第51話 深層心理、そして包まれる心
どうも、秋水です。
今回はどうも眠いのでちゃんとした文になっているか心配です(苦笑)
本当ならこの話で決着を付けたいと思っていたのですが、楽しみは次の話に取っておきたいと思いました!
何もない暗闇の中、ただただ静寂だけが辺りを支配していた。前に進もうと足を動かしても感覚はなく、何より五感が何一つ感じなかった。
俺……このまま死ぬのかな……
そう考えている内に段々悲しくなってきて、無意識に涙が溢れ出る。感覚はなかったが、恐らく涙だったのだろうと思った。感覚無くても拭っていると、次第に足元から何かが這い上がってくるのが見える。驚いて見てみると、そこには闇としか言いようのないモノが体伝いに這い上がってきていた。
「な……!?」
得体の知れなさに恐怖し、完全に逃げ腰になる。だが胸元辺りまで来た瞬間、闇の動きは完全に停止する。その理由を探してみると、アメノウズメから貰ったブレスレットみたいなのが光り輝いていた。光が闇を消し去り、そしてまた何も無くなってしまう。そう思っていたが、闇が消えると同時にアメノウズメが何処からか駆けつけてくれたみたいだ。
「な……なんで……?」
「だって、此処は貴方の心の奥底だもの……入り込むにはかなり苦労したけどね」
たははと苦笑しているが、先程渡したばかりの服はかなりぼろぼろになっていた。少し悲しくなったが、それ以上に自分のためにしてくれたことに嬉しくてまた涙が出そうになっていた。
「ふふ……もう、泣くのは後に……ね?」
「うん……」
涙を拭い、そしてアメノウズメはそっと手を差し出す。その手を何の躊躇もなく握り締め、目を閉じ意識を集中させる。先程よりも暖かい気持ちが溢れ出し、暗闇だった周りはパッと明るくなったように思った。そして次の瞬間、体に意識が戻るのを感じた。
「っ……!」
雪咲は声にならない悲鳴をあげる、全身は血まみれでボロボロで到る所の骨は既に折れている、何故か臓器は無事で、だが全身はどこも動かすことが出来なかった。少しでも動かそうものならば目眩がするほどの激痛に襲われ、言葉すら出すことは出来なかった。それでも何とか視線だけ移してみると、魔物から逃げ回っている4人の姿が目に映る。
「こ、こっちに来るんじゃないわよ……!!」
「いやぁぁぁぁぁ!!」
「これは……無理……」
「はぁ……はぁ……」
冬望と眞弓は叫びながら逃げ回り、アーシュとユリナはひたすら黙々と黙りながら逃げ回っていた。冬望を後少しで掴みそうな距離にまで来た瞬間、横から次々と魔法が降り注ぐ。視線を移してみると、膝を震わせながらも必死に魔法を唱えまくっている皓の姿が。だがその魔法は呆気なく吸収され、皓は魔力切れでふらふらと地面へと落ちてゆく。そんな皓を冬望は必死で抱き受け、そのまま地面へと倒れ込む。その時を狙っていたのか、大きく手を振りかぶった魔物はそのまま勢いよく地面へと手を叩きつけようとしていた。
「に……逃げろ……!」
「あ……ぁ……」
逃げるように叫ぶが、その声は届かず冬望は死への絶望に飲み込まれかけていた。そして手が後少しで2人を潰しそうな距離まで迫っていた。だが、その手は2人に届くことは無かった……何故なら、雪咲は動かない体を魔力で無理矢理動かし折れた刀で攻撃を受け止めていたからだ。
呆然としている2人に何を言っても無駄だと思った雪咲は、皓含め5人を結界内へと弾き飛ばして外に出られないように細工をした。必死に出ようとするアーシュと冬望とユリナと皓と眞弓だが、手も足も出ない為か結界の中で何かを騒いでいた。だがこれ以上グダグダにはしたくなかったので、聞き流すことにした。
「さてと……やりますか」
スッと隣にアメノウズメが出現し、ゆっくりと頷き2人共に手を取り合う。そして、雪咲とアメノウズメは魔力を開放し、そして放たれた魔力は次第に一つになっていっていた。
今度こそ本当に次話で決着を付けたいと思います!
結界内と外は干渉不可能領域に設定したのですが、そうしたらもう出れなくなるんじゃ……。




