正義の味方は激怒する(残酷描写あり)
電話をかけると画面に映っている男が電話に出た
ちなみに覆面をしていて素顔は分からなかった
「やあ、柊 健人くん。ご機嫌いかがかな?」
「機嫌?言い訳がないだろうが!!
・・・単刀直入に聞く。何が目的だ」
「お、話が早くて助かる。
ならば伝えよう。我々の目的は1つ
日本の国防能力者制度の撤廃だ。
最近君らのご活躍によって日本での略奪活動が上手くいってなくてねえ。
そろそろヒーロー気取りの君たちにご退場いただこうとおもってね」
「・・・そんな要求が通るとでも。
仮にその要求を呑んで妹が帰ってきても
貴様らの略奪行為で妹や他の一般人が傷つくようなことがあれば本末転倒だろうが!」
「いやいやそれは誤解だよ。
我々の組織は抵抗しなければ誰も傷つけるつもりはない
それに根こそぎ奪うようなこともしないさ
ある程度物資が貯まったら少しいただくだけさ
良心的だろw」
「どこが良心的だ!!!!」
思わず叫んでしまったが、冷静になって話を続ける
「・・要求を呑む呑まない以前に、まず妹が無事であることを確認させろ」
「おお、そうだったな!感動のご対面~」
そう言って奴は後ろのカーテンを開けた
そこには・・・
生きてはいるが、無残な姿の妹がいた
「・・・・・はぁ?」
確かに妹は生きてはいた
しかしどう見ても様子がおかしかった
裸に剝かれた妹の身体には殴られた跡があった
おそらく攫われるときに抵抗したことで暴力を受けたのだろう
しかしそれだけではない
焦点が合っていない虚ろな目
腕にあるいくつもの注射痕
その他もろもろ・・・・
怒りが
爆発した
「・・・てめぇえええええええええ!!
妹に何しやがったあああああああああ!!」
「おお怖い怖いw
安心しろ見ての通り命までは取ってねえよ
ただ攫うときに抵抗されてイラついたから
ちょっと殴っただけさ
ついでにムラムラしていたからちょっと味見しただけさ
まぁその際も抵抗されたから、ちょっとお薬でおとなしくしてもらったけど」