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リセットボタン  作者: ゆっきー
6/8

リセットケース1 尾方 俊介⑤

引っ越しや会社の準備などをしはじめて1か月


ようやく落ち着いてきたため、転勤メンバーで懇親会を開くことにした


新入社員の横溝に幹事を任せることにした

この横溝という社員は、生真面目で言われたことしかしない

”いまどき”社会人だった


転勤メンバーは少なく、いつでも撤退できるように

少人数でスタートになった、見込みがありそうなら人数を増やすらしい


部長に横溝の教育係も任されていたため、転勤にもセットで送り込まれた


(絶対、押し付けられた!こいつをうまく扱えるのが俺だからって)


でも、俊介は後輩の面倒見が良い

兄への憧れもあり、ずっと自分の妹か弟がほしかった

親には、縁があったらね~と言われ結局縁がなかった


そのため、柴犬のような不器用な横溝を見捨てることが出来なかった

根気よく教え、そのくらいわかるだろうという答えにも付き合ってきた


「先輩!お店どこにしますか?」

「まずは、みんなの意見を聞いておいで。なるべくみんなが食べたいものの方がいいからな」

「わかりました!僕は、イタリアンが良いです!」

(お前じゃねーよ!)

「ははっ。まぁとりあえず頼むな」




「先輩!」

「店決まったか?」

「井上先輩は、中華、倉田先輩は和食って言われました。どうしたらいいですか?」

(・・・・・・・・・・知らねえーよ!自分で考えろよ!)

「・・・それが全部食べれそうなチェーン店が良いんじゃないか?」

「倉田先輩が、チェーンは嫌だそうです!」

(倉田ーーーーーー!)

「倉田先輩には、妥協してもらうか、和食が美味しいレビューのところにしたらいいんじゃないか?」

「井上先輩は、フカヒレが食べたいそうです」

(あの女!!!無理だろうが!会社の懇親会でいくら使う気だよ!)

「フカヒレは、個人で行ってもらおう」

「僕は、イタリアンが良いです!」

(・・・・・・・もうヤダこのメンバー)


懇親会は、駅から少し離れたところに創作居酒屋があったため

みんなの希望が大体決まりそうな、そこにした。


結局、場所は俺が探して決めた


横溝・・・まぁすぐ帰るだの、辞めるだの言わなくなったから

今はいいんだ、うん、少し成長した

倉田先輩としゃべれるようになっただけでも偉いな!うん!


俊介は、期待せずに自分に言い聞かせた

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