あ、俺が昼食を用意するの?さて、何にしよう?
昼時になり、ヒルデガルデさん達にも料理を出すことに。
むろん、精霊様たちにもな。
あ、精霊様たちへは、アロンさん、フォーさんを通じて知らせてあるよ。
むろん、念話だ。
いやさぁ、召喚した精霊様たちへも念話はできる黙ってるけどな。
いやな、知らせたら収拾がつかなくなるからね。
精霊様って、結構、お喋りだしさ。
それでさ、食べさせるのはシャトーブリアンのステーキにした。
シャトーブリアンはさ、牛ヒレ肉の一部なんだ。
テンダーロインとも呼ばれているな。
その中央部で最も太い部分のことなんだよ。
そうだなぁ。
牛1頭のヒレ肉から、およそ4kgから600g程度しか取れない部位らしく、希少なだけでなく美味いらしい。
まぁ、精霊力から創り出すから、美味いもヘッタクレも無いがな。
まずは、コレをミディアムレアで。
味付けは、塩胡椒と醤油にバター。
牛肉に醤油は最高に合うらしいから、欠かせないらしい。
本当かぁ?
で、滅んだ世界から。
飼育された食肉用のドラゴン。
これ、草食ドラゴンらしい。
A5ランクの牛肉シャトーブリアンが、塵芥と感じられる美味さらしい。
最早、次元から消滅していたりするため、普通は手に入らない代物だ。
アカシックレコード情報内で、1番美味い肉となっているらしい。
いや、そんなん創り出すのは、反則やろ?
良いぞ、もっとやれ!
むろん、食肉業者が処理した肉だ。
両方とも最高の状態となっている。
血抜きや解体だけでなく、熟成もな。
それを、最高の調理人が焼いた中での渾身の出来で。
ちなみに、最高の調理人は日本人ではない。
いや、俺の世界の人間ではない。
これも、滅んだ世界の調理人だ。
まぁ、機材自体が違い過ぎるんだがな。
そうだなぁ。
薪しか火種がない時代の調理人と、現在最高の調理環境で調理する調理人。
料理の出来は、どちらが上かな?
つまり、調理法からして違う。
一種の魔術みたいなものか?
肉の内部から全てを、適切な温度にして満遍なく加熱するんだが、全てに火が入り、かつ、香ばしい香りがな。
え?
そんなん、出来るハズがない?
そだよ、俺が居た世界では無理だ。
その滅んだ世界の器具と調理法、それに料理人が魔術を使えないと無理だ。
つまり、俺の世界では確立できない調理法なんだよ。
そんな技術で作られたことを前提としたステーキを。
焼き上がりは、転移門が時間停止にてキープ。
切り分ける瞬間に、切った先から停止を解く。
うん、いつまでも冷めないし、温くならない。
究極のキープ方法やね。
しかし、こうなると、だ。
付け合わせにも、こだわりたいとこ。
だが、肉を推すから許可したが、なるべくは俺の世界に有る品を使いたい。
まずはニンジンのグラッセ。
今、世界で一番美味いニンジンを。
糖度が高く、旨味が深いらしい。
コレを最高のシェフがグラッセしたと仮定する。
すると、最高のグラッセがな。
後はジャガイモとブロッコリーにアスパラをソテーした品を。
むろん、コチラも最高の品を最高の料理人が調理したと仮定する。
面白いことに、先ほどの付け合わせだが、最高とされた調理人が全て違う。
しかも、中には下働きの青年が1番だったりな。
サラダも最高の品を。
スープはコンソメな。
それを準備し、創り出したテーブルへ。
あ、部屋の調度品は、一時的に亜空間へ仕舞っています。
そして、時は動き出す。
「無理なら、別に良い。
出来たら・・・
いや、用意して欲しいとは、言ったわえ。
じゃが、なんで、もう出来ておるのじゃ?」
え?
「いや、時を止めて用意しましたが?」
「そうじゃったのぅ。
ソナタは、時を止めれるのじゃったわえ」
呆れたように。
「それでは、その料理は、ソナタの世界から持って来たのかえ?」っうからさ。
「いや、創りましたが?」ってね。
「ほぅ。
ソナタは料理もできるのかや?」
そう尋ねるからさ。
「出来ますけど、用意したのは精霊力から創造した品ですよ」
そう告げたら、「え?」って。
あれ?
以前に告げなかったけか?
【朝昼晩リリースとします】
現在、朝晩リリースしていますが、当分の間、朝昼晩リリースとします。
朝晩リリースにした経緯ですが、ストックが20ページを超えたためでした。
当初の予定では、ストックが10ページになったら、朝リリースのみにする予定でした。
ですが、なぜかストックが50ページを超えたため、朝昼晩リリースへと切り替えることにしました。
ストックが30ページになったら、朝晩リリースに戻します。
こんな小説ですが、楽しんで読んで貰えたら嬉しいです。




