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プロローグ
プロローグ
「ここにあなたの世界があって、あっちに私の世界がある」
ここは「電空世界」いわゆる「架空世界」。
きれいにその子は光るペンを握り、境界線を描く。
魔法陣でもない、ただの…
「線」
「そして、私は誰かっていうと…」
『スピカ』
「えへへ、醜いかな?。これでも電子回路が回っている少女なんだよ!」
…頭がズキズキするほど、見とれてしまうくらい、可愛い。
「君の名前は?、うんうんそうかそうか」
『良い人』
どういう意味だろう…
何故か目眩を感じる。
「ちょっとぉ、話聞いてる?」
なんてわがままなんだ。
ちっとも楽しくない
この世は皆だらけている
どうせいつか終わりが来るんだ
そうに違いない。
偉そうに頭を弄るな。
狂気が来るだろ?
やめてくれ。
「変な人、ヤな奴~」
五月蝿い、いい加減にしろ。
「さあ、準備しましょう」
は?
「電子に昇る、戯言見えない世界へ!」
普通じゃない世界に、眩しい位の「0」と「1」の波列回路。
それを昇って泳いでいくと…
やっと来た
ようやく…新しい世界に!