表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
178/203

藤吾のぉ、3分クッキングぅ!一瞬じゃぁ、ないよ?

さーてぇ、ちょっと空気を変えたいなぁ、っと。


いやぁ、ヤーヤマーサ様へ苦言入れたり、ヤバい未来の話しをしたりとかな。

空気が、空気がぁっ!

その、重苦しいんですよっ!


だからさ、そんな時には、美味い料理でしょう!


「ちょっと、料理しますね」ったらな。

「唐突ですねっ!!」


アサァーラァさん、ナイス突っ込み!


「では、内臓の煮込み料理を作りましょうか。

 さぁ、藤吾の3分クッキングですよ」

「イキナリ、なんか始まった!?」


中々良い、リアクションです。

ヤーヤマーサ様、呆れて冷めた目で見ないでね。


「用意するのは、下処理の終えた内臓と、灰汁を取り去った各種根菜に、ブーケガルニ。

 調味料各種です。


 まずは、ニンニクと鷹の爪を油で炒めて香りを出しましょう。

 次に内臓で脂が多い部位を炒めならがら、脂を魔法で抽出しつつ除去します。

 脂っぽいと食べ難いですからね。


 他の内臓と根菜も加えて炒めます。

 ココで、少々下味を。

 食材へ味を馴染ませましょう。


 炒めている間に、出汁を用意します。


 骨から抽出した出汁を魔法でだしたお湯へと。

 十分に溶けたら、鍋へ加えましょう。


 ここで、ジックリと煮込みますが、時短です。

 私の亜空間へ入れて、っと。


 ほら、5時間煮込んだ鍋が、瞬時に現れました。

 いやぁ、便利ですねぇ。


 コレを器へと盛れば、完成です。

 私の世界のパン、バゲットをスライスして炙った品を添えてあります。


 さぁ、おあがりくださいませ」ってな。


よっしゃぁ!

ちょうど、3分だぜっ!

時間を守った俺、マジ優秀じゃね?


良かったら、みなさんも真似してね!


さぁ、食べようか。

ん?


「なんで皆んな、ジト目で見るかなぁ?

 美味しいよ?」


ヤーヤマーサ様とトートガラムさん以外の方々。

いや、ドルマンドルさんはトートガラムさんを、呆れ顔で見てるな。


トートガラムさんは、美味そうに煮込み料理を食べてますよ。

空気は読まないのね。

やはり脳筋か?


「いや師匠?

 なんでもかんでも、料理で誤魔化すのは、ちょっと」って、アサァーラァさんがね。


したらさ。

「え?

 そこなんだ。


 俺は、また俺たちが理解出来ない遣り方で、料理したからなんだが?」


そうペルサラスが、驚愕顔で。

うーん、そこら辺は、実力の違いだから仕方ないよね!


「いやいや、今はさぁ、とりあえず食べません?

 美味しいよ?」


って、俺も食べ始める。

うーん、デリシャス!


コリコリや、クニュクニュ。

たまに、パリパリやサクサクも。


様々な部位があるから面白い。

これ、完全な洗浄と浄化で、灰汁などが除去されてるからだな。


出汁も良い仕事を。

味に深みがな。


元々、内臓って美味いんだよ。

ただ、下処理が肝心で大変だがな。


その下処理が容易く行える魔法って、マジ最強!

まぁ、亜空間の方が清浄化には適してはいるんだが。


「ほぅ。

 これは、美味い物じゃのぅ」


ヤーヤマーサ様が感心したようにな。


「もぅ。

 料理なんかで、誤魔化されないんですからね!」

そう言いながら、アサァーラァさんが一口。


「あら、美味し。

 これ、ダシって言うの?

 アレが味を良くしてるのかしら?


 内臓も凄いわぁ。

 色んな食感が楽しいわね。


 添えてあるのは、何かしら?

 あ、コレも美味しいわぁ〜


 食べるって、こんなに幸せなのねぇ」


うん、苦情を入れるのを、完全に忘れてるね。

え、言わないよ。

藪蛇じゃん、ヤダぁー


当初の目的を完遂し、ホッとしてたらさ。


「ふむ、若いのぅ。

 料理に気を取られ、我を忘れてかや?」


いや、ヤーヤマーサ様?

ボソって、言わないで欲しいんですが。


まぁ、料理に夢中なアサァーラァさんは、気付いてないみたいだがな。


しかし、ヤッパリ料理は便利やねぇ。

特に料理に対して免疫がない人には、適面です。


しかし、ヒルデガルデさんは、学び舎へ行ったきりだが、大丈夫なのだろうか?


こちらも落ち着いたし、見に行ってみるかな。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ