六話 ハンターギルド
朝、三人は民宿で朝ご飯を食べ、今は大通り沿いを歩きハンターギルドを目指している、民宿からはそう遠くないもう少し東門寄りらしい。
「なあ、こんなに朝早くないとだめなのか……」
「ギン、これからは仕事をしなくちゃいけないんだよ」
朝食を食べながらおばちゃんに色々聞けた、この街はほぼ四角い形で九つのエリアに分かれているらしい、真ん中が中央区で北の港から時計回りで八番まで番号が振られていると言う、三人が今いる場所は三番区だ。
三番区の大通り沿い東門の近くにハンターギルドがあるらしい、民宿も同じ三番区の大通りから少し中に入った所だ。
「ここかな?」
「ここだな、入ってみよう」
扉を開けて中に入ると。
「うわ、凄い数の人だなぁ」
「本当だね、ハンターってこんなにいるんだ」
辺りは依頼を受ける人達でごった返している、壁やボードや柱にも依頼が貼られている、それを見て受ける依頼が決まったら受付のカウンターに向かう様になっているようで、大勢のハンターがカウンターに並んでいた。
「俺達は何処いきゃ良いんだ?」
ギンが、あっちだと言って指差す方向にハンター新規登録受付と書いてある誰も並んでいないカウンターがあった、三人はそのカウンターへ向かい女性の職員に話しかける。
「すみません」
「はいなんでしょう?」
「ハンターの登録をして欲しいんですけど」
「え? 君達かな?」
「はいそうです」
「ええと、今何歳かな?」
「十四歳になりました」
「この仕事は危険だよ? お父さんやお母さんには相談した?」
親が居ない事、育ててくれた白爺さんが亡くなった事、集落も全滅した事を話す、同時に身分証明書も無いことを伝えておいた、すると職員の女性が一旦奥に入っていき、戻って来た時に男性職員も一緒に来た。
「事情は聞きました、ハンターの登録事態は可能です
。それにハンター登録証明書は身分証明書の機能も兼ねるので、身分証明書の件はもう大丈夫でしょう。それと集落全滅の件は情報提供料として幾らか報酬が出ると思います。」
「それと、モンスターの核とか牙とかは売れるんですか?」
「ええ、ギルドの方でも買い取りはしていますよ。何かそういうものがあるんですか?」
そこでレオが袋から五体のオーガの牙と核を机の上に出す、すると職員が驚き一旦預からせてもらってもいいかなと聞いてくる、鑑定をしないといけないらしい、特に問題も無いので渡すと職員はそれらを持って奥に入って行く。
「結構良い金になるのかなぁ」
「どうだろうな、オーガなんて何処にでもいるっちゃいるしな」
「私は情報だけでお金貰えるのがビックリだよ」
職員が鑑定室に入り鑑定士に先程の牙と核を渡す、そして鑑定士が観ると直ぐにわかる。
「おいこれオーガの牙だな、しかも一体分の牙はかなり大きいぞ」
「やはりオーガの牙と核ですか……これを持って来たのが十四歳だと言うのだから、天才っているんですかね……」
「まぁ普通は考えられないな、本当にその子達が倒したのか、ハンターが捨てていった死体から剥ぎ取ったのか、いや捨てる方が考えられんな」
そんな風に鑑定室で話をしていると、突然中に女性の職員が入ってきて、大変です! すぐに戻って下さいと男性職員を呼びに来た。
その頃、誰もいないカウンターの前で喋っていた三人の耳に、自分達を見て新米ハンターだと思い馬鹿にしたような言葉が聞こえてくる、あんな大刀使えんのかよ、あの銀色の頭の奴なんかてんで弱そうじゃねーか、肌もなんか青っ白いし病気なんじゃねーか? などと聞こえたてくるが、面倒なので無視していた。
するとそれはそれで面白く無いのか三人の男のハンター十八歳位だろうか、そんな四人組が近づいて来てレオにそんなデカイ刀振れるのかと聞いてくる。
「なんだよ、関係ねぇだろ」
「オイ、クソガキ口の利き方がなってねぇぞ!」
恫喝してきた、他の三人もおいあんまりびびらすなって、泣いちゃうぞ、あんな大刀振れる訳ないだろ見た目だけってのは新米にありがちだろ、とか言って笑っている。
「ハッ、ちっと先にハンターやってるからってよぉ何偉そうにしてんだよ」
「あぁ! クソガキ今なんて言いやがった!」
爆発寸前のレオの肩にギンが手を置き。
「やめとけって、相手の力量も測れないんだ、弱い奴にありがちだろ」
「アハハ、そぉだな」
といって笑い合うと、四人のハンターが更に息巻いてギンとレオを睨みつけて
「先輩に対する姿勢がなってねえな、全くどんな親に育てられたらこんなクソガキになるんだ!」
と言った瞬間にレオの堪忍袋の尾が切れる
「おい今なんて言った、表に出ろ」
「あ? 上等じゃねーかクソガキ」
外に向かってレオが歩き出すと、フウがギンに止めなよ、迷惑になるよと言ってきたがギンは無理だろレオが行かなかったら俺が行ってると、話しながら外へ出る。
おお! 喧嘩だ喧嘩だと野次馬がどんどん集まって来る、礼儀を教えてやれだの子供相手に本気になるなよとか泣かすなよと囃し立てる。
「オイ、クソガキ謝るんなら今の内だぞ」
「はぁ? バカじゃねぇの謝るんならお前だろ」
「もう容赦しねぇぞ」
「頼んでねぇよ」
その時、昨日の夜民宿の好き牛を教えてくれたハンター達が丁度ハンターギルド前に来た。
「なんだ喧嘩か?」
「朝から元気ね〜」
一人のハンターが昨日の子供達じゃないかあれ、と言うと人混みを掻き分け前に行く。
「おい昨日のガキども悪い事は言わねーやめとけって怪我したら意味無いだろ」
フウも昨日のハンター達に気が付き、あれ昨日の人達だと言っている。
当事者のレオは、あんたらには関係無いだろと忠告を無視している。
「喧嘩ふっかけて来たのはそっちだろ、さっさとかかってこいよ」
「お前、ふざけやがってならさっさとその大刀抜きやがれ!」
「あぁ? これ抜いたらお前死ぬぞ」
その言葉を聞いた瞬間、相手のハンターは完全にキレた、なめてんじゃねえぞガキが! と勢いよく殴り掛かかる瞬間
昨日のハンター達とギルドの男性職員が走ってレオに向かいながら叫ぶ
『やめろ!』
しかし殴り掛かってしまったものは止められない、レオが半歩進んで相手が殴り掛かってきた右拳の手首に自分の左腕を入れて拳の軌道を逸らす、そのまま腰を捻り相手の腹に右拳を斜め下からねじ込んだ。
「グボォア」
相手の体が地面から少し浮き吐瀉物を撒き散らしながら前のめりに倒れる。
「だ、大丈夫かザオ!」
慌てて仲間の一人が助けに来る、ザオとか言う名前らしいがレオは覚える気もない。
職員と昨日のハンターがレオの元に来て、職員がだからやめろと言ったのにと言っている、ハンターはどういう事だと思う。
「私はあの倒れているハンター達を心配して止めろと言ったんです」
「は? どういう事だ」
「えと確かライルさんでしたか、この子達に面識があるようですね」
「ああ、でも昨日民宿を教えただけだがな」
「後で一緒にきてもらってもいいですか? 色々聞きたい事もあるので」
「わかった」
民宿を教えてくれた四人組のハンターの一人、金髪の短髪で爽やかな顔立ちをした所謂イケメン、ライルと男性職員が話しをしているが、当事者のレオはまだ許していなかった。
「なぁに寝っ転がってんだぁ、早く起きろザコ!」
「バカやろう何言ってんだこんだけやれば十分だろ!」
喧嘩をふっかけて来た連中の一人が叫ぶが、レオはまだそいつ謝ってないぞと言うが、殴られた本人は既に意識が無い。
「んじゃ、お前がやるか? 散々人の事馬鹿にしといてよぉ挙句じじいの悪口まで言ったんだ、お前ら簡単に許されると思うなよ」
「なんなんだよこのガキ、クソっ逃げるぞ」
と言って他の二人も倒れている仲間を捨てて逃げようとした時、レオは目の前で喋っていた奴を捕まえた。
「お前ら救いようがねぇな、仲間見捨ててどうすんだよ」
レオが捕まえたまま地面に投げ倒した。
「そこまでだ、ちょっと君たち話がある中に入って貰うよ」
ライルさんも一緒にと、男性職員が言ってレオとフウは従って男性職員の前に行く。
「あれ、ギンがいないさっきまで一緒にいたのに 」
「なんだ、どこいったんだ?」
まさかあいつ面倒くさいから逃げたのかとレオが言っている、職員は頭を抱えてどうするか考えている。
「オイ! お前ら何逃げてんだ」
「あ? さっきのガキか青っ白い方じゃねーか」
「お前ら謝ってねーぞ」
「うるせえ、あの黒いガキがいねーなら楽勝なんだよ」
そう言って腰の剣を抜き切り掛かってきた、ギンが半身になって一歩前に出る体がすれ違う、すれ違いざまに膝蹴りを相手の腹に叩き込み、更に後ろから蹴りを入れる。
「オゴォっ」
変な声を上げて倒れ込んでいる、頭をギンが踏み付けると踏み付けられた男は地面に顔面をぶつけて気絶する、もう一人の男はその場で固まっている。
「も、もう良いだろ、ちょっと絡んだだけだ悪かったよ」
「違う、育ての親を……じじいを馬鹿にした事だ」
「は? 何の事だよ、わけわかんねーよ」
言った方はいい加減な事を言って、ただ絡んだたけで言った事すら覚えてない、ギンはそれが更に腹立たしく思う、相手は悪かったと連呼しているが、ギンは許せなかった。
「もういいお前もぶっ飛ばす」
それだけ言って殴り倒した。
ハンターギルド前にギンが戻ると、フウが探していた。
「どこいってたのよ」
「あー、逃げた奴追いかけてぶっとばしてきた」
「はぁ……まあいいや、早く中に入って」
ギルドの中に入ると、男性職員とライルが待っていた、ギンとレオとフウは個室に案内されて全員が席に着く。
「喧嘩騒ぎになってしまいましたがその件は置いておきましょう。取り敢えずオーガの素材はこちらで買い取れます。十万ダウ程になるかとそれと情報提供料ですがこちらが五万ダウ程になると思います」
うわ、凄いねーとフウが言ってライルも横で聞いていて驚いている。
「オーガの素材だけで十万って三体は確実に倒して来てるよな?」
「いえ、五体分です、この子達が持って来たのは牙と核だけだったのでこの値段ですが、しかし一体はかなりの大物でしたから」
「五体……おいおいどこのパーティにいてこの子供達がオーガ五体相手にするんだ……」
「どこのパーティも無いですよ、先ずまだこの子達はハンターですら無いんですから」
「は?」
ライルが三人の方を見て呆けていると、フウが私達はこれからハンターの登録をするんですと言っている。
「何だそりゃじゃあオーガ五体をお前ら三人だけで倒したって言うのか?」
「まぁな、てかゴブリン五体とオーガ五体だったかなぁ、まぁそんくらいだ」
「丸々一家族分ですね、恐らく。してそのゴブリンの方の素材はどうしました?」
「持って来るのが大変そうだったからなぁ、置いて来た」
「……どうなってんだ」
勿体ないだろ、とライルがブツブツ言っているがそのまま男性職員は続ける。
「では肝心のハンターの新規登録の件ですが、本来は実技テストとして模擬戦をしてもらってハンターとしてやっていけるかを判断するのですが、先程の喧嘩もそうですが、オーガ五体を討伐出来る実力から実技は免除します。筆記の方は各個人やってもらいますが」
筆記あるのかよ、とレオが言っているが、簡単な読み書きと計算ですからと言われ現在はペーパーテストと格闘している三人である、主にレオが。
「ではライルさんと私は一旦席を外して十五分程で戻りますので筆記テストをやってい下さい」
別室に移動したライルと男性職員は取り敢えず一旦一服でもしますかとお互いタバコに火をつける。
ふーっと互いに煙を吐き。
「ライルさんは確かCランクですよね、どう思いますか? あの三人」
「どうもこうも異常だな、Cランクの俺達四人でもオーガ五体となると厳しいかもしれない、いや厳しいではきかないか」
五体確認した時点で手を出さないか、逃げる算段をするな、と言っている、先ず四人だけでそんな無茶はしないしそれだけのオーガ討伐の依頼を受けるなら先ず先に他のパーティと合同で受けると。
「普通はそうですよね、それとライルさんはあの三人の戦闘スタイルは分かりますか?」
「いや、それは知らない。隠しているとかじゃなく本当に昨日の夜にあいつらが宿探しの時に少し話しただけなんだ」
「ふむ、見た目からだと、正直レオ君の戦闘スタイルしか想像出来ないんですよね、彼以外武器という武器が見てとれないので、それも大刀を使った所を見た訳では無いのでわかりませんが」
しかも、ギンと言う少年も逃げたハンターを後から追いかけ捕まえて倒せるだけの実力がある、フウと言う少女は今のところ大人しいが未知数、どうしたものかと悩んでいる
「分かりました、ライルさんお時間取ってしまい申し訳ありません、有り難う御座いました。それとこの中で話した事は一応口外しないようお願いします」
「わかってるよ」
「今日は何か依頼を受ける予定で?」
「ああ、その予定だったがウチのパーティメンバーと相談してからだな」
「そうですかお気を付けて」
「力になれなかったな」
「いいえ、参考になりました」
そう言って二人は別れライルはパーティメンバーの元へ、男性職員は三人が筆記試験をしている部屋へ戻っていく。
「本当に簡単だったねー」
「ハンターかぁ、どんな依頼があんのかなぁ」
「多分なんかやっつけて来いとかだろ」
三人は既にテストを終えて雑談していると、扉が開いて男性職員が中に入ってくる。
「色々ありますよ、モンスターの討伐から薬草等の採取まで本当に様々なものがあります、筆記テストの方は順調ですか?」
とっくに終わってると三人が言ってテスト用紙を見せる。
「ふむ読み書き計算は問題無さそうですね、ではこれを持って手続きして来ますので、その間にこの用紙に名前と成年月日、住所は……無いですね、では活動拠点の方の欄にブルズと書いておいて下さい、ではもう少し待っていて下さい」
そう言ってテスト用紙を持って男性職員は部屋を出て手続きに向かった。
ライルは、パーティメンバーの元へ行き先程の事を話す、口外するなとは言われていたが流石にパーティメンバーくらいな大丈夫だろうと思い話した。
「どう思うシスティ?」
「どうもこうもないでしょ、まだハンターですら無い十四歳の子達が、オーガの一家しかもその内、五体がオーガの一家を倒すってどういう事よ」
システィと呼ばれた最初にフウに声をかけられた女性ハンター、茶色の髪を背中まで伸ばしている普通に美人のシスティが驚いている、当然だ自分がそんな状況になれば間違い無く逃げる算段をする、それなのにその子達は戦うと言う選択をするだけでなく五体全てたおしているのだ。
「一体どこであんな戦闘技術を習得したんだろうな」
「ボッスもやっぱり気になったか」
ああ、とボッスと呼ばれた身体が大きくがっしりとした男とライルがレオの喧嘩について話している、身のこなし気のコントロール、一対一の戦闘ではあったが先程の喧嘩を売っていたハンターとは比べ物にならなかった。
「でもあのやられた奴らアイツらも確かEランクでしょ?」
「良くしってるなセイラ、俺は気にしたこともなかったよ」
セイラと呼ばれるウェーブがかった金髪を肩の辺りで切り揃えた女性が、だって確か登録してから二年足らずでEランク一年で一つ上げてた結構なルーキーだったはずよと、喧嘩相手の情報を伝えている。
「だから調子に乗ったんだな」
「でもライルならどう? 一対一ならそのレオって子にも勝てるんじゃないの」
「うーん、勝てると言いたい所だがな、多分……いや正直難しいな」
負けると言わなかったのは、正直強がりだとは思っているが一応Cランクの意地だった、そんな事を話していると、ギンとレオとフウがハンター協会のカウンターフロアに戻って来た。
「ようどうだった?」
ライルが声を掛けてきた。
「ちゃんと登録出来ましたよ」
「そうか、良かったなおめでとう。ハンターの依頼の受け方とか分かるか?」
「なんとなくは、聞いてきましたけど正直沢山ありすぎてわからないですね」
「ならちょっと俺らと一緒に見て回るか?」
そうですねそれならちょっと教えて貰えますか、と三人はライル達の後をついて行く、フロア中央にあるボードが討伐依頼関連で左側の壁が採集や素材関連の依頼になっている、素材関連の依頼はモンスターの素材だったり特殊な鉱物だったり様々である。
「そういえばお前ら、ランクはどうなった?」
「え? 登録したてなのでGですよ」
そう言ってフウが貰ったハンターカードを見せる、左上に大きくGと書いてあるカードだ。
「まぁそうか、そうだよな……」
(どこにオーガ五体を三人で倒すGランクがいるんだよ、詐欺だな、完全に)
そんな風にライルは思いながら依頼ボードを見る、すると三人も依頼ボードを見て、気になる事をライルに聞く。
「これなんだ? ジャイアントバッファローの討伐依頼だけど、これ倒したジャイアントバッファロー丸々持って帰って来ないといけないのか?」
(あんなにでかいの持ってくるとなると大変だな)
「ああそれは、全部持って来れるなら一番いいな、だが必ず全部無いと不達成になる訳ではないぞ。さっきのお前らのオーガの素材みたいにある分だけの報酬は出るぞ。そういやお前らオーガの報酬貰ったのか?」
「いえ、まだです後で依頼達成報告・報酬受け取りカウンターに行けばくれるそうです」
「成る程な」
暫く依頼を見てジャイアントバッファローの討伐依頼を受ける事にした、この辺では一番ポピュラーな依頼のようだが、新人は基本的には採取系の依頼から受けるそうだが、三人は完全に報酬目当てで決めたようだ。
「それを受けるのか? 待てよ、それお前ら三人だけだと多分受けられ無いぞ」
「え? なんでだよ?」
「一応なランク別になってるんだよ」
ハンターは自分のランクまでの依頼しか受けられない
ランクを上げるには、依頼の達成やモンスターの素材などを売ったりした時にポイントが付くそのポイントの量でランクが上がって行くとライルが説明してくれた。
「じゃあどうする?」
「困ったねー」
「結構面倒くせぇんだな」
「一つ方法はあるぞ? 俺達とパーティを組んで合同で依頼を受けるんだそれだと俺達のランクで依頼が受けられる、だがメインパーティよりランクの低いパーティとの合同の場合メインパーティ、この場合は俺達のランクCだが、これより一つ下のランクまでしか受けられなくなるがな」
「うーん、でもそれじゃ迷惑になってしまいますよね?」
そこでライルのパーティメンバーのシスティが、あら良いのよ気にしなくてと笑顔で言ってくれたので一緒に依頼を受けてみる事にした。
依頼表を持ってカウンターへ行く、受付の女性職員が
手早く処理をしながら、初依頼頑張って下さいねと微笑んでいた、成功報酬は、依頼達成で五万ダウだ、更に持って帰って来れた量が上乗せされるらしい。
「よしそれじゃ行ってみるか、先ずは西門だな」
西門まで来るとそういえば、通行証が仮のものだった事を思い出し、身分証明書が出来たから窓口の人に報告して来る、新しく正規の通行証を貰いこれがあれば月一回ブルズの役所で納税すれば出入りは自由に出来るらしい。
「よし行くか、と言いたい所だがこのまま行く訳には行かない」
「あぁ? なんでだよ」
「さっきギンが質問してきたろ、倒したジャイアントバッファロー丸々持って帰るのかって」
「したな」
「あれだ、あそこで荷車が借りれるんだ」
「成る程なアレで持って帰って来るのか」
「そういう事だ、じゃ借りに行こう」
こうして三人は無事ハンターになり初の依頼を受けて
ジャイアントバッファローの討伐へ向かう。