7話<侵食する狂気②>
「さすがにヤバイって…」
一人の女子生徒が後退り、事が重大になる前に立ち去ろうとする。異様な雰囲気の彼女らだったが、どうやら一人一人差があるらしい。この子はこの後起こる事態を連想できる程には冷静に見えた。しかし刃物を手にしている生徒はそれを許さなかった。ただ真っ直ぐ刃物を突きつけた。それだけで動きが止まってしまう。まるで動くなと催眠術をかけられたみたいに。刃物を突きつけたままリーダー格の少女は
「あの時間皆、聞こえたよね…あれは神様からの啓示なんだよ。だからほら、それに従わなきゃ。」
等と意味不明な事を言う。もはや顔は明らかに普通じゃなかった。何かに取り憑かれたかのように目を血走らせていた。今にも女子生徒に刃物を振り下ろしそうな一触既発の状態だ。さすがにヒカリもこの時は止めようとテレポートを発動しようと態勢を変える。ヴァイスさんにはメッセージで極力いくなと伝えられてあるがやむを得ない。そんな事を思っていた矢先だ。突如として横にいた小柄な少女がリーダー格の少女の手首を掴む。
「落ち着いて城ヶ島さん…木原さんは気が動転してるだけだよ。ね?木原さんそうでしょ」
小柄な少女は怯えている木原と呼ばれた女子生徒に笑顔で聞いた。だがその笑顔はどこか貼り付けたようなものだった。それに対し木原は一回コクりと首を縦に振った。
「城ヶ島さん…だから…ね?」
小柄な少女の仲裁により城ヶ島は不愉快そうな顔をしながら刃物を下ろす。その瞬間木原は床にヘナヘナとへたりこんでしまう。それをみた城ヶ島は舌打ちをすると
「めんどくさいけど再度言わないと分からないようだから…」
と前置きをする。
「佐原悠理さんが死んだ事。覚えてるよね?」
そして唇を噛み締めながら言った。ただでさえ暗かった空気がさらに質量を持ったような気がした。
「わたしたちはあの日皆で下校して分かれ道で別れて佐原さんとは誰一人ともあってない。そうよね?」
城ヶ島は睨み付けるようにして回りを見回す。それに対し回りはコクりと首を縦に振った。
「登校するときは佐原さんはいつも私と待ち合わせしてるじゃない。でも今日佐原さんは…悠理ちゃんは来なかった。体調不良かと思って初めは気にしていなかったけど。そんなとき私の頭の中に突如として、佐原さんについての情報が駆け巡った。タイミングはどうあれ、それは皆一緒よね?」
またしても回りを見回す城ヶ島に回りもうんうんと頷く。まるでそれが当たり前のことかのように。ヒカリはいったい何を言っているのだと首をひねる。まさか薬でもやってるのではないかそんな疑いさえ出てくる、特にあの城ヶ島という女子生徒。友達という関係なのかは理解しきれていないが、あくまでも交友関係がある人物に刃物を向けるなんて正気の沙汰じゃない。しかしこの訳のわからない宗教じみた展開は続く。
「そして…神様はいったの!奴が悠理ちゃんを殺した犯罪者なんだって。一人ならともかく服数人の人間に同じ情報が刷り込まれるなんてあり得ない。そう!これはまさしく上位存在からのコンタクトなの。だから…」
もはや最後は一人の世界に入ってしまっていて説明するという目的を忘れているようだった。城ヶ島は柱にくくりつけられた少女に刃物を向けながらゆっくりと近づいていく。それを見ている仲間は何故か止めることをしない。先程まで逃げようとしていた木原含めてこの異様な状況を受け入れてしまっている。それが当たり前だと認識してしまっているのだ。いや、認識しなければならないと心が警鐘をならしているからだ。そして、今の城ヶ島に意見したらどうなるかは誰もが痛感していたからだ。近づいてくる城ヶ島に対して少女は顔を強張らせたりは決してしなかった。本当は足がガクガク震えた今にもへたりこみそうなほど怖いという感情に押し潰されそうになっているが少女、柏沢麗の心はおれていなかった。
「黙って聞いてればとんだふざけた理由ね。神様からのお告げですって馬鹿馬鹿しい。私は宗教にとやかく言うつもりはないけどね善行や苦行の果てに徳を積む事を勧めるはずの神様がただ一方的に暴行をしろなんて命令するはずがない!それだけははっきり言える!」
柏沢ははっきりと城ヶ島の目を見て言ってやった。正論。完全なる正論に回りの女子生徒を逡巡する様子を見せた。しかしだ。刃物を持った当人である城ヶ島は一切聞く耳を持たなかった。
「あんたなにいってんの?」
城ヶ島の表情は完全に冷めきっていた。これにはさすがの柏沢も冷や汗が吹き出してくる。
「私は何も貴方が考えてる神様なんて当てにしていないわ。徳を積めば良いことが巡ってくる?それこそ真に馬鹿馬鹿しいこと。神様はそんなこと望んじゃいないの。神様はねもっと高尚な考えを持ってるの。…何?その目は?まさか昨日のこと?」
話の途中柏沢の視線に気づいた城ヶ島が反応する。
「掃除一回サボったってことでしょ?それだけなのに?神様は許してくれないの?神様も器が小さいよね。そもそもあの時は友達の誕生日会があったのにね。それも許されない。だから悠理ちゃんは死んじゃった…。その考えだとさ理不尽だよね。だからね…まずどこまでが悪人でどこからが善人なのって考えてみることにしたの。一回も相手にひどいことをしなかったら善人なの?一回でも悪いことをしたら悪人なのかな?でも私は一般的なものとは違う結論に至ることができた。」
城ヶ島の笑みはもはや悪魔と言っていいほどになっていた。
「その行為の善悪って本人自信が決めるものじゃないかなぁって。」
つらつらと自分の考えをのべ続ける城ヶ島、空気は完全に彼女に支配されていた。それはお社の上で聞いていた私も例外ではない。今彼女に近づいたら間違いなく殺されるそんな気がしてならなかった。
「私は己の正義を執行して善行を積むのそうしたらあの世の悠理ちゃんも喜んでくれるよね?だって私の神様はそう言ったんだから。」
「イカれてる…」
「イカれてて結構貴方には一生理解できないまま死んで貰う方が神様もお喜びになられると思うから。じゃあね犯罪者さん♪」
とうとう城ヶ島がナイフを振り下ろそうとする。ヒカリは今度こそその前にテレポートを発動しようとする。しかしまたしてもそれは阻止されることとなった。
「柏沢ぁ!」
雑木林の中から男の大きな声が響き渡る。皆がそちらに視線を向けると真っ先に反応したのは柏沢だった。
「何で…」
柏沢の顔は鳩が豆鉄砲を喰らったような顔になっていた。何故ならそこにたっていたのは何を隠そうあの堂林だったのだから。
警察官、竹田正義は相方の木中正治と共に都市内のパトロールに勤しんでいた。警察と言えばよくドラマなどで凶悪事件に立ち向かうなんてイメージが強いが実際のところはそうでもない。迷子の保護とか道案内とか小さな事から大きなことまで様々なことに対応する。そして警察官である竹田と木中は昼ご飯の最中であった。
「竹田。お前の悪運が役立つ日が来るなんて思わなかったよ。」
同僚の木中が席の横から肩を叩いてくる。
「俺の力も捨てたもんじゃないってことだな。」
竹田は居酒屋の店主に追加の焼き鳥を頼むといつもより調子の良い様子で答えた。
「あんま調子に乗るなよ。」
木中が竹田を諭すが…
「任せとけって。俺にかかればどんな事件も余裕だからよ。」
彼にはどうやら説教は効かないらしかった。
「とはいってもたまたま上司が酔ってる時に上司のお守り役を押し付けられたお前に告白した副業の内容が今話題の霊感商法のもので、それで利益を得てたもんだから家宅捜査に漕ぎ着けてその後芋づる式に摘発できたってだけなんだからな。」
と一応釘を刺しておく。
「でもよ確かなんだっけか…運も実力のうちって言葉があるだろ?それによ普段この悪運で録な目にあってないんだからたまにはこれぐらいなきゃ帳尻あわないって。」
先程の話がなかったかのようにネギマだけを食い漁る竹田に相変わらずため息が出る。
「なんだよ?羨ましいのか。拝ませてやるくらいならただにしてやる。」
「てめぇは仏様か何かかよ。」
どこまでも調子に乗っている竹田にいい加減制裁を与えてやりたいところだがグッと我慢する。しかし今回のような展開は何も初めてじゃなく頻繁に起こる。なんだかんだで木中が竹中を見捨てないのは内心竹中のことを好いているからだと同僚達はよく囃し立ててくる。その度睨みをきかせ追い払っているのだが。言っておくが自分は断じて竹中が好きというわけではない。でも竹中を見ているとなんだかどうしても放って置けなくなってしまうのだ。これが竹田の真に恐ろしい引き寄せ体質の本質なのではないかと思った。
「食わねぇなら貰うぞ。」
すると横から箸が伸びてきたと思ったら俺の唐揚げを横取りしているではないか。
「なにしてんだよ。」
木中はハエたたきのように竹田の手に自らの手を振り下ろし唐揚げを救出する。しかしそう思ったのも束の間、唐揚げは床へと落ちてしまったのだ。しかしは謝るどころか
「三秒ルールだから大丈夫だよ。」
と他人事のように言ってのけた。竹中にさすがに堪忍袋の緒が切れた木中はこういいはなった
「今日の奢りは取り消しで割り勘な。」
「へへ、優秀な仲間のお陰でここまで来れたぜ。」
鼻を擦りながら握った手の親指で後ろを示す。そこには眼鏡をかけた男子生徒が見えた。
「手伝うのは今回だけだぞ。後危険を感じたら即座に退散するからな。」
夏目が眼鏡をクイッとあげながら言う。
「つけられてたって訳?」
城ヶ島は
「背後に誰かの気配はしなかったけど、結局来ちゃったわけだしね。」
と自分の失態を認めた。
「違うな。夏目はここ一帯で人気のないところを絞ってここを発見したんだ。」
他人の功績をさも自分の事のように自慢する堂林。
「それもこれも、君がうじうじしていたからなんだけどな…」
と独り言を呟く夏目。しかし、結局堂林のために動いてしまっている自分に悪い気はしていなかったのも事実だった。
「ふーん…まぁなんでもいいけどさ。邪魔しないでくれるかな。」
城ヶ島は突然の来訪者を歓迎するつもりはないらしい。刃物を堂林に向けながらキッと睨み付ける。しかし堂林は怯むことは無かった。
「残念だけどな、俺は柏沢学級委員長とお話があるんでね。帰ってほしけりゃ柏沢を解放してからにするんだな。」
それを聞いた城ヶ島はこうなることは分かっていたという顔でいい放つ。
「いいのかな?今柏沢さんに近いのは私たちなんだよ?貴方は数の利と距離のアドバンテージどちらでも負けてるの?それが理解できないほど馬鹿ではないとおもいたけど?」
と柏沢に刃物をちらつかせながら脅迫する。
「だから、なんだよ。」
堂林は怖じ気づく所か笑って見せた。
「そんなんで、俺の目的が変わると思ってんのか?城ヶ島!さっきの言葉そっくりそのままお返しするよ。俺が易々と折れるたちじゃない事が理解できねぇ程お前も馬鹿じゃねぇだろ?」
「ハッタリなのは分かってるから。」
威圧しながらもこの時城ヶ島は少し違和感を覚えていた。堂林は柏沢が傷つく事を恐れていないのか?だとしても奴一人にとれる選択肢は限られてる。いくら相手が男だからって複数人が相手じゃ女子でも分が悪い。しかし、コイツの異様な自信はなんだ?城ヶ島があれこれ考えてる内に答えは判明する。突如として首に何者かの腕が絡み付いてきた。
「がぁぁぁ!」
バタバタと体を暴れさせるが腕は決して離れない。そしてそのうちに脳に酸素が行き渡らなくなってきて体の力が抜けゆっくりと地面に膝から倒れ込んでしまう。
「…」
それからして頬に鋭い衝撃が走る。
「誰…?」
起き上がろうとしたが背中に腕が拘束されていてうまく起き上がれない。視線だけを向けると今になって下手人の正体にようやく気づく。堂林は初めから自分自身で柏沢を助けるつもりなど無かったのだ。本命は木原。堂林は私の意識を集中させるための囮だったという訳だ。しかし、疑問が残る。私が集めたメンバーはすべて佐原についてのメッセージを受け取っているはず。受け取っているからこそ、バカげた話と切り捨てずに集まったメンバーのはずだ。柏沢を傷つけたくないという気持ちはあったとしても心のどこかでは柏沢を罰したいと願っていたはず。だからこそあの時完全に私の指示に従っていたはずだったのに。
「あぁ…木原ぁ…」
目が覚めたはいいものの自分自身意識がはっきりとしておらず頭痛がする。そして今までの疲れのようなものがどっと押し寄せてきて意識を失ってしまうのだった。
「はぁ…はぁ…」
城ヶ島が意識を失った後木原は力が抜けたように地面にへたりこんだ。横にいた小柄な少女、操辻は口元を覆ってしまっていた。操辻自身どこかでこんな殺伐な事が起こるはずがないとたかをくくっていた。先程、柏沢が城ヶ島に凶器を突きつけられていたにも関わらずだ。城ヶ島という狂気的な空気を作り出した元凶がいなくなった事で弛緩した空気が操辻を直撃した。その結果彼女は、今になって体がリアクションを表に出した。城ヶ島を恐れていたのは木原よりも断然操辻だったのだ。表層演技にて取り繕っていたに過ぎない。
「わぁぁぁぁぁ!」
そして突然声をあげるとそのまま仲間の制止も聞かずに走っていってしまう。
「操辻!」
堂林が追いかけようとすると隠れていた夏目がいきなり飛び出してきて操辻を押さえ込む。
「落ち着いて!ゆっくり深呼吸するんだ。ゆっくりとね。」
「はぁ…はぁ…」
すると操辻は落ち着きを取り戻していき今度は泣きながら地面に座り込んでしまった。
「皆。操辻さんは僕が引き受けるから柏沢さんを頼みます!」
といつもは見せないような態度に面食らいつつも柏沢のもとへ向かう。そして始めに木原にてを差し伸べる。
「木原…ごめんな嫌な役割やらせちまった。本当は俺がやらなくちゃいけなかったんだけどな。」
木原の元まで近づいてきた堂林が謝罪する。
「ううん。やったのは私だし堂林くんが気負うことじゃないよ。城ヶ島さんは私自身少しおかしいなって感じてたし。あの場を丸くおさめるには和解は不可能だと悟ったから。これは私がやらなきゃ確実に柏沢さんは傷つけられてたと思う。」
それに木原は否定しながら立ち上がる。そして
「それに私知ってるから。それが手伝いたくなった一番のきっかけかな?」
等と意味深な事を言う。しかしその意味を堂林は理解できていなかった様子で口をポカンと開けていたが。しかし答えを聞く前に木原は
「私は操辻さんの所にいくよ。はっきりいって今は城ヶ島さんと一緒にいるのは気分が悪くてさ。城ヶ島さんの事はお願い。」
と夏目に介抱されていた操辻と手を繋ぎながらこの場を後にしてしまった。そしてバトンタッチされた夏目がこちらに戻ってくる。
「おい。早く柏沢さんを助けてやれよ。」
「柏沢!」
本来の目的を思い出した堂林が柏沢の元へ駆けていき柏沢を拘束していたロープを外す。ようやく解放された柏沢は今まで持ちこたえていた心がすっかり弛緩した空気にやられ縄の拘束がなくなったのも相まって堂林に寄りかかる。それは柏沢も意図したものではなく突然柏沢の頬が赤く染まった。そして数秒後フリーズしていた堂林から即座に離れる。
「…」
数秒の沈黙があったあと同時に気まずくなった二人が話しかけようとしたので堂林は柏沢に譲る。しかし、柏沢も何故か引かずに
「どうぞ」
と譲ってきた。これに堂林はデジャブを感じ、素直に好意を受け取ることとした。
「遅くなってごめんな。あの時放課後実はお前が普段帰らないはずの城ヶ島たちと下校してるのが教室越しに見えて胸騒ぎがしてたんだ。本当はその時に追いかければよかったんだけど。変なプライドが邪魔しちまって…」
早口で言う堂林に柏沢は突然笑い出した。
「なんだよ。人が真面目に話してる時に」
「いや、何で堂林くんが助けたみたいな口ぶりで言ってるの?助けたのは木原さんじゃない。」
この返答に堂林は固まってしまう。確かにそうなのだが、こういうときは、
「堂林くん。助けてくれてありがとう///」
的な事を言われてもいいんじゃないかとも思う。しかし、コイツの性格は一年の時クラスメイトとなってからいやほど知っているので言っても無駄だ。
「ていうか…そもそも木原さんって操られてなかったの?てっきり…」
すると柏沢は空気の弛緩により冷静な思考が出来るようになって初めて疑問を口にした。すると当人である木原も首を傾げながら
「声が聞こえたってのは本当…でも操辻さんも私も操られたりみたいなことはなかったよ。城ヶ島さんは私達を洗脳した気でいたみたいだけど…」
感想を口にした。明らかな違和感だ。城ヶ島の絶対の自信は木原により裏切られた。この理由は一体何だろうか。しかし考えたところで答えは出ないので柏沢は視線を移し
「で、問題は城ヶ島さんね。彼女どうしたのかしら?」
と話も早々に切り上げて次の話題に持っていってしまう。この粗雑さが彼女を学級委員長に押し上げた所以なのかもしれない。そんな事を考えつつ堂林達も意識を城ヶ島に持っていく。
「一つ確認したいのですが被害者である貴方はこの件についてどう思っていますか。」
夏目は友人の俺以外はいつも敬語で話す癖があった。態度の変わりように少し驚いたようだったが直ぐに気を取り直して
「今はどうも言えないかな。そんなことより私は城ヶ島さんと話したい。何が彼女をそうさせてしまったのかをしっかり聞きたいから。」
と素直に今の気持ちを告げた。
「分かりました。では、この件は学校側には不問ということで木原さんや操辻さんたちにも伝えておきます。彼女たちもこの事はあまり口外したくないでしょうし。」
そして夏目は城ヶ島を背負うように堂林に指示する。それに対し堂林は文句をいわずにそれに従った。理由としては結局柏沢に言われた事が図星だったことと、単純に夏目の運動神経が低い事を知っていたからだった。堂林をゆっくりと起こし背中にのせようとしたときだった。一瞬にして何かが眼前に現れた後城ヶ島と共に消え去ってしまったのだった。
上条さとりです。今回の事件が異能力者狩りへの手掛かりとなって行きます。新キャラも続々と増えていきますのでご期待下さい。
というわけで今回はここでペンを置かせて頂いてまた次回お逢い出来ることを願っております。