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特になし  作者: サムさん
3/4

湖にてであう教授と猫飼、真紅郎。そして彼女たちをひそかに

見ている轟、白尾、衛。


そんな中、真紅郎は猫飼を倒すべき相手だという。


それは教授やバトラーによりいじられた記憶を、とりこんでいたからであった。


その上、猫飼の目の前だというのに、教授は何食わぬ顔で真紅郎に、「バトラーを倒したのは猫飼だ。」と言い張る。


頭に来た真紅郎は銃口を猫飼に向ける。


今にも発砲されそうな空気の中、猫飼はこいつと話があるからと、教授を連れ森林へと消える。


真紅郎の相手を白尾に任せて・・・・。


教授を追おうとする真紅郎の前に立ちふさがる白尾。


そこでにらみ合う二人は、いよいよ戦闘を開始する。


森林の奥、猫飼は教授に詰め寄る。なぜ私を殺そうとする?と。


しかし、教授は真の目的を教えることはなかった。


それがどう気にいったのか、猫飼は教授を自分の元に来るよう誘う。


それに応じない教授。静かに笑う猫飼の前に一人の男が現れる。


それはまさに、教授が猫飼暗殺を依頼した刺客、沙塚だった。


最初はやる気のなかった猫飼も、ついには怒りをあらわにし、沙塚へと剣をむける。


教授のあとを衛におわせたが、後に衛は当初の目的を忘れ、教授と戯れることになる・・・・・。


沙塚と猫飼の戦い。真紅郎と白尾の戦い。


どちらも優勢と劣勢の入れ替わり・・・お互いにダメージを与えつづけるのみで、決定打は与えれなかった。


しかし、その二つの戦いに変化が生じる。


沙塚の攻撃をよけもせず、捨て身と言ってもいいほどの攻撃に身を転じる。


沙塚もさすがにダメージが大きかったのか、地中へと退いた。


真紅郎の方も、白尾の粘りが戦局を変え、真紅郎が引く形となり、場は終息を迎える。


大きなダメージを負った猫飼の前に、不知火があらわれた。


意識がもうろうとする猫飼。


しかしそれでも瞳を光らせ不知火を睨んでいた。


衛が猫飼の元へと駆け付けたが、すでに意識は半分ほど飛んでいる。


それでも警戒し続ける猫飼に、不知火は治療をすすめる。


なぜ私を助けようとする?と問う猫飼に


「君が教授に狙われてるから、助けようって思っただけだよ。それじゃ駄目かな?」


と、不知火は答えた。


猫飼はそれに応えることもなく意識を手放す。


その後、衛と不知火により猫飼は神社へと運ばれた。


苦しそうにうなる猫飼の元へ、白尾と蛭子もやってくる。


回復をしないと死ぬ。という不知火。なすすべがなくここまでなのかと思った矢先、猫飼を回復したのは轟であった。


目を覚ました猫飼は「礼は言わない」とだけ残す。


そんな中、蛭子の背中に刀傷を見つける。そのことについて、猫飼は新しい言葉を耳にする。「迎霊卿会」と・・・


沙塚は猫飼から退いた後、真紅郎の元にいた。


「負傷も負傷、あのマセガキやってくれやがったぁ・・・成果はこんだけだ、大失敗だぁ」


傷ついた沙塚に真紅郎は言う。


「ご苦労、失敗をとがめるつもりはないから引き続き気が向いたら実行してくれ。」


湖で出会う轟と衛。


衛は轟を挑発するようなことばかり言い、ついに轟は頭に来てしまう。


衛を湖に落とそうとしていた。


その頃神社では番と録川、守也が男三人でパンをかじっていた。


殺し合いがない普通の世界で生きたいと・・・そうこぼしながら。その後男三人は湖で、衛と轟に出くわす。今にも落とされんとされる衛を見て唖然。


しかし衛を見て番は叫ぶ。


「狐の姉ちゃんやっちまえ!お前に夢亜はわたさへん!」


その言葉が衛に火をつけたのか、徹と入れ替わり、轟から抜け出す。


お互いがお互い、夢亜への想いは入れ違い、自然に乱闘へと発展する。


その様子を見ているのは守也と録川。


ふたりは介入することもなく、乱れる剣劇を目に焼き付けていた。


その頃、湖のほとりにいた猫飼のそばに蛭子がやってくる。


私たちの元へ戻れと。そう告げた。はっきりと拒まない轟の瞳には明らかに迷いがあった。


そして、互いに互いを傷つけながら、それでも自分の想いを曲げることなく闘い続ける番と衛(徹)。


次の一撃で最後というときだった。 


守也と録川の声に気づいた猫飼が湖へと来てしまう。


何を騒いでいるんだと問う猫飼に


「あそこにィ、黒猫とカラスがいるだろォ。あの2人はお前さんを取り合ってんだよォその結果、殺し合いだよ」


守也と録川はそう言った。まだ状況を理解できず、取り乱す猫飼。


「黒猫をとるか、カラスをとるか、それともどっちもとらないか。それはお前さんが決めることだな。」


守也のその言葉で猫飼は駆けだす。


しかしその時二人は最後の一撃へと身を投じる瞬間であった。


記憶の戻らない番を何とかしようと縁川達が保護していた。


さてそんな今日、衛は市場へと向かうその途中で教授と出会う。


衛は教授になぜ猫飼を襲ったのかと問う。


それでもあやふやな返事しかしない教授に攻撃をする。


教授はこのままではいけないとふみ、洗脳をして衛をおとなしくさせようと試みる。


だが、近くにいたマリーたちにより失敗。


そのおかげで衛は記憶どころか、教授の従順なしもべとなってしまった。


その頃、明らかに様子のおかしい真紅郎を猫飼はつけていた。


そして、その二人を不審と思いつける縁川。


縁川に気づいた猫飼は真紅郎を後回しに、縁川と話し始める。


「番は俺が預かってるんですよね」


そう言う縁川に、番は自分が殺したという猫飼。


「番が生きているとしたら、あなたたちにどう影響するんでしょうね・・・・?」


そんな意味深な言葉を残し、縁川は去る。


森林の奥で真紅郎は一人苦しそうに歩いていた。


額の汗もぬぐわず、ただひたすらに己の記憶をたぐりよせるだけだった。


そんな彼の元へ風雅がやってくる。


風雅は真紅郎のために、あれこれと手を焼いた。


さて、白尾と合流した猫飼のもとへ徳川がやってくる。


彼は明確な殺意を持っていた。それを知ってか知らずか、猫飼は質問をする。


もちろん話にならないのを見て、白尾に徳川との戦闘を命じた。


迎霊卿会に次々と襲われる猫飼・・。


その裏で縁川達は番の記憶修復に手を焼いていた。


そんな縁川をひたすらに信じない番は、隙あらば逃走をくり返していた。


そんな番に縁川も本気を出し、轟の元へと連れて行った。


その頃、戦闘を終えた白尾はぼろぼろで意識を手放していた。


戦闘には勝ったものの、自分の無力さを恨みながら・・・。


そこへ蛭子がやってくる。彼女は迎霊卿会の情報を仕入れて来ていた。


それを猫飼が聞いているときだった。


洗脳されている衛が猫飼に奇襲をかけてきた。


その爆発音は森林全体に広がり、番の記憶を見ていた轟、守也、縁川の元にも届く。


不審に思った縁川は守也を連れ猫飼達の方へと向かった。


猫飼は守也達が来たのをいいことに、衛との戦闘を逃れ、神社へと向かう。


守也と縁川は二人で何人もの相手を強いられた。


だが敵の消滅により、事を終えた。


一方、一人で番の記憶の修復をしていた轟。


番の記憶が猫飼に携わった時、番は心で激しく拒否をする。


それで轟は番の記憶修復を断念する。


神社についた猫飼達のもとに、仲間に戦闘を預けた衛がやってくる。


静かに衛は猫飼に真実を告げた。


「僕は洗脳されたんだよ。教授に。洗脳が完璧にいってないから自我は少しあるけど、明日にはもうなくなっている・・。」


だから廃アパートの住人をよろしくと、それだけ言い飛び去った。


その足で猫飼は廃アパートへ一人で向かった。


その後、神社に現れる轟。


白尾と蛭子のに猫飼の下につくかどうかの答えを迫られる。


妖しく差しのべられた手を、轟は迷いながらとった。

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