フェイク
偽りだらけの
この場所で
迷子の声
本当の僕は
どこにあるの?
何千の人が
フェイクを愛しても
本当の僕は
誰一人
愛さない
ありのままの自分で
生きてる人間なんて
この世界に
一人もいない
誰もまだ
本当の自分を知らないから
探してる途中で
本当の自分に気づいても
僕らはそれを
隠して
偽ってきただろう?
愛されたいから
認められたいから
例え
それがフェイクでも
構わなかった
この世界は
フェイクで
溢れかえってる
だから
迷子になる
本当の自分は
よく見えないから
知らない誰かを
自分にしてた
この声も
表情も
この手の温もりも
僕じゃない
他の誰かのものなのかな
それだけは
信じたくないよ
憧れや理想で
塗り潰された心
もう真っ黒で
何も見えない
偽った心が
凍りついて
君が
見えなくなった
僕が
消えてしまった
何もかも
フェイクだから
何もかも
信じられないから
だから
愛に取り付かれて
また
偽って
嘘を重ねて
僕が消えてゆく
―繋いだ手と手
君の体温を
感じた
この温かさは
フェイク?
違う
違うんだ
だって君は
フェイクだらけの
この世界で
僕がずっと
否定し続けてきた僕を
僕が見失っていた僕を
僕が殺そうとしていた僕を
ただ
ただ
愛してくれた
いつの日か
僕が
僕を
愛せるように
いまいちよく分からない詩になってしまいましたが、読者の皆様に何か一つでも感じ取って頂けたら幸いです。感想・評価お待ちしております。