ん?ドコヘ行っていたか?よろしい、説明しよう!
どうやら明日には、ココを立つらしい。
まぁ、別に構わないが、精霊様方々は意外とタンパクだったな。
もっと見学しなくて良かったのか?
そんなん思ってるとな。
「ところで藤吾や」って、ヒルデガルデさんがね。
?
なんだろ?
「どうかしました?」
そう返したらね。
「留守にしておったようじゃが、集落を見学しておったのかや?」
そんなん聞かれたんだけど。
まぁ、素直に告げますかね。
なにせ、この世界やヒルデガルデさんにも、関わる話しだったし。
「いや、実は、ちょっとエルダードラゴンの里へ行って来まして」ったらな。
「いや、いや、いや!
ちょっと待て!
今、なんと?」
ん?
あれ?
聞こえなかった?
変だなぁ?
「いや、エルダードラゴンの里へ、ちょっと出掛けて来たんですが?
聞こえませんでした?」
「あのな、藤吾や。
エルダードラゴンの里は、人族が気楽に行ける場所では・・・転移かや?」
そらぁ、そだよね。
飛んで行っても、結構掛かるからね。
「そうですが?
っと、言うか、卵を返しに行ったって、言いませんでしたっけ?」
「それは、エルダードラゴンの里じゃったのかや?
我は、下級ドラゴンの巣へ戻しに行ったと、思うておったわえ」
あー、確かに、ドコヘ返したかを告げて無かったか?
ま、良いか。
「まぁ、二度目の訪問ですね」っといた。
したらな。
「しかし、何用で、そのような所へ?」
不思議そうにさ。
まぁ、卵を返し、犯人を突き出しているんだ。
今更、行く必要はないわな。
「実は、エルダードラゴンが、エンシェントドラゴンへ報告した内容を、エンシェントドラゴンが竜へ報告へ井くんですがね。
その報告先が問題でして」
「?
上司へ報告するのは、当たり前であろ?
何が問題なのじゃ?」
まぁ、不思議に思うのは、当然だよね。
「本来の報告先は火炎竜なんですが、風竜がシャシャリ出て来て、代わりにと報告を横取りするんですよね。
どうやら火炎竜に気があるみたいで、チョッカイ掛けてるみたいなんです。
で、その風竜が、お喋りで噂好きだったりします」
そう告げたら、ヒルデガルデさんが首を捻ってね。
「そのことと、藤吾が里に行くことは、関係するのかや?
繋がりが分からんのじゃが?」
まーねぇ。
普通は分からんわな。
「実は、そのせいで僕の情報が漏洩します。
そうなると、僕にダイダラやデェーヴァの襲撃がですね。
非常に面倒なことになる訳です」
「ふむ。
人の口へ戸が立てれないように、竜の口にもじゃなぁ」
呆れたようにね。
「だから、エンシェントドラゴン様へは、直接、火炎竜様へ報告して頂こうとですね。
その調整をしていたら、別件の未来が判明しまして」
「あー
その話しは、長くなるのかや?」
疲れたようにね。
仕方ないなぁ。
「なら、端折りますね。
女神様の祭事へダイダラが介入し、結果、僕とテンさんが激怒!
この星が滅びます。
それを防ぐためにですね」ったらな。
「待て待て待てぇいっ!
星が滅びるとは、何じゃあっ!?
端折り過ぎじゃっ!」
い、いや、端折れって言うからさぁ。
仕方ないなぁ、もぅ。
「女神様の祭事にて捧げられる貢物を、ダイダラが摺り替えるんです。
悪しき貢物を捧げられ、女神像が激怒!
ですが、それは捧げられた貢物が呪物で、女神様へ呪いをですね。
激怒した女神様が龍種を殺め、龍種も反撃。
コレが元でセリアムと龍種が争いに。
ランピアルも巻き込まれ、事態は悪化します。
そこへダイダラやデェーヴァが乱入し、大戦争へと発展。
その余波で、ココらも壊滅します。
僕とテンさんは、戦争の影響で裂けた時空を修復するのに手間取っていまして、その間にダイダラがヒルデガルデさん達をですね。
それに激怒した僕とテンさんが大暴れする訳です。
その未来を回避するために、女神ヤーヤマーサ様と、全属性龍の族長さんに会って来たんですよ」
どうだぁ!
完璧な説明だろ!




