
携帯電話のアラームがけたたましく鳴る。
わたしは布団の中から手を伸ばし、それを探り当てて、止める。
のっそりとベッドから這い出して、部屋の入り口近くにかけてある鏡に向かう。
眠い目をこすってこう言った。
「妙中海凪……一五歳……ううん、今日から一六歳です。今日も一日、頑張ります……」
毎朝の儀式である。
そしてわたしは机の上のいつものダイアリーを手に取り、昨日の最後の書き込みに念入りに目を通す。
そして目をつむり、深呼吸。
今日のために積み上げておいた、とっておきの勇気に火を点ける。
わたしは決めていた。
一六歳の誕生日である2月1日に、告白をすると。