鬼畜野郎の最期
最深部に到着してまず目に入ったのは、
血を吐いてぶっ倒れてる男だった
おそらく障壁を展開していた能力者であろう
その他の人の姿は無かった・・・
あくまで眼で視た限りだが・・・
彼も気配だけは察知しているようだ
「絶対に近くに奴がいる!!どこにいやがる!?」
「問題ない、補足済みだ」
俺はそう答えると、風の弾丸をとある場所に撃った
すると、聴くに耐えない悲鳴が響いた
そして奴が姿を現した
「インビジブル系の能力か。
それでお前の妹を拉致したのだろう」
そして奴は妹を連れていなかった
つまり・・・そういうことなのだろう
それに彼も気づいたのか、怒気を通り越して
殺気を奴に放っていた
「後で好きにさせるから、まずは俺のターンだ
よお、鬼畜野郎。死ぬ前にテメーの過ちを教えてやる
1つ目、人質に手を出したこと
欲張らずに人質を交渉するためだけの存在に留めておけば俺が出しゃばることは無かった
そして2つ目、悪役を侮辱したこと
テメーは正義の味方に絶望を与える悪役として自分に酔ってたみたいだが、俺から言わせればテメーは悪役じゃないただの犯罪者だ。
この2つがテメーが今から死ぬ理由だ
さて、俺は直接的な恨みはないからあとは好きにしろ」
言いたいこと言ったので、彼にターンを回す
その瞬間、彼は風の竜巻を発生させ奴を
八つ裂きにしていた
奴は悲鳴をあげる間も無く死んだ