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C × C 【セ・ドゥー】  作者: じゅん
チャールズ・チャップリン
115/318

115話

 勢いよくWXYのドアを開け、ジェイドが店を出ると、左手には壁に寄りかかって待つオードの姿。それを確認しすると、笑みが溢れる。


「ふっふっふ」


「で、どうだったの」


 とりあえず結果を先延ばしにしようとする気配を感じ、オードは催促する。ただ、なんとなく予感がする。そしてだいたいその勘は当たる。


 もったいつけるようにジェイドはオードに近づく。


「聞く? 聞きたいかい?」


「さっさと言え」


 無駄な時間だ、と待たされたオードは切り捨てる。


 妙に明るく、ジェイドは軽い口調で饒舌に語り始める。


「いやー、さすがチャップリンというか名曲というか。その曲に込められた意味。映画での演出は素晴らしいね。無声映画は初めてだったが、とても楽しめたよ」


「おい」


 論点をすり替えようとする動きに、オードは警戒する。まぁもう、わかっている。


「それに今回のショコラ誕生には、ピアノが欠かせなかったね。調律というものに初めて携わってみたが、なかなかに奥が深い。ショコラもだが、ピアノもいいものだね」


「……やったな?」


「……まぁ、詳しく説明するとだね」

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