さぁーてぇ、次は何するのか、考えるかねぇ。
うーん。
ちと、遣り過ぎた?
甘味に慣れてない方々には、刺激が強かったか?
うん、皆さん、トリップ中です。
いや、ヤバイ代物は、入ってないよ、本当だよ。
だけど、精霊力から創ったこともあり、その旨味は絶大だったりする。
まぁ、リンゴ飴とチョコバナナは、それはそれは、美味しそうにな。
その段階では、意識を飛ばしては無かった。
だが、やはり綿菓子がヤバかったみたいだ。
あの和七盆で創った綿菓子。
砂糖が極上な上に、フワフワと口に溶け、口内へ甘味がダイレクトに広がる。
そのため、あの甘味がダイレクトアタァーックっ!
脳を痺れさせるほどの旨味と甘さがっ!
そらぁ、惚けるわな。
っか、ヤーヤマーサ様も陶然となられています。
困ったもんだ。
しかし和三盆でも労力が凄く掛かる代物であり、機械練りにしても、蜜を出せば出すほど量は減りコストが増す。
なのに、練りの限界を極めるとして、限界へ挑戦したらしい。
それは些細な蜜が流れても、練りが足りないと。
そして8回目に、練り上げた砂糖を練る分量集め練り上げたんだが、全く蜜が出なかったらしい。
それで、和七盆が限界ってね。
だが、労力とコストの問題にて、滅多に造られないみたいだ。
イベントや、企業からの依頼で、特別に造られるくらいかな。
だから庶民の口へ入ることは、ほぼ絶対になかったりする。
っか、アカシックレコードから情報を得るまで、存在自体を知らなかったからな、俺は。
皆がトリップしてしまったが、食べさせるのは、これで良いだろう。
おそらく、前へ出て来た若者たちは、料理へ興味を持った者たちだと思われる。
だから、その若者たちへ、料理のレクチャーを行えば良いだろう。
だが、ローマは1日にして成らず。
千里の道も一歩から、で、ある。
今日提供した料理を直ぐに作り出せるハズがない。
いやぁ、俺の世界なら、色々と整っているから別だ。
だが、コチラの世界では、食材1つ取っても、色々と整えないとダメだろう。
だから、まずは食材の確保からだ。
まぁ、自然界からの調達を、適切に行うことは可能だろう。
だが、畜産に農業が壊滅的な世界だ。
優れた品種の食材を造り出すのは、困難だろう。
むろん、直ぐに得られるハズもない。
だから、食材採取から始めるとし、適切な採取を行わせることからかな。
それを、どのように行わせるのか。
ヤーヤマーサ様はトリップしているから、相談できない。
だから、テンさんと相談することにさ。
生き物を狩ることは、食材を得るため普通に行われているみたいだ。
だから、獲物を狩ることを教える必要はない。
なので、解体の仕方のレクチャーなんだが、ブッちゃけると、アムズの方々へ教えるのは、さほど難しくはない。
なぜって?
そらぁ、魔法があるからさ。
血抜きは魔法で行えば良い。
肉を冷やすのもな。
内臓を結界で覆った後で、切った腹から引き摺り出せば、内臓を傷付けることもない。
後は皮を剥ぎ、解体して行くだけだ。
この際に、解体する場所へ水を魔法で流しながら行うと、解体し易いみたいだな。
まぁ、そこら辺はできているみたいだ。
内臓は捨てていたみたいだが、魔法で洗い、浄化すれば食べられるだろう。
まぁ、部位にはよるが。
この浄化が反則的でなぁ。
雑菌やウイルスなど、体に害となる物を全て消し去るんだよ。
いや、神力へと還元する、っと言うのが、正しいかな。
そのため、内臓の下処理も楽々と行える訳だ。
そんなチート能力なんだがな、アムズたちは体を清めることにしか使ってないみたいだ。
なんて勿体無い。
まぁ、調理をする概念もなく、例え調理と言うことを知っても、気楽に食べ物が手に入る環境であるため、他のことを学んだり実行することを優先するだろう。
狩りは、たまに肉が食いたい時に行うくらいだからな。
食えれば良く、それより建築とか彫刻、などに時間を割きたいってな。
いや、食は文化だと思うんだがなぁ。




