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あーぁ、死屍累々です。難し過ぎたかね?すんまそーん。

説明が終わると死屍累々。

いや、死んでは無いのだか・・・


「あー

 大丈夫ですかぁ?」

「だいじょば、にゃい」


あ、ダメだぁ、こりゃ。

しばらくは、放っておこう。


ヤーヤマーサ様が、クツクツ笑っておられます。


「セリアムのレベルなれば理解できよう。

 なれど、ランピアルでも大半が無理じゃな。


 ダイダラの一部は理解しようが、アヤツらは学ばぬからのぅ。

 大半の者は、理解できまいよ。

 デェーヴァの方が、理解できる者が居るかもしれぬ。


 そのようなことを、普通に理解し説明するのじゃ。

 藤吾様の世界は、どうなっておるのじゃ?」


そう不思議そうにね。


俺たちの世界、俺たちの世界ねぇ。

俺は、チラッとヒルデガルデさん達を見る。


明らかにキャパシティオーバーって感じだな、あれ。

そこへ、新たに情報をブッ込むのか?

泣くな、あれは。


「今、聞きたいですか?」

思わずな。


俺が告げるとな、俺の視線に気付いたヤーヤマーサ様が、チラッと。


「ああ、確かにのぅ。

 今の状態では、酷やも知れぬわえ」

ですよねぇ。


「なれば、セリアム界にて、話しを聞こうわえ。

 それで、どうであろうや?」


そうヤーヤマーサ様が告げると、ガバッとヒルデガルデさんが身を起こした。

何それ?

怖いんですが?

ヤーヤマーサ様も、ドン引きしてるよ?


「今からセリアム界へ行くのかや!?」


いや、いきなり叫ばんでいただきたい。

ビックリだわぁ。

まぁ、それだけ余裕がないんだろうけど。


「そのつもりですけど?

 あ、さっき告げた通り、コチラは時が止まります。

 だから僕が、どんなにセリアム界へ居ても、スケジュールには問題ないですから」


問題クリアだよね?


「そうではない!

 そうでは無いのじゃぁっ!!


 セリアム界へ行くじゃとぉ!

 しかも、時に囚われずにぃ!


 それも、学び舎へと向かう!

 この機会を逃してなるものかえっ!


 我もぉ!

 我も連れて行って貰えぬかやぁっ!」


うわぁー

見事なシャウトやなぁ。

まさに魂の叫び、っうヤツやね。


まぁ、とりあえず。

「いいですよ」「ダメじゃ」


ん?

ヤーヤマーサ様と被った?


「いや、藤吾様?

 この者をセリアム界へ?

 それは、ダメじゃと思うのですがのぅ」


ヤーヤマーサ様が戸惑ったようにな。

いや、なんでダメなんだろ?


「え?

 セリアムの規則か何かですか?」


そんな決まりは無かったハズなんだが、ハテ?


「いやいや。

 そうでのぅてですな。

 セリアム界は神力で充ち満ちておりまする。

 ゆえに、コチラの住人には、耐えられぬと思うのですが?」


あーなんだぁ、そんなことかぁ。


「それは大丈夫ですよ。

 テンさんが、ヒルデガルデさんの状態を管理します。

 だから、余分な力はテンさんが引き受けますからね。


 まぁ、僕はテンさんのせいで、素で耐えられるようになってますけど」

高エネルギーの集合体である力場なテンさんが憑依してんだから、そらぁ、そうなるわさ。


っか、テンさんの力場へ直接アクセスしたら、ヤーヤマーサ様でも耐えられないからね。

まぁ、言わんけど。


「なっ!

 そのようなことが!?


 ふぅーむぅ。

 なれば、ヤマーサ教の教皇や司教に大司祭も、今度招きたいのやが、手をお貸し願えますかえ?」


あー

ヤーヤマーサ様を祀るヤマーサ教の指導者たちね。

熱心な教徒であり、まさに清廉潔白な人格者たちだ。


ヤマーサ教の国であるヤマーサ教国。

その国では犯罪は起こらない。

飢えて死んだり、貧し過ぎる者も居ない。

最低ライン以下の者は存在しない国だ。


努力次第では教会へ認められ、様々な地位へと任命されるそうな。

むろん給料も良い。


ヤーヤマーサ様が与える知識にて、国の文明度も高く、様々な産業が発達している。

そして、実際に女神ヤーヤマーサ様が顕現する地でもある。


そらぁ、栄んハズもない。

そんなヤマーサ教国の主導者たちを、セリアム界へ連れて行くとしたら、世界的にも影響が出るような?


それって、大丈夫なのか?

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