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セムラナート様と話そうか。あ、パーファラーサ様を嫌ってるんですか、さいですか。

亜空間世界へ現れたセムラナート様へ、事態を説明。

むろん、セムラナート様は、パーファラーサ様から送られた世話係が、彼女へ情報を流しているのを知っていた。


っか、重要な情報は隠匿し、パーファラーサ様が都合が良いように動くような情報のみ漏らしていたみたいだ。


ちなみに、セムラナート様にはパーファラーサ様への恋心などは無いらしい。

逆に疎ましく思っているのだが、竜種の中でも直情的なパーファラーサ様へ下手なことを告げると、部族間抗争へ発展しかねないため放置しているそうな。


「ふむ。

 確かに藤吾殿のことが漏れれば、それは瞬く間に情報が拡散されるであろうな。

 パーファラーサ殿は少々思慮に欠けるところがあり、さらに噂好きだ。

 特に珍しい話しは、他に話さずにはおられぬであろうよ」


あー、その、遠回しに言ってるけどさぁ。

それって、考え無しのお喋りバカってる?


まぁ、確かに、そうなんだがな。

しかし、中々に辛辣やね。


「ハッキリ言って、神々とか悪魔と呼ばれる存在に、介入されても撥ね退けることは可能です。

 逆に、チョッカイ掛けて来たら討伐したり、支配することも。

 ですが、世界に対する影響がデカ過ぎますし、後処理が面倒です。


 抵抗して何かした時点で、普通の生活が送れなくなりますから」


俺が告げると、セムラナート様とキリガンタル様の顔が引き攣ったように見えたんだが?

竜やドラゴンって、表情筋あるのか?


「ふむ、藤吾殿の介入は無かったとして、上へ上げておこう。

 依代は証拠としていただくが、この者が藤吾殿のことを語らぬか?」


まぁ、そうだよね。

だか、その点は問題ない。


「ちょっと話しは変わりますが、セムラナート様はアカシックレコードって、知っていますか?」


「それはなにかね?


 龍種の方々から色々と伝承を伝え聞いてはおるが、そのような話しは聞いたことがないぞ?

 

 そのアカシックレコードが、どうしたのかね?」


そう尋ねられたのでな。

「実は、生物の記憶は、全てアカシックレコードに貯められています。

 ソコヘの繋がりを個々に持っており、その繋がりにて記憶を取り出しているんですよ。

 つまり、その繋がりを弄れば、僕のことを思い出せなくなります」


この繋がりを弄るのは、俺では無理だ。

転移門へお願いすることになるんだがな。


「そんなことが、出来るのかね!?」

セムラナート様、仰天!


「ならば、繋がりを切れば、記憶を全て消し去ることも?」

そんなん聞いて来ます。


うーん。

パーファラーサ様の記憶を消したいみたい。

せめて、自分に対する記憶だけでも、ってか?


「繋がりを全て消し去ることは出来ません。

 アカシックレコードとの繋がりって、結構強固なんですよね。

 特に長年築いた繋がりだと、介入も困難となりますから。


 今回の僕に対する記憶は、あまり重要視されてないから、改竄は可能なんです。

 ですが、普通の記憶に対する繋がりへの介入は、かなり難しいですよ」


そう告げたらさ、ガッカリしてたよ。


で、邪竜の依代へ対し、アカシックレコードへの繋がりを弄る。

コレで、俺に対することは、思い出せないだろう。


依代を拘束し眠らせる。

その後で時止めを止め、セムラナート様へと引き渡した。


せっかく、アカシックレコードとの繋がり弄ったのに、ココで俺を認識させては意味がないからな。


転移門へ確認したら、今回の騒動に対する影響は、今後発生しないみたいだ。

ただ、ダイダラが龍種へチョッカイ掛ける未来がな。


ふぅ。

一応は、伝えておくか。


「来週に水龍様方が、セリアム族のヤーヤマーサ様を崇める儀式をしますよね?」


そう告げるとな。


「そのような秘儀を、なぜ・・・アカシックレコードか!」

「そうですね。

 その儀式にダイダラがチョッカイ掛けるそうです。

 ご注意を」


まぁ、協力賃代わりさね。

後は、そちらで良しなにねー

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