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ヤーヤマーサ様が説明中です。暇です。そだ!親睦会だ!

ふぅ。

ようやく、この度、発生する事態を回避する準備ができました。


え?

今、祭事をすれば良いのでって?


いやいや。

祭事は龍種にとって族長選出の儀式でもある。


まぁ、この度は、族長を引き継ぐ龍は居ないんだが、次代とかに祭事を見せておく必要があるんだよ。

そのため、次代候補の参加は必須とされているんだ。


今回、ここへ招いたのは龍族長方々だけだからね。

次代候補も呼ばないとダメだ。


それに、祭事へ使う貢物も持って来ないとならない。

実は貢物を準備中の龍種も居るんだよ。

だから直ぐに祭事は始められないって訳なんだ。


で、今さぁ、ヤーヤマーサ様が龍族長方々へ、ことの経緯を説明中です。


うん、何が起こるのかは、分かったみたいだな。

けどさぁ。

なんだか龍族長方々から怯えた目で見られるんですが?

どったの?


さて、怯えさせてばかりでは申し訳ないか。

ここは1つ親睦会でも開いて、俺の印象をだね。


え?

いまさら遅いのでは?って?


そうは言われてもなぁ。

事実を伝えないと、話しが拗れるからね。


そして拗れた世界線では、事態が悪化する未来もあったんだよ。

なら、そちらを選ぶハズないじゃんね。


ん?

つまり、親睦会を開くのは、未来に対しての布石なのか?って?

布石、って言えるのかは分からないんだが、より良い世界線が増えるらしい。


だから、渾身の料理を振る舞ったらどうか?ってね。

まぁ、テンさんからの提案なんだがな。


普通、竜や龍は、食事を摂らない。

いやドラゴンも上級以上となると、食事をする者は居ないんだ。


食事でカロリーと言うエネルギーを得なくとめ、大気に漂う魔素で賄えるからね。

っと言うか、彼らが食事をするならば、この世界の物資が食い尽くされ世界は滅びるだろう。

まぁ、見上げるような巨体ばかりだからな。


だから幼い頃に生肉を食らったことしか無く、食事自体をする気もないんだ。


そんな彼らへ人々が食べる量の料理を提供しても満足できないだろう。


前に俺が食べたトルコライス。

アレ3キロあったんだけどさぁ。

あれが、小匙に満たないレベルと、龍たちは感じるだろう。


つまり、提供するなら味もだが、量が必要なんだよね。

そんな量だと、普通は食材を用意するのも大変だ。


だが、だがですよ、ハクさん。

ご心配なく。

ハクさんの世界を狩り尽くす訳ではありません!


なんと、なんとです!

テンさん提供の力場からのエネルギーを使用するのです!

うん、ブッチャケると、理を経由したエネルギーが増え過ぎてるから、少しでも消費したいなぁーっと。


で、祭場前へ龍種用の巨大テーブルをね。

一瞬で創造したから誰も気付きません。


まぁ、皆さんヤーヤマーサ様の方を向いてるし、ヤーヤマーサ様からは、龍たちの巨体が邪魔して、こちらを伺えないからさ。


さて、俺から見たら5階建てビルほどの高さがあるテーブルだ。

当然、下からではテーブルの上が見えない。

この侭では料理が出せないからさ。


だからね。


アイキャンフラーイってか?


ん?

普通に魔法で飛びますが、なにか?


え?

どうやって?

重力制御とか慣性制御に様々な属性を使用してね。


まぁ、時止めして、テンさん経由にて見たい先を確認しても良いんだけどさ。

少しでも力場を制御する力を身に付けないとマズいからさ。


テンさんレベルの制御をイキナリ行うのは無理だから、魔法から徐々に慣れようって訳だね。


さて、テーブルを出し、カトラリーと皿も出した。

では、肝心の料理なんだが、あまり凝った料理は、食事と言う習慣のない龍たちには分からないだろう。


食べ易く、しかもインパクトがあるヤツ。

ステーキでは、ありきたりか。


うーん。

そだ。

こう言う時には揚げ物だろう!

食べたことが無ければインパクトが強いしね。


カツより唐揚げか?

いや、そうだ!

竜田揚げにしよう、そうしよう!

さて、やるかな。

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