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卒業を控えた先輩たちへ

既作品の切り出しです

(;^ω^)

 ズバーン!!!


豪快なミドルシュートが味方右上のゴールネットを揺らした


ホンの一瞬の味方のガードが逸れて、ボールが空白地帯に転がった次の瞬間

スルスルと敵のミッドフィルダーが駆け上がり、かつての日本代表武田のごっつぁんゴールを彷彿させたゴールだった


俺たちは底辺高校のサッカー部員

今は三年生の卒業記念の練習試合中

そこそこの設備を備えた運動競技場を借りていた

とてもじゃ無いが、普段なら練習試合をお願い出来るような強豪チームと組んではもらえない筈だが

監督同士が強豪高校時代のチームメイトとの縁で

無理矢理頼み込んだゲームマッチだ


サッカーと言う競技は、野球よりもプレーヤーの数が2人余計に必要なある意味贅沢なスポーツゲームだ

長年定員割れの底辺高校としては、野球部員すら、定員を確保できずに、近隣の中レベルの高校へ、放課後練習に混ぜてもらう為バスで通っている悲惨な現状


相手は全員強豪校のレギュラー抜きのチーム編成だがそれですらかなりのハイレベル

ほとんどのプレーヤーは中学時代、いずれプロを期待されていたが、強豪校では今ひとつ伸び切れない部員たちだった

この練習試合で活躍してレギュラー試合のベンチ入りが掛かっているとあっては

まるで本番の試合さながらの真剣さでゲームは進んだ


前半4点、後半半ばで3点目を入れ、トータル7点を入れても敵チームの迫力は切れない 

余裕綽々なはずなのに、未だに鬼気迫る敵チームの勢いは逆に不思議にすら感じる


卒業を間近に控え、本当に高校サッカー部最後の試合の三年生に

我々二年生は、いろいろお世話になった先輩方に恩返しがしたい

一年生はあまり実感は無いだろうが、やはり強豪校相手に組まれたゲームマッチは、少しでも好勝負にしたいと必死に喰らい付いて行く


せめて1点を入れて0封だけは避けたいが、残り時間はあと僅かだ

  

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