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さて、祭場を創ってみましたが?なぜ、皆んな固まる?

祭場を、この世界へ創ったんだが、皆が石像と化している。

え?

メデューサでも出たのか?


「こ、これは、幻覚か?」

ヤーヤマーサ様が、そんなことをな。


「え?

 幻ですか!?

 どこにです!?」


俺に幻覚を掛けるなど、良い度胸ですたい!


ん?

俺がイキナリ祭場を創造したため、幻覚じゃないかと疑ってる?

へ?

そなの?


「もしかして、祭場を創ったからですか?

 違いますよね?」


だよね?


「へ?

 こ、この規模の祭場を、瞬時に創られた、と?」


ん?

まさか、建造したとか、思ってる?


「まぁ、精霊力から素粒子を作り出し、ソレを操り物質精製すれば一瞬ですから」


ったら、仰天された。


「なぬぅ!

 藤吾様は、物質をゼロから精製可能なのかや!?」


え?

これって、そんなに驚くことなの?

ヤーヤマーサ様は、セリアム界へ精霊力を祭事で取り込んでるんだよね?


「ヤーヤマーサ様は、精霊力を扱えないんですか?」


不思議に思い、そう尋ねたんだがな。


「あつかえまするが、精霊力を使用して物質を創るなど、したことも、聞いたこともありませぬ。

 やはり、凄いですなぁ、藤吾様は」


女神様に凄いって、言われてしまったよ。

そんなに凄いことなのか?


「ふーむ。

 ここに祭場が創られ、祭事が執り行われるとしたら、残る問題は、貢ぎ物の摺り替えですかね」


セムラナート様が、冷静に指摘を。


「そ〜ねぇん。

 それぇをぉん、回避ぃできなぁ〜いとぉん、解決にわぁ、ならないわねぇ〜ん」


シャラヤーシャ様が、のぉ〜んびり、っとね。

この話し方には、慣れないなぁ。

ま、良いか、それよりだ。


「その点には抜かりは無いですよ。

 ダイダラが摺り替える際に、別物と摺り替えますから。

 まぁ、ダイダラが摺り替えた呪物は碌な物では無いため、僕の方で分解破棄することになります。


 だから、祭事で捧げられる貢ぎ物は、用意された品となりますから」


そう告げたらな。


「そこまで、していただけるとは」


なんか、ヤーヤマーサ様が感動していますが、どったの?


「藤吾様!」


なんだろ?


「崇め奉って宜しいでしょうや」


へ?

女神様が、俺を?


「普通にイヤなんですけど?」

バカなの?


「何故であるやぁー

 それだけの力があり、驕らず妾らを助けておられる。

 そんな高潔な姿を知れば、セリアム界挙って崇め奉りましょうや」


だーらぁ、止めてーだ!


「だからぁ!

 僕は普通に暮らしたいんですって!

 セリアムの方々に祀られているなんて知られたら、普通に暮らせないでしょ!

 勘弁してください!」


まったく、もー!


あ、そうそう。

今回仕掛けて来るダイダラなんだがな。

ダイダラ至上主義で、更に男性上位思考のダイダラなんだわ。


前に変化魔術はスキンを纏う感じで、実際に肉体を変化させる術では無いと告げたと思う。

では、何故肉体を変化させないのか?

それは、肉体を無理に変化させると、肉体的にも精神的にもダメージを負うからだ。


だから気楽に行える技ではない。

だが、そのダメージを容認するならば別だ。


俺が摺り替える貢ぎ物なんだがな、実はクダンのダイダラを変化させる代物だったりする。


しかも発動後は砕け散り消滅する。

そんな品へ仕込まれた魔法は、そのダイダラのみに発動するように仕込んである。


魔法が発動すると、ダイダラの姿はヒューマンの少女へと。

しかもダイダラ固有の力場は消滅する。


森の中は可哀想だから、帝国の奴隷商の前へハク経由で移動させる予定だ。


まぁ、ダイダラ1人消える訳だが、彼の従者たちが、彼が少女に変化し消えるのを目撃することになる。

つまり、ダイダラが奪った品が暴発して起こった事故と、判断される訳だ。


これなら、報復しつつもバレないから、セリアムや龍種へ難癖も付けれないからさ。


え?

その少女変化ダイダラがどうなるか?

そんなん知らんわさ。

単なる罰なんだしね。


まぁ、碌なコトにはならんだろうな。

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