さて、何をどう教えたものやら、脱線しながら考えよう!
時を止めて、アムズさん達へ行わせることを考えている訳だが、問題はランピアルと教皇様たちだな。
ランピアルは魔法が使えるから、ある程度は簡単だろう。
だが、バハラキ界の方々は魔法が使えない。
まぁ、力場を得られないのだから、当たり前だわな。
バハラキ界の者で魔法が使えるのは、ウチの師匠だけだからなっ!
まぁ、学んでいる最中なんだけどさ。
なので、教皇様たち、っと言うか、バハラキ界の人々へのレクチャーがね。
魔法が使えないから、地球と同じようにしないとならない。
いや、魔術が扱える者が手伝えば別だが。
だが、魔術が扱える者はエリートなんだよなぁ。
そんな方々が、下働きみたいなことは、ん?
ヤマーサ教国では、教義にて平等に仕事を行う?
だから、魔術師が狩りに参加したり、農作業を手伝っているらしい。
まぁ、全てを行う訳ではなく、要所要所につ行っているみたいだが。
それにヤマーサ教徒の方々は、ヤーヤマーサ様が神託を下す際に、神力が微量ながら付与されているらしい。
このため、魔術を扱える者が非常に多く、魔術師として覚醒する者が毎年現れるそうな。
まぁ、ヤーヤマーサ様としては、自分を敬ってくれる者たちを労わる程度にしか思っておらず、年に数回ほど教会バルコニーから声を掛けているだけなんだがな。
だが、セリアム界の知恵を授け、時には病を癒す奇跡を成すヤーヤマーサ様が、実際に降臨する訳だ。
女神ヤーヤマーサ様を信じない教徒など存在しない。
そんな彼らへ、ヤーヤマーサ様が平等を解き、仲良く繁栄することを語れば、まぁ、そうするわなぁ。
つまりは、ヤマーサ教国ならば、魔術でなんとかなりそうか?
え?
別の国?
知らん!
ん?
ヒルデガルデさんのトコ?
基本、俺が料理を出すし、改善したいならヒルデガルデさんがするでしょ。
ヒルデガルデさんも魔法が使えるんだしさぁ。
要所要所では、俺も手を貸すし。
つまり未来とはなるが、バハラキ界でもヤマーサ教国とヒルデガルデさん館では、食生活が劇的に改善される訳だ。
やったね!
まぁ、それには、俺が頑張らないとならない訳なんだがな。
ダリぃー
だがなぁ、決まった形式の食生活からは、劇的に異なる食文化は生まれ難い。
つまり、地球の食文化は乱立してはいても、劇的な変化は望めないだろう。
違うなら、畜産ドラゴンのステーキと同じクラスを提供できるか?
俺は存在した物は、アカシックレコードの記録を元に創造できる。
だが、全く知らない、新たな代物は生み出せないんだよ。
けどな、セリアム界やランピアル界ならば、未知の食文化が花開くかもしれないだろ?
え?
バハラキ界?
うーん。
正直言って、あまり期待してないかな。
ヤーヤマーサ様とヒルデガルデさんへ出される食事が改善されれば良い、っう感じかな。
さて、方向性は決まった。
時を動かし始めますかね。
余韻から覚めた若者たちへ。
「言っておきますが、甘味をイキナリ作るのは無理です。
まずは、身近な所から改善しましょう。
せめて、招いた女神様へ供する品が、失礼でないレベルを目指すことからです。
まぁ、私が美味い料理を振る舞ったせいでもありますが、アムズの方々が食べられる品は酷い!
私は絶対に口にしませんからね」ったらな。
「いや、流石に、それは言い過ぎでは?」っとの反論が。
「何を根拠に言われてるのかは知りませんが、間違えても肉類はダメですから。
焼くや煮る以前の問題です!」
「な、なら!
果物ならば!」
「品種改良もせず、人が世話を行ってない果実を、ですか?
キチンと育てれば、食すに値するのかもしれません。
だが、先ほど食べたチョコバナナやリンゴ飴。
果物が使われていますが、あれより美味いと?」
黙りこんだな。
まぁ、菓子になったから、その侭の味ではない。
だが、明らかに自然の果実よりは美味いからな。
「まずは身近なトコからです。
良いですね」ったら、渋々頷いてたよ。
大丈夫か、これ?




