女神様と龍族長方々への試練!気絶したから、気付けしましたよ、なにか?
あ、皆さん気絶した?
なんで?
え?
ヤーヤマーサ様が耐えられる範囲ったらか、ギリギリを攻めてみた?
しかも、個別に限界を測って行ったから問題ない?
大有りじゃ!戯けぇ!
俺は慌てて、皆を気付けする。
あ、イヤ、そのね。
そがぁに、怯えんでも良いやん!
傷付くなぁ。
「あー
僕がした訳では、無いですよ?
テンさん。
いや、僕に取り憑いている力場が、ヤーヤマーサ様の「耐えられる範囲」って言う言葉に反応して、皆さんの耐えられる範囲ギリギリを攻めたらしいです。
叱っておきましたから」ったらな。
「じゃから、力場は藤吾様の一部であろうに」って、ヤーヤマーサ様が呆れたんだけどさ。
「いやいや。
元々、テンさんが僕に憑依して得た力ですから。
それに、テンさんは認めませんが、テンさんには自我が、あります。
対等以上の存在なんですよ。
僕を経由して理と繋がったから、僕を立ててくれますけどね」
そう告げたらさ。
「くっ、化け物が!」って、ゾータンダルテ様がね。
他の龍族長様方々が、信じられないって顔で、ゾータンダルテ様を見ている。
まぁ、俺を怒らせて良いことはない。
普通は恐れて言わないセリフだよね?
「ゾータンダルテ。
貴様は、阿保、バカ、考え無しなのか?
気でも違ったのかや?」
諭すような口調ですが、内容が酷くね?
「な?
ヤーヤマーサ様、酷いではありませんか」
崇める方から罵詈雑言を告げられ、落ち込むゾータンダルテ様。
したらな。
「当然でぇあーるやぁ!
おーぬぅしぃーのせいでぇ!
ウチらぁもぉー、巻き込まれたぁでぇー、あるぞぉっ!」
あ、シャラヤーシャ様が、間延びしない話し方を。
こらぁ、珍しいが・・・相当、怒ってるぞ、これ。
したらさ、他の龍族長様方々からもゾータンダルテ様への苦情がな。
まぁ、彼ら彼女ら、からしたらさ、力量差を把握してたのに巻き込まれたんだから、当たり前かな。
「しかし、これほどの力量差を示されたながら、相手を罵るとは、信じられん」
ボソリとエンシェントドラゴンのキリガンタル様がね。
まぁ、小声での独り言だから、周りには気付かれてはなかったが、まぁ、そだわな。
彼も巻き込まれたんだからさ。
「藤吾様を化け物呼ばわりなど、死にたいのか?
貴様は?」
そうヤーヤマーサ様が言うからさ。
「貴方が、それを?」って、思わずな。
ん?
シャラヤーシャ様、セムラナート様、キリガンタル様が、スッと横を向く。
口元が緩んでますよ?
ヤーヤマーサ様の顔が真っ赤になってるけど、暑いのかな?
「兎に角じゃ!
これの度の祭事は、この祭場で行うでな!
良いか!」
そう告げたんでな。
「いや、せっかく創ったので、今後も使って頂いて結構ですよ。
ハク、良いよね?」
ハクから了承を得たのでな。
「この世界を内包する力場であるハクも了承しましたから、ここを使用して頂いて結構です。
テンさんとハクが認めたら、コチラへの通路が現れます。
許可なしでは通れませんからね」
ウチの力場さん達、マジ優秀!
「それは、まことであろうか!
いやぁ、このような祭場を使えるなど喜ばしいぞえ!」
ヤーヤマーサ様、感激ぃーってな。
したらな。
「お待ちください!
我らの里に在る祭場は、どうなさるので!?」
そうゾータンダルテ様が慌てる。
したらな、ヤーヤマーサ様がさ。
「ん?
そちらは好きにして良いぞえ?
元々は、妾らセリアムが造った施設やが、老朽化しておったしのぅ。
建て直しの時期でもあったのやが・・・
どうやら、水龍族が建造したと嘯いておったと聞く。
それに最近は傲慢になっておるとものぅ
まぁ、ソナタらが建造したのなら、どのようにも扱えよう?
好きにするが良いぞえ?」
うーん。
前にもあったが、龍って爬虫類じゃないのか?
顔が青くなってんだが?
血の気が引くってヤツだね。
まぁ、祭場はココになるんだから、仕方ないわな。
これで少しは態度を改めるかな?




