第三十ニ話 シアの変化と防具の進化
先日の更新が出来ず申し訳ありません。
最近の気候の変化により、疲れが溜まっていたのか……寝落ちいたしました。
今日の分も合わせた更新できるようにしたいです。
6月28日 誤字・脱字の修正をしました。
7月13日 誤字の修正をしました。
7月15日 脱字の修正をしました。
7月25日 誤字の修正をしました。
ボクたちは街に向かって移動します。帰り道は夕陽がボクたちを街に導いてくれます。
夕陽は丁度ボクたちを真後ろから、照らしています。夕陽により影は細長くなっています。
「──今更ですが、シアはどうして口調を変えたのですか?」
「──本当に今更だな! 別に深い理由はない!」
「私が聞いたら、『お姫様を守る騎士に憧れた』……って言ってたよ?」
ミイに暴露され、シアは慌てています。夕陽に染まりながらも分かるほど、真っ赤になっています。
「──何を言っているんだ!ミイ!!」
シアは真っ赤な顔でミイを追いかけ詰め寄っています。それをミイはヒラヒラ回避しています。
今の話で、恥ずかしがる必要はないのですが……。
「──フフフ──まさかお姉様を────」
隣に居るハルから、何やら不穏な言葉が漏れています。──まさか!シアを闇討ちしないですよね?
「ミイを守りたいのでしょうか?」
ボクは、見当違いのことを思っていました。シアが守りたい対象は、何を隠そう『ボク』でした。それに一番早く気付いたのが、ハルだったと言う訳ですね……。
「ほ~ら、二人とも! 早く街に帰りますよ!」
ボクは彼女たちに声をかけ、先に歩いて行きます。夕陽が沈む前に、街に着きたいですね。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
何とか夕陽が沈む前に、街に到着できました。休みたいところですが、ギルドにクエストクリアの報告に行きました。入手したお金で必要な素材の購入をし、今日のところはコレで終わりにして、宿屋で睡眠を取ります。
翌日は目が覚めると同時に、共同作業場に向かいました。当然今回も個室を借りてます。
「さて──先に、ミイ用のサブウェポンを作りましょう」
暗器を作りたいので、隠すことを考えて『リストバンド』タイプに決めました。
始めにベースとなる部分を、軽鉄塊の鋼糸をベースにして布を織ります。そこにラビットの皮を当て縫い合わせます。
次は、砲身とする為に魔石を削り取り筒状にします。魔石自体は道具屋に売っているモノを使います。魔石の作成方法を攻略組が発見してくれるのを待ちましょう……
作製した2つを組み合わせます。リストバンドの方は問題ありませんが、砲身の方が持つかわかりません。
何度も繰り返し強度・魔力の集積率を細かく記録し、最適な形・大きさ・威力を調べます。
【密砲のバンド】 暗器の一種で袖の中に隠すタイプ。パッと見で見つけることは不可能。弾丸は魔力を使用。 ATK+5 ランクC- レア ★★★★ ※魔力の基本的な消費量は全魔力の5%。低威力の1%、高威力の10%のモードがある。
魔力の消費量を減らすことは、出来ませんでしたが──それくらいは……構いませんよね?
この暗器の威力は、『通常でファイアボール1発分』です。高威力の方では『ファイアボール3発分』に相当するダメージを与えます。
因みに、ファイアボール1発で与えるダメージは、リアルワールド最弱のラビットを1撃で倒します。ウルフも1撃です。
現状のミイなら、ボアの体力を大体40%くらいは削ります。
1番厄介なのは、スキル上昇でMPが増えるのですが、一緒に消費量も増えるのでマジックユーザーは、いつも『使う呪文の構成』に頭を悩ませるそうです。
それでも一律の消費量なので、補助系スキルで〈消費量MP減少〉を長い目で見て、考えて育成する人はいるらしいです。
ウチは良くも悪くも『物理で殴る』タイプが集まっています。生産系のスキルで固めたボクが筆頭ですが……。
ミイの武器はコレで問題ないと思うので、次はシアのサブウェポンですね。これについては帰り道に、しっかりと話し合って決めました。
今回シアが修得するのは以前から決めていた、戦闘系スキルの一種〈蹴り〉になります。〈素手〉のスキルもありましたが、こちらは『武器を装備中は使えない』と言う制約があります。
いちいち装備の解除をするくらいなら、不遇スキルでも、『そのまま蹴れる』〈蹴り〉の方が、動作が早く武器に囚われないと、皆も賛成しました。
シアから現状の装備であるブーツを預かってきました。
【ウルフルズブーツ】 脛の辺りまで保護されたブーツ。底と爪先を軽鉄塊で強化している。 DEF+6 AGL+5 ランクC- レア ★★★
これに使っている軽鉄塊を外します。これに砕鉄鉱を精錬した砕鉄塊を混ぜ合わせます。
【軽砕のインゴット】 軽鉄鉱と砕鉄鉱を混ぜ合わせたもの。
これを先程外したウルフルズブーツに取り付けたら、完成です!
【ウルフルズブーツ・壊】 スキル〈蹴り〉に適応したブーツ。膝の保護の為に、プロテクターが付いているが、可愛さは失われていない。 ATK+5 DEF+10 AGL+9 ランクC レア ★★★☆ ※〈蹴り〉レベル10毎にATK・AGLが+1される。
またしても、非常識モノが生まれたのでは……。まあ、そのうち誰かが作りますよね?
最後はハルの防具作製ですね。




