正義と悪は紙一重

敵との戦い

まず佐野さんが能力『水の精霊（ウンディーネ）』で氷の拳を生成して殴りかかる

すかさず俺は能力『風の精霊（シルフィ）』で氷の拳のスピードを加速させつつ、風の刃で攻撃する

無数の拳と風が彼に直撃する寸前、ナイトメアは氷の拳と風の刃を生み出し相殺する

「・・・っち、相変わらず厄介な能力だな！」

これがナイトメアの能力、彼は『MOE(Mirror Of Enemy)』と呼ぶこの能力は

相手の能力をコピーすること

しかもその威力や精度は本人のものより１段強力になった状態でコピーできる

加えて一度コピーした能力は使い続けることができるという厄介さ

彼とは何回か戦ったが尽く逃げられているのはこのためである

佐野さんが水の鞭で拘束しようとするが、彼は風の鎧で無効化する

その隙に佐野さんが用意した氷の槍と自前の風の槍を降らせるが、

水と風のバリアでうまく防がれる

そんな攻防が続き膠着状態になってから数分経過した・・・

突然彼は明後日の方向を向いて

「どうやら増援が来たみたいですね

さすがにこれ以上人が増えると厄介なのでお暇させていただきます」

「「逃がすかぁ！！」」

俺と佐野さんは同時にナイトメアを捕まえるために技を放つが、

彼を中心に巨大な竜巻が発生し、全てをはじき返す

そして、収まったときには彼の姿はもうなかった