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第五十八話 村?までの道中紀行

 この章から、視点変更を加えてみました。試験的な流れですが、ご意見・ご感想をいただけると嬉しいです。

 マオたちは竜域を目指し、街の北側から旅立ちました。街から二日の距離で、中間点の村に着きます。今回の目的地はその村になります。


「皆さんは竜域までのルートの確認をしていますか?」


「お姉様のお話しでは、二日ほど歩いた先に村があると言う話しですよね?」


 その質問に最初に答えたのは、妹のハルでした。


「しばらくは、草原がこのまま続くんだっけ? それで、村を越えると少しずつ荒野になっていくんだよね?」


 ミイは目の前に広がる草原を見て、エリアの属性を言います。進行順では、草原→荒野→沼地→竜域のある"岩石地帯"と変わっていきます。


「──その村は、交通の要所」


 口数少なく答えるのは、キキでした。何時ものことながら、心情が読み取れない話し方です。その村は第二・第三の街にも繋がっています。


「皆さん、しっかりと情報収集をしていただいているようですね!」


 喜んでいるようです。お尻から生えるしっぽが、フラフラと揺れています。


「ただ──ボクの聞いた話では、"もう村じゃなくなった"というモノなんです。どういう意味なのかは分かりませんが、現在どうなっているのかは、行ってみるまで分からない──のでしょう」


 歩みを止めず答え、「これは、ユウキからの情報です──」と言います。誰もその『村じゃなくなった』に関しての噂は聞いていません。

 真実を知るには、その言葉の通り『村』に向かう他ありません。


 そんな一行の中、一人だけ気まずそうな表情をした人物がいました。それはシアです。それに気付いたボクは、『彼女なら調べていそう』な戦闘関係(こと)の話を振りました。


「誰か出現するモンスターについて、調べていますか?」


 実のところ、素材関係(そのへん)のことは綿密に調べています。どんなレアドロップが出るのか知らないと、即時の対応が出来ないからです。


「モンスターに関しては、私に任せてくれ!!」


 シアが元気よく胸を張り、ベアコートの上から叩きます。


 ─side:シア──────────


 私たちは、マオにこれから向かう村についての情報を求められた! 今までなかったことだ!

 不味い、私は今まで皆に周辺情報(そのへん)の事は任せっきりだった。


 ………

 ……

 …


 皆の話が終わってしまった。その中で私だけが、何の発言も出来ていない。気が焦った私は、他人から見たら挙動不審だろう。


「────────」


 マオがチラリと、私の方をみたような気がする!? 私は激しく焦った。そんな中、マオはこんなことを言った。


「誰か、出現するモンスターについて、調べていますか?」


「モンスターに関しては、私に任せてくれ!!」


 私は深く考えずに、そう返事していた。後々考えると、あのときのマオの行動は「変だった」っと思う。

 きっと私の心情を理解した上で、「私なら調べていそうなこと」の話を振ったのだろう。



 ───────────────────


 ボクは誰にも分からないように、小さく溜め息をつきます。シアなら大丈夫だろうと思いながらも、調べているかは賭けでした。


「その村までの間の草原は、ウルフ・ゴブリン・ラビット・ワームが出現するが、レベルが四方の門の中で一番高いので注意が必要な点だ!」


「とは言っても、装備──主に防具面では、ボクとミイ以外は問題ないレベルです。ミイにしても接近を許さない限り、高火力の弓で即殺出来るレベルですが──」


 ボクはシアの言葉に、メンバー全体の装備に関して付け加えます。


「掲示板からの情報ばかりで申し訳ないが、ゴブリンの中で下層上位に当たる『ゴブリン・マジシャン』『ゴブリン・ヒーラー』が初めて現れる。

 マジシャンは各属性の『ボール系魔法』を1属性だけ使える話だが、ごく稀に"2属性"使えるレアなヤツもいるって話だ!」


 ………

 ……

 …


 しかし、シアのトークが止まりません!! 歩きながらなので、何も問題もないのが救いですね……。

 出てくるモンスターとの戦いは、特にコレっといった事がないので割愛です。


 日が暮れる頃になって、中継地点に当たる『セーフティゾーン』に辿り着いたので、テントの準備をして寝ます。見張りに関してですか? ここでは、モンスターだけは出ないそうです。

 それにスキル〈罠士〉が10日間でさらに進化しました。


 スキル〈罠士〉→〈上級罠師〉


 〈上級罠師〉 罠を作る達人。その罠を見破れるのは同族か、高位の|探索士〈トレジャーハンター〉くらいである。

 アーツ『追加罠』が解放される。


 覚えた『追加罠』のお陰で、見張りを立てなくても問題がなくなりました。現在はテントの周囲5mに"鳴子"を設置しています。

 ぐっすりと眠った次の日、朝食を食べたら出発します。


「──そろそろ、バイソンやホブゴブリンが出現するエリアに切り替わるはずだ」


 ホブゴブリンは、ゴブリン・ソルジャーと同じ中層下位に位置するモンスターで、身長120cmくらいのゴブリンに対して、2mくらいの高身長になります。

 当然、力も強く、ゴブリン5匹分を相手するくらい大変なハズです。なぜ、このように曖昧である理由はキキだけで蹂躙(・ ・)しているからです。



 ─side:キキ────────────────


 いまだに納得いっていないが、マオの作れた"マーダーベアシリーズ"の特殊スキルである〈アニマルモード〉を発動し、ホブゴブリンと戦っている。


「くまー!! (せいや!!)」


 かけ声が全て「くまー」になってしまうのは理解できないが、STRの上昇効果が凄まじく、最早『戦闘』というより『虐殺』という状況になっている。

 このモードを使うと『理性が低下する』と説明にあったのだが、今のところ、仲間を襲うことはない。本能だけの存在であるのに分からない。


 はっきりしているのは、マオに対しての恐怖があるのだろう。仲間を襲わないことについて、異論などはない! ただハッキリとした理由がないと安心できない。


「くまっまっま!! (やっ! はっ! ふっ!)」


 もう1つのビーストモードはリアル過ぎて、他のプレイヤーから狙われそうになったのは、一種のトラウマだ。

 そんなことを考えていると、ホブゴブリンが一塊になってオレに向かって突貫してきた。

 それなら、新しく発現したアーツ『くま連撃』を試してみよう!!


「くっまままままままま!!!! (アーツ『くま連撃!!』」


 左右のクマの手が、高速でホブゴブリンに襲いかかる!! その光景を特等席で感じたオレは、「ああ──俺も人じゃないな」と無意識の内に納得していた。

 ホブゴブリンを殲滅すると、モード解除前にマオが近寄ってきた時に、仲間を襲わなかった理由を心の底から理解した!!


『マオが本気を出したら、モードに関係なく蹂躙されるのはオレの方だ!!』


 なぜそう感じたのかは分からないが、新しく発現したもう1つのスキル〈野生の本能〉が原因なのだろう……。


 ─────────────────────


 ボクは、ホブゴブリンを殲滅し終わったキキに近寄って行きました。

 だいたい1mくらいでしょうか? ボクがその距離まで近寄ったら、キキの体が『ビクンッ!!』と跳ね上がりました。「もしかして──襲いそうなのかな?」と思っていると、キキはその場に座り込みました。


「キキ──大丈夫ですか?」


 ボクは当たり障りのない事しか、聞けませんでした。パーティー唯一の男(男の娘)として、情けない限りです。

(その服装で、男と判断するヤツはいないでしょう)


 キキはアニマルモードを解除した時、肩を動かし大きく呼吸をしていました。理性が低下している中、仲間を襲わないように無理をしていたのでしょう。

 MAPで調べる限り、村?までは1時間くらいまでの距離なので、残りはボクたちが頑張ることでキキを休ませましょう!


 この戦闘後、モンスターとの遭遇はなく村?に着きました。

 その村?をみた感想が『村じゃないですよね』でした。


 この場所で、ある人物たちと再会しました。

 新たな試みとして、『チートなシステムが仕事してくれない!!』を始めました。

 この作品と比べると、毛の色が違うストーリーになっています。よろしければそちらの作品も、よろしくお願いします。


 活動報告の方も見ていただけると嬉しいです。

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