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運命の道標  作者: 大星
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1章(伝染)

一人の中学生は、女子の何気ない一言『キモイ』によって運命が変わってしまった。

私の名前は原村直哉、中学一年生(男)、すごく恥ずかしがり屋で人に甘えてばかりだった小学生時代を過ごす。


こんな私も中学生になり、少しは大人になるつもりでしたが…やはり恥ずかしがり屋な所は治らず、さらに追い討ちをかけるように、私の席、前後左右の席が女子。


『終わった…』私は心の中でそう叫んだ。


学生生活1ヶ月が過ぎ、運命の5月それは突然やってきた、何と顔にニキビを増えてきた、思春期男子にはよくある出来事だと気にせず学校に登校した。


後ろの席の女子は小学校が一緒ですぐに話せるようになる、もちろん話せるだけですが…。


プリントとかテストとか前から回ってくるタイプの学校なので必ず前の女子から回ってくる、『そろそろ前の人とも話さないとな』そう思いプリントが来た時を見計らって『ありがとう』って言ってみた、すごく微妙な顔をされた。


前の女子が振り向き様に『キモイ』すごく小声だったがそう聞こえたような気がした。


学校生活も2ヶ月が過ぎて、周りではグループなるものが形成される、私はもちろん安定のボッチですけど。


そして何と、いつの間にやら前後の女子がすごく仲良くなっており、私は後ろの女子と喋らなくなってしまった。


この状況は不味いと考え再度前の席の女子に声をかける『学校しんどいよね』私の問いに『え?私?知らんし、キモイわ』の返答と同時に席を私から離すようにして前に出した。


回りは少し静まり返り、私は半泣きになった。


この時の私は運命が変わったことに気がついていなかったのである。


次の日の昼休み、男子が私の席にぶつかりこう叫んだ『原村菌が付いたげ最悪や』私は菌とか無いと必死に説明するが聴いてもらえず、男子のグループで教室の端にてタッチ合戦が始まった。


それから毎回のように原村菌のタッチ合戦が始まってしまった、これは不味いと思い、どのグループでもいいから入ろうと努力してみた、が全て相手にされず、挙げ句の果てにはオタク系グループの人に『お前何かいらんわ』そう言いながら私を押し飛ばしました。


私はこの時悟ったのです『人間とはグズだ』と。


それから私は学校の誰とも会話をしなくなりました、するとイタズラはエスカレートし、私の席がクラスの外にあったり、筆箱がゴミ箱、もしくはトイレにあったり、机に落書きされたり、もうイジメと言っても大丈夫な仕打ちを毎日受けた。


私は学校に行くのがすごく嫌になる、しかし学校に行かないと家族が不審がるから学校には登校した(たまに仮病を使用)。


毎日のイジメが積み重なり私はもう精神が限界になりかけていたのである。

続きます

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