もう直ぐ、はぁーるぅですねぇ、恋をしてみませんかぁ?うっさいわっ!
なんだか、知らない内に春が来たみたいです。
まだ正月だがなっ!
っか、異文化過ぎるだろ、コレ。
天使なドルマンドルさん。
本物の意味で。
女神なアサァーラァさん。
こちらも、本物の意味で。
訳分からん。
もちろん、2人とも美人さんであり、ドルマンドルさんは翼を仕舞えば人族に見える。
えーっと、仕舞えるんだね、翼。
なになに?
翼は神力を元に具現化させた物であり、不用な時は消せるらしい。
ただ、具現化するには、それ相応の神力が必要なのだが、その神力の集約が大変らしい。
ドルマンドルさんはセリアム界へ来たため、力場へ神力が溜まり、さらに翼を神力へ変換した際に、神力を力場へ保管する術を身に付けたそうな。
っか、いつの間に!?
え?
ヤーヤマーサ様に教わった?
神力が力場へ流れ込む感覚に合わせて実践したら、容易く覚えられたらしい。
そうなんだね。
で、ドルマンドルさんは、俺に着いてバハラキ界へ行く気満々らしい。
いや、マジで!?
それに気付いたアサァーラァさんも、着いて来る?
いや、それって回避・・・できんと?
マジで?
アサァーラァさんと出会った時点で確定したらしい。
危険でも不味い事態でもなく、人的には微笑ましい未来として容認したらしい。
いや、容認すなっ!
なんか疲れる展開になりそうだが、まぁ良いだろう。
「あー
ペルサラスさんは、さっき狩ったから待機で。
ドルマンドルさんも、彼が狩った様子を見てましたよね?
だから遣り方は分かるハズです。
無用な殺生はしたくないので、アナタも待機です」
ったら、2人が、ガーンっう感じでショックを受けていた。
知らんがなぁ。
「さて、アサァーラァさん」
「はいっ!」
嬉しそうやねっ!
「アナタへは獲物を狩って貰いますが、注意事項があります。
まずは、内臓を傷付けないこと。
次に、速やかに狩り、獲物を興奮させたり、ストレスを与えないこと。
特に、血の巡りが良くなるようなことは、しないでくださいね。
肉質が落ちますから」
そう告げたらさ。
「へー
そうなんだね。
そんなこと、誰も教えてくれなかったし、本にも載ってなかったよ」
そんなことをね。
「こちらの世界には無い概念ですからね。
僕の世界では、当たり前でしたけど」
「そうなんだぁ。
バハラキって、思ってるより凄い場所なのかなぁ?」
ん?
なんか勘違いしてない?
「僕は、バハラキの者ではないですよ?」
「え?
じゃぁ、何処から来たのさ。
まさか、ダイダラぁ!?」
ビックリしていますが、なんで、そうなる?
「違いますよ。
この次元とは、違う次元に存在する世界の者です。
うーん。
ベタな言い方をすると、異世界人、かな?」
そう告げたら、ヤーヤマーサ様以外の方が、ビックリしていた。
あれ?
教皇様たちやトートガラムたちへ、告げてなかったっけか?
「僕の世界に在る僕の国では食に貪欲でして。
他国料理を取り込んだり、色々と料理を開発したりですね。
そんな世界から来たから、この世界の料理が合わなかったんです。
だから自分で創って食べてたんですが、皆さんから食べたいとの要望がね。
それで、創って食べてたらヤーヤマーサ様が来られましてねぇ。
来られたからには、ご馳走しない訳にはいかないじゃないですか。
それで食べられたら、皆さんへ料理を教えて欲しいとなったんですよ。
どうも、僕の料理を食べたから、コチラの料理に耐えられなくなったそうでして。
皆さんが善意で食事を提供してくれるのは、歓待されて嬉しいそうですが、ハッキリ言います!
不味い料理は、僕も食べたくありません!
それは、歓待になっていませんからねっ!
だから、歓待するためにも、美味い料理を作れるようになってください。
僕の料理を食べたんだから、分かりますよね。
美味い料理は、人を幸せな気持ちにします。
だけど、不味い料理を食べるのは、不幸だと思います。
だから!
美味い料理を、お願いしますね!」ったら、何故かヤーヤマーサ様が深々と頭を下げていた。
切実なんですね、分かりましたぁっ!




