龍族長だよ!全員集合!
俺はクダンのダイダラへ降り掛かる不運について告げる。
したらな、ヤーヤマーサ様がさ。
「それは、良いことであるや。
キャツには、何度か煮湯を飲まされたでなぁ。
妾以外のセリアム種には、同様にキャツを疎ましく思っておる者もおろうて」
溜飲が下がるようにな。
そんなヤーヤマーサ様と違い、龍一行は驚愕顔。
どったの?
「まさか、アノ悪名高いダイダラに対し、そのようなことが?」
ふむ?
あのダイダラは、悪魔で例えるならば王位クラス。
七欲の大魔王クラスの悪神らしい。
その力もだが、残虐で狡猾な性格らしい。
そんなダイダラを嵌めて、ある意味、討伐するのだ。
そらぁ、信じられないか?
それに、ヤツが持ち帰り、ヤツにアダなす法具は、ヤツの力場全ての力を奪い発動する。
なまじ力を持っているから、細胞書き換えの魔法が発動し成功する訳だな。
まぁ、最後の転移は、俺がヤツを時止めしてファースト亜空間にて移動させるのだが。
未来は確定ではない。
だが、98%の確率で確定した未来だからなぁ。
まぁ、そうなるだろう。
姿を変える魔法は危険なので、俺と、俺の知り合いには掛けない。
大悪党だから掛けるだけだ。
まぁ、直ぐには死なないし、体に不具合は出ないハズだ。
だが、10年も生きられないだろうよ。
それが代償だ。
しかもヤツの膨大力場が代わりになって、これだからな。
だから普通は即死しても不思議ではない。
俺ならテンさんの力で、代償なしで行使可能ではある。
だが、無駄な力を使う必要もないだろ。
そして、俺にとっての最大のリスクは、テンさんとの繋がりが切れる可能があることだ。
このことから、迂闊に細胞を弄って姿を変えることはしないのさ。
「さて、祭事をココで執り行えるようになりましたが、後は根回しですかね。
特に水龍族との調整が必要でしょう」
俺が告げるとな。
「さぁいきぃ〜ん、ゾータンダルテちぁ〜んたぁらぁん、少しぃ、増長してたのよねぇ〜ん。
自分のぉ里にぃ、祭場がぁ在るぅからぁん、選ばれたぁ龍種ぅってぇん」
そうシャラヤーシャ様が言うと、ヤーヤマーサ様が呆れたようにな。
「なんじゃ、それは?
あの地は巨大な龍脈が集まっており、祭事を行うに都合が良かっただけじゃぞ?
別に水龍族の里じゃから、アソコを選んだ訳ではないわえ。
っと言うかじゃ。
あの祭場が水気を纏った場であったで、水龍族へ管理を任せたのや。
祭場が先にでき、後から水龍族の里ができたのじゃぞ?
管理人に過ぎんのに、何を偉ぶっておるのじゃ?」
首を傾げているな。
したらな。
「あんらぁ〜?
水龍族はぁん、自分たちがぁん造ったってぇん、言ってぇましたわよぉ〜ん?」
「そんな訳あるかぁ!
不愉快じゃ!
水龍族長を問い詰めるぞえ!」
あーあ、ヤーヤマーサ様、オコです。
「まーまぁ。
祭場や祭事のことを含め、一度、全龍族長を召集しましょう。
な〜にぁ、アチラ側は時が止まっていますから、呼んでも騒ぎにはならないでしょう」
俺が告げるとな。
「な!
藤吾様!
しばし・・・」
ん?
エンシェントドラゴンのキリガンタル様が、何か言い掛けたような?
「ココは?
確か、祭場で整備状態を確認しておったのだが?」
そう水龍族長のゾータンダルテ様がね。
他の龍族長様方々も星揃いです。
地水火風雷氷樹霧光闇の10属性龍が揃うと、壮観ですね。
俺が仕切るのは変なので、ヤーヤマーサ様にお任せを。
丸投げとも言う。
「あー
イキナリ呼び出して済まぬな。
皆、代わりないようで、重畳である」
「な!
ヤーヤマーサ様!
ハッハァー」
うん、皆さん、揃って頭を下げている。
ここに居たメンバーもだね。
俺も皆に倣って頭を下げようとしたらさ、ヤーヤマーサ様が必死になって止めるんだが?
なんで?
変に目立つから止めて欲しいんですが?
ホラ、皆さんが見てるじゃん。
ヤダー




