ヤーヤマーサ様って、大家族の長子だったんだねぇ。
屋敷へ戻ったのは良いが、最後に爆弾情報がな。
ヤーヤマーサ様が長子であり、弟妹が何人も居るみたいだ。
セリアムの生は長いため、独立して千年も経つと親元へむかうこともなくなる。
まぁ、縁が切れた感じか?
とは言え、嫌っている訳ではなく、実家へ帰るのは吝かではないようだが。
ただ、遺憾せん時間がない。
色々と飛び回っているヤーヤマーサ様だからなぁ。
いやな。
数日や1か月くらいなら、時間は取れるんだぞ。
だか、親元へ行くと、数十年は最低でも離してくれない。
酷い時などは数百年だ。
親に悪気はなく、純粋に離したくないだけだったりする。
っか、をいをい。
まだ子離れできてないみたいだな、ヤーヤマーサ様のご両親はさ。
ただ、そんなことをされては、色々と困ったことになる訳だ。
かと言って、寂しがり泣いて引き止める両親を振り払い帰るのも気が咎める。
ヤーヤマーサ様は、優しいからなぁ。
だから帰らない方が、まだマシかとな。
そんな感じで帰省しないと、両親は寂しさから子供を。
いつの間にか弟妹が増えて行く訳だ。
いや、そんな弟妹だって独立するからな。
で、独立して暫く経つと、弟妹がさ。
うん、何人、ヤーヤマーサ様の弟妹が居るんだ?
はい?
数千人?
をいをい。
いや、万単位の年月が流れ去っているのか?
不老だしなぁ。
中にはヤーヤマーサ様の下を訪れる弟妹もな。
ヤーヤマーサ様と共に活動している方々も居る。
サポートスタッフ的にな。
で、それは妹君が大半で、弟さんは含まれないみたいだ。
ナイーブな方が多いみたいで、高貴なお姉様にお会いするのはハードルが高いらしい。
まぁ、生まれて一度も会ったことが無い、高名な姉だとなぁ。
しかも数多の弟妹が1人に過ぎないとなれば、そらぁ、臆するか。
でも、キッカケが有れば、やはり姉なので会ってみたいと?
あーなる。
つまり、屋敷が目的ではなく、ヤーヤマーサ様へ会いたかったと?
いや、単に訪ねれば?
ん?
それだと恥ずかしいし、気後れする?
どんだけやねん!
つまり、さっきの彼は、そんな弟妹の1人だったみたいだ。
いや、最初から、そう言えば取り次いだんだが?
あぁ?
俺へ頼むのが躊躇われた?
なんで?
恥ずかしかった・・・
どんだけシャイなんじゃぁぁぁっ!
もぅ知らんわっ!
あ、時が動き出したし、屋敷へ、って、ん?
「師匠、オーデットさん。
止まってないで、屋敷へ入りますよ」
なんかさぁ、唖然って感じで固まってんだが、なんだぁ?
「藤吾や。
本当に、こんな豪邸へお邪魔して良いのかえ?
もはや、宮殿なのじゃが?」
まぁ、敷地的にも、屋形の広さも宮殿レベルだな、うん。
元は二階建ての屋敷で、敷地もそれなりだったんだよ。
それを亜空間と繋げることで空間を拡張。
屋敷もベルサイユ宮殿も真っ青な規模へとな。
ん?
最初は、そんなこと言って無かった?
うん、そらぁ、そうだぁ。
皆が屋敷に入った後、っうか、出掛ける段階で改築したかんなぁ。
今、ヤーヤマーサ様が居る居間が在る場所は、宮殿右の一角になっている。
様々な施設を兼ね備えた複合施設的な宮殿へと、出掛ける前に、ちと改修したんさ。
ヤッパ、女神様が座す場所なら、それらしくしないとさぁ。
まぁ、思い付きと趣味に走っただけですが?
むろん、様々な設備が設置されており、宮殿を管理している。
アンドロイドも500体ほど追加しました。
ハクの横槍で、執事もね。
庭師や調理人のアンドロイドなどもさ。
これ、人件費が発生しないんだぜ。
普通なら人件費が莫大になるが0。
ロハで、ございます。
っか、巨大二足歩行な黒猫や茶トラ猫。
柴犬にチワワな巨大二足歩行執事。
青い狸は、要るのか?
え?
絶対に必要?
いや、そうは・・・
絶対に必要!なの?
あ、はい。
まぁ、良いでしょう。
裏方で働かせるみたいだしね。
で、師匠にはさ。
「大丈夫ですよ。
女神様に招かれてるんですから。
それに、僕が創ったんですし」ったら、マジマジと見られた。
なんか、照れますなぁ。




