「未開拓地域のダンジョン地図師」のあらすじ(GA文庫大賞 一次通過)
2016年 GA文庫大賞(後期)応募 一次通過
ダンジョン《樹海》が観光地として開拓される国、レイトガーネット王国。
魔物に食べられ続ける最弱の魔物は、ある日、自分を食べた地図師イクタスの体を手に入れる。
領主アレクの命で、ダンジョン地図師として閉鎖寸前のギルド・マレーへ派遣されたイクタスは、個性豊かなギルドのメンバーとともに《樹海》へ赴く。
そこで出会った最強の魔物、日読鳥のリミアが番宣言したり、ギルドの査察に訪れたエリザベスとともに未開拓地域へと転移してしまったりとトラブルに巻き込まれる中、アレクの云う「城」を見つけるイクタス。
イクタスは昔、アレクの姉であるエデンとともに事故で《樹海》に堕ちたことがあった。
救出されて十年、成長を止めてしまったエデンを見かねたアレクは、エデンからなにかを奪った「魔王」を倒したいと願っていたのだ。
開放直前の審査中、城に遭遇したイクタスたち。乗り込んだ城の中で、イクタスは成長したエデンと出会う。その中身はイクタスと同じようにエデンに喰われた虫だった。
仲間の協力を得て、イクタスは魔王を倒すことに成功する。