さーて、次は何しようかな?へ?転移門?アータ、なにしとんの!?
さて、昼食を終え、デザートも頂いた。
全てに感謝し、ご馳走様!
っても、一切、命を奪ってないし、食材を取ったり育てたりした人も居ない、むろん、調理した人もな。
あ、いや、ちゃった!
ケーキはパティシエさんが作ったし、食材の生産者さんも居る。
むろん、食材の命も。
うん。
ご馳走様でした。
して、ヒルデガルデさん?
そろそろ正気に戻っても、良いんですよ?
まだ、惚けますか、そうですか。
まぁ、その内正気に戻るだろう。
それより、午後は、どうしよう?
なんでも出来る、ってことは、なんも出来ないことと同じ、そんな話しを聞いたことがある。
まさに、今の俺にピッタリかな?
うーん。
趣味に走って、バイクや車を創り、乗り回しても良い。
今の俺は、ガ○ダムみたいなモビルス○ツを創ることも可能だ。
まぁ、そんなの創るなら、航空機創るかな。
で、時止め空間で使って、亜空間へ仕舞えば良い。
え?
それは、止めた方が良い?
時止め空間を高速移動した場合、時止め解除時に影響が出る?
そらぁ、不味いかな?
ちょっと、乗り物を運転してみたかったんだがなぁ。
はぁ?
乗れば良い?
いや、時止め空間だと、実空間への影響が出るんだよね?
はい?
亜空間にて、行えば良い?
いやいや。
荷物を保管させて貰っている亜空間は、ダメっしよ!
まぁ、時間が停止しているのは良い。
俺は、時間停止に影響されないからな。
だが、真っ暗闇なんだろ?
そんなトコで、乗り物へ乗ってもなぁ。
はい?
「おま、何やっとんのぉ!」
思わず声が。
「ん?
藤吾、どうしたのじゃ?」
あ、思わず声が!
ヒルデガルデさんが、折角、惚け・・・ちゃった、余韻に浸ってたのに、邪魔しちゃったかぁ。
「い、いやですねぇ」
「なんじゃえ?」
まぁ、実害は無いから、良いか。
「転移門が、新たに別空間を亜空間として確保したそうです。
この世界みたいに、空間が隔離され漂っていたらしいですね。
その空間は隔離時に時が止まり、隔離前の状態が保持されていたそうです。
生き物は居ますが、知的生命体は存在しないらしいです」
実は、惑星が衛星ごと切り取られた状態だ。
これ、時が止まってなかったら、惑星内にて大災害が発生していたよな。
それに恒星も存在しない。
つまり、真っ暗闇で、太陽熱みたいな物もない。
滅ぶだろ、それ。
今は、環境を転移門がコントロールして、惑星を維持しているらしい。
いや、アータさぁ、
もぅ、なんでも有りやね。
で、そんな惑星だから自由にして良いと?
なんなら、ドライブコースを創る?
そこを走れば良い、っと。
いや、その、なんだぁ。
バイクや自動車へ乗る練習のため、惑星を確保したんじゃないよな?
ん?
たまたま確保しただけ?
っか、この状態の空間は珍しく、確保しないと得られない可能性の方が高かったらしい。
まぁ、希少性を考えると、仕方ないのか?
それより、エルダードラゴンと話した方が良い?
えー
なんでだよ!
面倒臭い!
はい?
話しておかないと、面倒なことになる?
いや、なんでさぁ?
エルダードラゴンからエンシェントドラゴンへ話しが行っており、放置すれば、竜や龍、さらには、セリアムやランピアルにホルトザまで情報が広がる?
そうなると、ダイダラやデェーヴァまで絡んで来るように。
いーやぁー
そらぁ、大事ですたい!
「ふむ。
まぁ、藤吾じゃしな。
で、なにか、また、厄介事かのぅ?」
なんで、分かるんだよっ!
「あー
転移門からですね。
エルダードラゴンと、キチンと話しておかないと、この度の件が色々と拡散する、って、言われたんです。
神々や悪魔などにもですね」
そう告げるとな、ヒルデガルデさんが難しい顔をしてね。
「それは、避けた方が良かろうな。
神々は気まぐれ、悪魔、悪神は悪戯好き。
知られて調べられたら、面倒ごとしか生まれぬであろうよ」
ですよねぇ。
気が進まないけど、話し合いへ行って来るかな。




