いい加減、視聴は止めなさい!ごはんですよー
俺が騒ぎ出した皆の所へ行くと、ヤーヤマーサ様がね。
「藤吾様、ちょうど良い所へ。
映写機?とやらが、故障したみたいなのや。
なんとかしてたもれ」っとね。
だからさ。
「いやいや、故障してませんがね。
連続して観ているようですが、そろそろ食事にしましょう。
結構な時間が経っていますから」
あの映画は1時間半以上2時間未満の映写時間だ。
3本観たから、5時間は過ぎているからな。
最近、テンさんが身に付けた技能で、亜空間拡張があるんだが、その亜空間内ならば時間を加速させることがな。
これ、亜空間隔離による時止めの応用らしい。
以前は無理だったそうなんだが、最近可能にな。
で、このリビングの時も加速させている。
いや、この宮殿が存在する空間を、だがな。
そのため、宮殿外では、さほど時間が経って無かったりするんだわ。
っても、外の3倍くらいしか加速してないから、外でも2時間近く経ってるけどな。
で、そんな話しをしたら、何故か飽きられ・・・諦められた?
ん?
なんだろ?
何に諦めたのか知らんが、諦めたらダメだろ?
諦めたら、そこで試合は終了なんですよ?
いや、なんの試合だ?
「まぁ、藤吾じゃからの。
流吾じゃ、流吾」
「そうでありますなぁ。
流吾であらされますわえ」
いや、師匠とヤーヤマーサ様?
何気に意気投合してません?
「あ、それでですね。
前にもお願いしておりましたが、師匠たちも泊めて良いですか?」ったらさ。
「いやいや。
妾の館と言っておりまするが、建て替えたのは藤吾様じゃでなぁ。
妾に異論はないわえ」
そう許可をね。
良かったぁ、良かった。
したらな。
「しかし、このクラスの宮殿を宮と呼ばず、館あつかいとは、やはり女神様でござりまするなぁ」
師匠が、そんなことをな。
「?
はて?
宮殿かや?
そこまでの規模では無かったハズであるが?」
ヤーヤマーサ様が、コテンっと小首を傾げ告げる。
「なんと!
このクラスの宮を宮殿あつかいされておられぬとは!
やはり、雲上人は違いまするなぁ」
そう感心しているヒルデガルデ師匠へな、メイドなアンドロイドがさぁ。
「グランドマスター、館を改築?改造?変化?させ、宮殿へ魔改造しておりました。
なぜ、あんなこと出来るのか、不思議」
そんなチクリ、こほん、指摘をな。
あー
リビングが静まり返りましたかぁ。
逃げて良いですか?
ダメ?
そなの?
「あー、君キミ。
皆さんの食事は、ご用意できてます?」
そう告げたらな。
「あ、誤魔化した」って。
うっさいわっ!
いや、師匠とヤーヤマーサ様?
シンクロやれやれは、要りませんからね!
その後は食堂へと。
食堂も複数存在し、長テーブルが中央へドーンと存在するタイプと、複数のテーブルと椅子があるタイプに、ソファーとローテーブルが設置されたタイプなどなど、用途に応じて使い分けられるようになっている。
この度は、複数テーブルのダイニングにて夕食をな。
ホストであるヤーヤマーサ様が主賓席へと。
師匠が誘われて、ヤーヤマーサ様の席近くだな。
なんか気に入られた?
オーデットさんが、緊張したように師匠の後ろへ立とうとしたんだがな。
「ヤーヤマーサ様の館で、藤吾様が居られるのだぞ。
何から主人を守る気なのだ?」
そう告げる、トートガラム氏へ連れ去られ、別テーブルへと。
で、武術談義が始まってしまってるよ。
暑苦しいなぁ。
教皇様方々は、固まって座っている。
そして俺なんだがな。
右にアサァーラァさんが。
左にドルマンドルさんがね。
いや、なんで、こうなったし?
席へ着いたら、2人が来てな。
当たり前のように席へと。
だからさ。
「あー
アサァーラァさんは、ヤーヤマーサ様の方へ座らなくて良いの?
ドルマンドルさんも、トートガラムさんの所へ行かないとダメなんじゃ?」ったんだがなぁ。
2人は居座る気だ。
なんで、こうなったし?




