師匠へ力場をプレゼント。さぁ、学び舎で学んで来てくださいな!
ヒルデガルデさんに力場と言う亜空間を付与したら、早速、付与された力場を感じ取ったのには、恐れ入った。
力場を強化する方法については、後ほど教えるとして、これで魔法の基礎なら学び舎で学べるだろう。
なのでさ。
「どうやら付与した力場を、早速認識されたみたいですね」
そう告げたらさ。
「ほぅ。
コレが、そうであるのかえ」
そんな風にさ。
だからさ。
「今の状態なら、学び舎で魔法を学べますよ。
まずは基礎を学んでください」っといた。
「なるほど。
相分かった。
それでは、そうさせて貰うわえ」
そう告げたヒルデガルデさんは、オーデットさんを連れて学び舎へと。
しばらくは、学び舎にて魔法を学ぶだろう。
さて、俺はヤーヤマーサ様に頼まれたことをしないとな。
「大変お待たせし、申し訳ありませんでした」
そう謝罪を。
したらな。
「いやいや、実に興味深く見させて貰っておった。
しかしじゃな。
何やら、妾らの力場とは違うように感じたのじゃが?」
え?
それに気付くの?
この女神様も、大概チートなのかも。
「それは、そうなんですが、良く気付かれましたね。
普通は感知できないハズなんですが」
方式が違い過ぎて、理解できないから分からないハズなんだが?
「いや、何となくなのじゃが、内から力場を広げるのではなく、外からクッ付けたように思えたのじゃよ」
あ、本当に理解してらぁ。
スゲぇ。
「凄いですね。
それが分かるんですか?」ったらな。
「っと、言うことはじゃ、本当に外から?
いやいや、そないなこと、どのようにすれば出来るのじゃ?
この世の外にて、力場を形成せねば不可能であるぞえ?」
ヤーヤマーサ様が仕切りに首を傾げている。
まぁ、普通は不可能なことだからね。
「正しく、この世界の外へ創った空間へ力場を形成して、それを師匠へ付与したんですよ。
そうは言っても、僕に憑依している力場であるテンさんが、ですけどね。
僕には出来ない芸当ですから」
そう告げたらさ。
「やはり藤吾様は、神外であらされるのぅ。
セリアムの歴史でも有り得ぬことを、軽々と引き起こされる。
流吾、で、あったかえ?
うむ、確かに、そうかも知れぬわえ」
いや、俺の話し聞いてましたぁ?
「だからぁ、僕でなくてですね」
「前に告げさせていただいたと思うのじゃが。
力場の力は、その力場を宿した者の力と、判じられまする。
ゆえに、藤吾様のお力にございまするゆえに」
あー
言い逃れは不可能そうです、はい。
まぁ、良いか。
それよりもだ。
「それで、ここで料理を振る舞えば良いんでしたか?」
そう尋ねたんだけどな。
「そうであるなぁ。
流石に、学び舎の中は不味いであろうゆえに、この広場となろうわぇ。
じゃが、テーブルを出して、バハラキにて地走となった料理を食べるには不向きであろうのぅ。
ゆえに、この場にて食べるに相応しい料理など、あるまいかえ?」
あー確かに。
食堂で食べるような料理を、広場で提供するのは違うだろう。
気楽に食べれるような料理が良いかな。
そうなると、屋台料理か?
ホットドックとか?
いやいや。
料理初心者に、複雑な料理は早いか。
だとしたら、串焼きなどは、どうだ?
単純な料理だが、塩やタレ、スパイスを軽く効かせても良い。
シンプルだからこそ、今、彼らが、ただ焼いて食べている物との対比も可能だろう。
椎茸やネギに玉ねぎを焼くのも良いかもな。
そうなると、キュウリ串なども面白い。
プチトマトを皿に盛って、摘めるようにしたり。
あ、枝豆の塩茹でなんて、どうだろうか?
トウモロコシを焼いても良いかもな。
うーん。
やり過ぎは、逆に混乱させるかも。
ある程度は絞るか。
なら、牛串の塩胡椒、豚串のタレ、鳥ハラミのタレ、ネギ串に椎茸串、キュウリ串で、どうだぁ!
まぁ、手間は掛からない。
なにせ、精霊力から創造するだけだからな。
良し!
これで、ヤーヤマーサ様へ提案してみるか!




