そっかぁ、早過ぎる天才は理解されないし、報われないのね。
アサァーラァさんって、古のセリアムさんの書記を見付け学んだセリアムだったみたいだ。
ある意味、書記を通じた弟子みたいな者か。
しかしなぁ。
「アサァーラァさんが書記を通じて学んだのなら、なんでヤーヤマーサ様は知らないんです?
同じように学べば、保管庫を得られますよね?」
だよね?
したらな。
「いや、あの訳が分からない内容を理解できたのが、驚愕なのじゃが?
世界の外にも世界が在るとか、未来は複数存在するとか、過去に分岐した世界が無数に在るとかやな。
ん?
おや?
それって、当時は、バカバカしいと読まぬ原因となった訳じゃが・・・
藤吾様が言われておること、成されておられることでは?
え?
実は、正しかった?
いや、まさか・・・」
うん、混乱されてるから、放置で。
しかし、そっかぁ。
天才過ぎて、世の中が着いて来なかったんだね。
ある意味、ガリレオさんみたいな人だった訳だ。
早過ぎる天才は報われない、ってヤツだな、うん。
「あー、そのアサァーラァさん」
「はい、なんでしょう?」
「その保管庫って完全に時が止まってないし、空間も狭いみたいですね。
だから・・・」
俺は、テンさんの補助を得ながら説明を。
しかしなぁ、天才って居るんだなぁ。
教えたら直ぐに理解して、実践。
容易く自分のモノにしてたよ。
アカシックレコードとの繋がりが太いと、こうなるんだなぁ。
俺とアカシックレコードとの繋がりは、一般人より太い程度だ。
それも、テンさんが俺へ憑依してから太くなって、コレだからな。
凡人具合が分かるっと、言うものだな。
まぁ、俺の場合は、テンさん経由で繋がるって言う反則技を使用しているから、大概の天才よりは能力が上になる。
テンさんなしだと、足元にも及ばないがなっ!
で、ファーストを、かなり劣化させた感じだが、正式と言える亜空間を確保できたみたいだ。
「これ、凄い、凄いよ、これぇ!
保管庫なんて、単なる倉庫?いや、小屋だったんだぁ。
この亜空間って時が止まってるから、生き物を入れたら死滅するんだよね?
つまり害虫なんかも死滅する訳だよね?
だから、亜空間へ入れた後で浄化したら、不用な物は全て浄化されて神力になるんでしょ?
洗浄不用じゃん!
物も腐らないしぃ、意識した物が取り出せるしさ。
しかも、中に何が入ってるか直ぐに分かるって、最高じゃん」
いやぁ、ハシャいでいますねぇ。
「まぁ、検索と取り出しは、テンさんが僕の要望で創った魔法ですけどね。
正直、僕レベルでは、空間制御は手に余りますから。
テンさん頼りなんです。
しかし、そんな魔法を普通に制御できるのんて、アサァーラァさんって、凄いですねぇ」
そう、思わず告げるとな。
「えー
そんな力場を宿してる藤吾師匠は凄いって思うよ、僕。
真似できる存在なんて居ないんだからさ。
自信を持って良いと思うんだぁ」
そんなん言うんですが?
自信持って良いのかなぁ?
っか、ん?
「あの、アサァーラァさん」
「なぁーにぃ?」
「師匠って?」
本当に、何?
「えー
料理教えてくれるんだよね?」
「ま、まぁ、そのつもりですが?」
「なら、師匠じゃん!
よろしく、師匠」
そう、アサァーラァさんが告げるとな。
「はいはいはいはいっ!
私も、私もぉ!
師匠って、呼んで良いですよねっ!」って、ランピアルのドルマンドルさんが割り込んで来た。
したらな。
「おぅ!
俺も、さっき教えて貰ったからな。
当然、藤吾師匠って、呼ばせて貰うぞ」
そうペルサラスさんがな。
いや、アサァーラァさんとドルマンドルさん?
なんか、ペルサラスさんを、空気が読めないヤツって感じで睨まなくてもさ。
いや、テンさん?
本当に?
俺、2人に好かれることして無いんだが?
なんで好意を寄せられたし?
え?
その感情は、AIを模したテンさんには分からない?
まだ、そのネタを引き摺るかぁっ!
っか、なんで、こうなったし!
ストックが30ページを下回りそうなので、明日から朝晩2回のリリースへ切り替えます。
ご了承願います。