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い、いや、そのね。そんなこと、しなくてもさぁ。あー、涙目は卑怯でしょっ!

味見を終えて、ふと顔を上げるとな。

何故か、皆が俺を見ていた。


いやいや、なんで俺、見てんのさ?

食べなさいよ。


「なんで、こっち見てんですか?」

こっち見んなやぁー、っう、ヤツであーる。


「いやのぅ。

 藤吾なら、味の解説をしつつ食すと、思うたでな。

 それを聞いてから食したほうが、食べ易かろ。


 ゆえに、藤吾の食レポートを待っておったのじゃよ」


そう師匠がね。

え?

い、いや、さぁ。


「もしかして、声に出てました?」

うせやろっ!


「うむ、思いっきりのぅ」

「そうでありますわえ。

 実に参考になりましたえ。

 特にソースの使い方は、助かりますのぅ」

「さよう、さよう。

 流吾じゃてな」


もう止めて、藤吾のライフは、もうゼロよっ!ってね!

しかし、口に出す癖は治さないとなぁ、ふぅ。


ん?

無理?

なんでさぁ。


はぁ?

無意識で告げているから、治らない?

いや、そもそも、俺さぁ、無意識な独り言ってしてなかったよね。

何時からだぁ?


へ?

元々、小声では言っていたらしい。

特に美味い物を食べた際にはな。


だが、藤吾亜空間世界にて、独り気儘に過ごしている間に、声が大きくなっていったそうな。

いや、教えてよねっ!


ま、まぁ、そんなことは有ったが、無事に夕食は済んでな。

いや、その。


ドルマンドルさんが何を考えたか、俺へオムライスをアーンって。

い、いや、当然拒否したら、涙目に。

慌てて了承したら、対抗したアサァーラァさんが。


あー、シュンってされたら断れん!

っか、俺は餌付けされる雛かっ!

チュンチュン!


で、そこっ!

オバ様三人衆!

ニヨニヨして見ないっ!


っか、トートガラムさん?

睨まないでぇー

オーデットさん、ナイス!

その侭、トートガラムさんを引き止めてぇー


っか、君たちは、自分も食べなさい!

仕方ないから、俺が二人に。


ん?

なんか、流れ的に不味くね?


ま、まぁ、そんなこともな。


その後は各自へ割り当てられた部屋へと。

俺はさ、なんかヤバい気がしたので、別途部屋を創って籠もりました。


はい?

二人が探してる?

しーらねーっと。


さて、コチラで長居したが、俺の世界では、まだ元旦だ。

時間が止まっているんだから、当たり前だな。


多少は、時を進めた方が良いだろう。

そうなると、アチラでも過ごす必要がな。


久しぶりに自室へと。

ベッドを創り直す。


外見では変化は見受けられない。

だが、中身は別物ってな。


とりあえずは寝ますかね?

ん?

午後7時なのに寝るのか?


いや、別にすること無いしさ。

朝になったら、起こしてちょ。


ベッドに横になると、途端に意識が途絶えたようだ。

流石は藤吾印の液体金属ベッド。

快適な睡眠を確約してくれる。


で、テンさんに起こされたら朝の7時でした。

うん、時間的ワープ?


必要ないが、部屋へ立体映像テレビを。

朝の番組を。


ん?

エライ騒ぎになっとるがなぁ。

何々?


全世界規模にて、神隠しが発生?

日本でも、大半の政治家や官僚に役人が消えたらしい。

いや、警官や自衛官などもだ。


病人や怪我人も消えたが、医師や看護婦にも消えた物達がな。


っか、ヤクザや不良やイジメっ子などなど。

有名無名に関わらず、有りとあらゆる人々が消え去っているそうな。


消えた人員の穴は、AIが補助して埋めているらしく、各現場は混乱しつつも回っている。

日本は、だがな。


他国はパニックにて暴動などが・・・発生してない。

先導した者が、忽然と姿を消したそうな。


悪さをした者が、即座に消える。

この現象が目撃され、人々は恐怖にて大人しくなったらしい。


この消える現象にて、世界の人口が、また減った。

だが、悪人が全て消え去っており、人員不足からAIを暫定的に導入。

以前は使用禁止していた場所などにもだ。


政治家官僚が壊滅したから、それをAIで賄うことに。

で、大改革が、始まる。

大減税に、脱税、横領などしていた者からの金銭取り上げなどなど。


嵐のような改革が始まる訳だ。

まぁ、コレからだがな。

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