あー、ただいま、施設の説明中、ってかぁ!
リビングへ収まった後、俺の迂闊が爆誕してしまった。
過剰な施設を設置したため、施設の説明をするハメにな。
簡単なゲーム。
昔懐かしのテ○リスを教えたら、皆がハマりそうになったので、ドカン工オヤジのゲームを。
またハマりそうなので、竜探索なロープレIを。
またハマり説明が滞りそうなので、映画を流してみる。
したら、皆が集中して話しを聞いてくれない。
もう放置で良いよね?
映画やゲームのソフトは、アカシックレコード内情報だから無限にある。
中には実話をテンさんが纏めた史実も存在したりな。
いやなぁ、あれ、本当のことを撮影して編集してるからな。
戦国武将の一生とか、要所要所を纏めて3時間にしたタイプもだが、登場人物の内心や状況をナレーションで説明するタイプが面白い。
役者は居ない。
何せ、本人情報をアカシックレコード経由にて収集して映像化してるからな。
ある意味、本当の実写なんだよ。
まぁ、今、流しているのは「漢は○いよ」だったりする。
いや、なんで、そのチョイス?
したらな、俺の世界をある程度知るには、良いと考えたらしい。
まぁ、あの時代の風俗を知るには良いのかもね。
人々の暮らしとか、文化も分かるし、車や電車とかも出るし。
まぁ、時代的には古いから、俺の時代とは掛け離れているんだが。
だいたい、俺の時代に、この映画を知る者は居ない。
大災害で失われた記録だからなぁ。
テンさんが、アカシックレコードから拾ってきた情報なんだよ。
俺も自空間の自宅で観るまで知らなかったからね。
俺的にも、昭和の風聞を知るには良い経験になったから、皆にも良いのかも。
さて、突然フリーになった訳なんだが、この間にヒルデガルデさんの所へ行ってくるかなぁ。
あ、そうそう。
この館を創った後で気付いたんだが、この館のアンドロイドさん達は家事のプロフェッショナルだ。
その中には、家庭菜園や家畜の世話も含む。
空間拡張した庭は、大規模農場を遥かに超える規模で、様々な作物や家畜が育てられている。
そのため、様々な食材を手に入れる事がな。
湖や塩湖もあるから、魚介類も手に入るからな。
そんな環境に作業従事者が居るんだから、彼女たちにアムズさん達へレクチャーして貰えば良いんじゃね?ってな。
むろん、料理についてもだ。
まだヤーヤマーサ様へは告げてないんだが、後で相談してみよう。
さらには、バハラキ界やランピアル界の方々が過ごせる環境へ調整すれば、そちらからも研修生を向かい受けられるだろう。
そうなれば、俺が付きっきりで教える必要もなくなる訳だ。
まぁ、それを目的として創った訳ではないが、瓢箪から駒的な感じかな。
これならさ、俺が付きっきりで教えなくても良いっしょ。
しかし、俺が話し掛けても、誰も反応しないんですが、ふぅ。
仕方ないからさ、メイドさん達へ伝言を頼み出掛けることに。
ヒルデガルデさん、っうか、オーデットさんに、軽食と紅茶入りポットを入れたポシェットを渡しておいた。
内部を空間拡張した品だ。
コレは魔法と滅んだ世界の技術を併用して実現した品だ。
っか、最近アチコチへ使用しているヤツもだな。
この世界へは存在しない技術だから、軽々に広めない方が良いだろう。
そんなポシェットへは、オーデットさんの昼食とか、菓子も入れておいたから、飢えていることはないだろう。
そんなん思いながら学び舎へと。
中へ入ると、講師陣と思われる人集りが2つ。
何かの会議か打ち合わせだろうか?
はて?
2人の姿が見えないんだが?
学び舎にて探知するのは失礼かもしれんが、仕方ない。
2人の位置を探ってみた。
したらな、それぞれが講師陣に囲まれていることがな。
はぁ?
あの人集りは、2人にできた人集りかよっ!
一体、なにがあったしっ!




