さーてぇ、関係者ぁ、全員集合ぅっ!
俺が新事実に黄昏ているとな、セムラナート様がさ。
「そう言う話しなれば、儀式についてシャラヤーシャ様へ告げねばなるまいな。
ことがことだけに、公には出来ぬ。
ならば、シャラヤーシャ様を、ココへ招いた方が良かろう。
招いて良いだろうか?」
シャラヤーシャ様は、龍種火炎族の族長さんだ。
女性です。
この方は穏やかだが、キレると恐い。
怒らせない方が良い方だ。
ちょうど1人で居られるようだな。
だからシャラヤーシャ様を、コチラへ招いた。
まぁ、別名拉致とも、言う。
あと面倒だから、ヤーヤマーサ様ま招いておいた。
この方がキレて問題となる訳だし、原因は元から絶たないとね。
「シャラヤーシャ様の所へ繋げて貰えるかね。
事情を説明し・・・」
「あんらぁ〜
セムラナートやなぁ〜
久しいのやぁ〜
?
ここ、どこやろか?」
うわぁー、すんごく、のんびりした方、来ましたぁー!
「ヒッ!
ば、バケモノぉー」
ん?
人型の女神様?
ヤーヤマーサ様が、イキナリ跳びずさり悲鳴を。
なんだぁ?
「え?
バケモノなんか、居ますか?」
俺は、思わず辺りを見回す。
居らんよな、そんなの?
したらな。
「それぇ〜、きっと、君のぉ〜ことぉだぁと、思うなぁ〜」
うわっ!
気が抜けるぅ。
エナジードレーンか?
「は?
僕のことですか?
僕は単なるヒューマンですが?」
初見でバケモノあつかいは、酷いなぁ。
「いやぁ〜
そんなぁ力をぉ〜隠そうとぉしてぇもぉ〜
直ぐにぃわかるぅっとぉ〜思う、よぉ〜」
その話し方、何とかならんの?
あ、ならんのね?
ふぅ。
あー、転移門?
なになに?
一定以上の力量があれば、隠している力場を感じられる?
っても、ケシ粒にも満たないレベルらしい。
そこまで微細な漏れまでは、流石に隠蔽できないってさ。
いや、ケシ粒レベルで、女神様が怯えてるんですが?
怖くないぁ〜い、恐くないよ?僕。
だからさぁ、そがぁに怯えんでもええやんね!
「イキナリ、コチラへ招いて申し訳ありません。
あ、元の世界は、時を止めましたから、時間はお気になさらずに」ったらさ。
「時を止めるとは、何じゃ!
そんなこと、出来るハズが無かろう!」
え?
なんで?
「不思議そうにしておるが、無知なのか?
まぁ、世界の成り立ちなど神族レベルではないと知らぬからのぅ」
なんか偉そうに語り始めましたよ?
「まずは、時を止めるには、莫大な力が必要じゃ。
ソナタの力は化け物クラスではあるが、その力がケシ粒と思えるほどのな」
いや、持ってますが?
まぁ、転移門が、だがな。
「次に空間を止めてはダメじゃ。
世界が崩壊するでな」
「それは、どうしてでしょうか?」
セムラナート様が、思わず尋ねている。
まぁ、世界崩壊と聞いてはな。
「実は世界は球形でな。
一定時間で回転しておる。
その一部が止まるのじゃぞ。
止まった箇所が、地を抉り破壊するわえ。
さらに、星自体もラランテの周りを周回しておる。
しかも高速でじゃ。
一部が止まれば、分かろう?
しかも、宇宙自体が高速で広がっておる。
この流れからも、置き去りになる訳じゃ」
エンシェントドラゴンのキリガンタル様は、着いて行けずに惚けてます。
火炎龍シャラヤーシャ様は、ニコニコってね。
龍も笑うんだね。
っか、理解してます?
その点、火炎竜セムラナート様は、意味を理解したようだな。
だがなぁ。
「大丈夫ですよ。
ヤーヤマーサ様の世界は、ある力場内の空間へ内包されていますから」
そう告げ、次元災害からの流れを説明した。
したらさ、イキナリ土下座されたんだが?
え?
なに、これ、こわい!
「イキナリ、どうしたんですかぁ!」ったらさ。
「妾より、遥かに上位存在をバケモノ呼ばわりして申し訳無かったぁ!
頼む!
消さんでくりゃれぇ!」
そんなん言うんですが。
まぁ、そうならないために、ココへ来て貰ったんだから、あながち間違えではないのか?




