第五十六話 マオってこう見られています
掲示板回、その1です。
メンバー以外からのマオに対する評価?です。
とある生産者について
名も無き雑兵:このスレは、現在大量の技術を発表している"魔王様"のことについて、皆の話しを聞きたい。
名も無き雑兵:魔王様の武勇伝?の始まりって、初日の共同作業場からよね?
名も無き雑兵:そうだな……。あれは驚いた! 背の高い机に邪魔されて頭しか見えなかったが、作業場内で斧を振り回すんだ──
名も無き雑兵:そういえば、ポーションの改良も魔王様よね?
名も無き雑兵:他のプレイヤーも別の味に挑戦しているが、新しいポーションが完成したとは聞いてないな。
名も無き雑兵:私は噂で聞いたのだが、二日目から最先端の杖を魔王様から購入したヤツがいると──
名も無き雑兵:それって、"魔導師"じゃないか?
名も無き雑兵:二つ名出したら、割り出せるんじゃない?
名も無き雑兵:だな。
名も無き雑兵:その意見に酸性!
名も無き雑兵:『酸性』じゃなく、『賛成』だ!
名も無き雑兵:失権……
名も無き雑兵:間違えた! 失礼!
名も無き雑兵:俺は……三日に、森で狩りをしているのを見掛けた。
名も無き雑兵:狩りなら誰でもする。言うほどのことなのか?
名も無き雑兵:そう言うがよ、追い剥ぎのようにラビットを狩るんだぞ?
名も無き雑兵:そういえば、『うさぎ装備』を着ていたな。
名も無き雑兵:可愛い服装だったよね──。本音を言うと、ギュ~っとしたかったわ……
名も無き雑兵:しかもあの装備、セットボーナス付きらしい。魔王様曰く、〈可愛さと絶対領域の支配者〉って称号を手にいれたらしい。
名も無き雑兵:拙者のメンバーがそれに目を奪われ、死に戻りしたでござる。
名も無き雑兵:あのロリコン何度注意しても、直ぐに見ておってな……
名も無き雑兵:犯罪者がいる──って、運営に言った方がいいのか?
名も無き雑兵:もうロリコンで犯人が分かっているんだ。仲間の二人に任せるが、正解ではないか?
名も無き雑兵:不安しかないでござる……
名も無き雑兵:言うな──ワシだって同じだ。
名も無き雑兵:しっかし、今までよく捕まらなかったな?
名も無き雑兵:ヤツ曰く、『見守ることこそ紳士』という弁だ。
名も無き雑兵:あと俺は広場で、腹ペコ少女を拾ったのを見た!
名も無き雑兵:ああ、アレな──。拾ったとか言うなよ! そんなこと言う君は、夜道の背後を気を付けた方がいい。
名も無き雑兵:彼女の斧が火を吹く!! \(^^)/
名も無き雑兵:弓使いのチビッ子エルフの弓にも注意!
名も無き雑兵:飛んでいる夏の虫──てか?
名も無き雑兵:いや……ゲームの中だから飛んでいるが、正確には『飛んで火に入る夏の虫』だからな?
名も無き雑兵:気にしない ニヤリ
名も無き雑兵:魔王様って、色々とやっているよな? 聞いた話しによると、岩山から響いた衝突音の犯人って『魔王様』らしい。
鉱物ドロップが美味しいからな……ロックス。
名もなき雑兵:簡単な討伐方法が方法があるってウ・ワ・サ♪
名もなき雑兵:ああ! ”トライピース”が知っているって、話しだよな?
名もなき雑兵:真偽は定かじゃないらしいが、大量の鉱石を獲得して、新装備に一新したらしい。
名もなき雑兵:本当なら、羨ましい限りだな……。
名もなき雑兵:スキルか? たしか、〈石工〉ってスキルがあったよな──それじゃないか?
名もなき雑兵:それだと、”街”まで届いた届いた衝突音の説明ができなくないか? おそらく、五十kmくらいは離れているだろ?
名も無き雑兵:魔王様のことだ、そう簡単には教えてくれないだろう……
名も無き雑兵:そうでもないわよ? 魔王様の作っている板の"マオ日記"にしっかりと書いてあったわ。
名も無き雑兵:私もです見たけど……これって、私たちやヘビーゲーマーでは逆に思いつかないかも?
名も無き雑兵:何て書いてあったんだ?
名も無き雑兵:簡単に書いてあったけど、『ロックスに近付く→付与魔法で強化する→ロックスを持ち上げる→別のロックスに振り下ろす』って感じよ……。
名も無き雑兵:適当に書いてないよな?
名も無き雑兵:日記の内容をそのままコピペしてきたから。
名も無き雑兵:──だとすると、こういうことか? 皆は『矛盾』って言葉のその意味を知っているよな?
名も無き雑兵:そう言うことか!! ロックスが現時点でも、最高に固い──ある意味、盾と言うわけか。そいつ自身、重いから!
名も無き雑兵:──っく! セリフを取られたが、そういうことだ!!
名も無き雑兵:すまそ。それもあるが───
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名も無き雑兵:そういえば最近、魔王様って一人で行動しているよな?
名も無き雑兵:もしかすると、今噂になっている『竜域』に関係することとか?
名も無き雑兵:あり得るかもな。もしかすると、その噂自体の出所が魔王様だったりして?
名も無き雑兵:否定出来ないのが、魔王様ってことなのかしら?
名も無き雑兵:間違いない!
名も無き雑兵:──えらいことにあったでござるよ……
名も無き雑兵:──思い出させるな
名も無き雑兵:おひさ! まさかロリコンが何か犯罪でも?
名も無き雑兵:犯罪ではないでござる。
名も無き雑兵:だな──結果の伴わない、行動となったが……
名も無き雑兵:何があったの?
名も無き雑兵:語りたくないでござる。
名も無き雑兵:話せば楽になるかもしれん。
名も無き雑兵:ふむ、聞かせてくれ。
名も無き雑兵:オークの棲む森──は知っておるな? そこで狩りをしておった……。
名も無き雑兵:昔語りか。
名も無き雑兵:ザクッと言って、ロリコンが少女の声を聞いて、その地点に突撃したのでござる。
名も無き雑兵:ふ~ん。もしかして、『罠』だったとか?
名も無き雑兵:でも罠で叫ぶか?
名も無き雑兵:『オークの棲む森』ってことだし、オークって知ってると思うけど、女性を優先的に狙うのよ? だとしたら──。
名も無き雑兵:それが正解でござる。
名も無き雑兵:落とし穴に落とされて……ワシらは、何かが衝突して落ちたのだ。
名も無き雑兵:オークの中に?
名も無き雑兵:お気の毒ね──
名も無き雑兵:穴の中で『オークとキ○ス』してしまったでござるよ。
名も無き雑兵:みんな一緒に?
名も無き雑兵:そうだ。思い出すだけで、オークに怒りが湧いてくる!!
名も無き雑兵:スレをしながら、机を叩かないでね?
名も無き雑兵:魔王様も自身を囮にしたのか?
名も無き雑兵:数はどのくらいいたんだ!?
名も無き雑兵:たぶん、少なく見ても三十はいただろう。
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この後も、色々とスレが続いたらしい。




