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エピローグ
後日。
僕は最上先輩の眠るお墓を訪れ、手を合わせた。
「先輩……どうか安らかに」
どんな形であれ手を汚してしまった僕は先輩と同じ場所には行けそうにない。
だけど、そんな僕だからこそできることがある。
先輩と同じ悲劇を繰り返さないためにも、僕はこれからもネットリンチと戦い続ける。
世界のみんなが、いつかそれぞれの心にある優しさに気付くその時まで。
僕の誓いにこたえるように、墓前に添えたスズランの花束が風に揺れた。
――ピラニアは獰猛なイメージと裏腹に大変臆病な性格で、自分より大きく強い生き物には決して手を出さず、岩陰へ隠れてしまう。
だが自分より弱いもの、傷を負ったものを前にすると発奮し、容赦なく襲い掛かると骨の髄まで喰らいつくす。
弱肉強食。
有史以来、人間社会に根ざすその理は不偏。
情報化社会の弱者とは、毎日のように増え続ける知識を処理しきれぬもの、絶え間なく変動するモラリティへ対応できないものたちを指すのかもしれない。
――完――
某ソムリエに嵌ってしまって書いてみました……
お読み頂きありがとうございました!




