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帝魂  作者: 光光
4/12

初任務

ちょっとしたスランプに入っててかけませんでした(言い訳)

頑張って書きますので気長にお待ち下さい。では、第4話、どうぞ!

帝魂


4話:初任務


今回の目的地は昔から蜘蛛のおばけが住むと言われている森、スパイダーウッズ。俺の初任務だ!

「秀人君緊張してる?そんなに気を張らなくても大丈夫よ」

「でも初任務だから」

「それじゃあ上手く行くものもうまく行かないわ。気楽に、よ!」

「わ、分かりました」

今回一緒に任務に行く雷子さんはいつも通りテンションが高い。

「着いたわよ」

車を降りると一見普通の山があった。しかしどこか不気味な気がする。

「ここがスパイダーウッズ…」

[感知魔法:気探し]

雷子さんは左手でとんがりボウシのつばを掴み、右手で山の方に杖を向け、能力を発動させる。

「なるほど、どうやらこの森には大量の悪魔がいるわ」

「大量の!?俺まだそんなに能力使えないんですけど…」

「まだ技が1つしか無いんでしょ?だったら別の技を作れば良いじゃない!」

「別の技…ですか?」

「そうそう、例えば…音を周囲に行き渡らせて何かをするとか!」

「えっと…考えてみますね」

「とにかくこの数じゃあまとまって動くより別行動したほうが良さそうね」

「…マジですか?」

俺死ぬ自信しかねえ…

「何かあったら大きい音出すなりして合図してね、すぐ行くから」

「分かりました」

こうして、俺は雷子さんと離れた。


「別の技か〜…」

俺の技は今のとこ、一回打つのが限界の<サウンドブレイク>しかない。敵が多数いるならそれじゃあどうにも出来ない。

「どうしたものか…」

そんなことを考えながら森を歩いていると…

「キシャー!」

「な!」

気がつくと、目の前に8つの目を光らせる、約1.5メートルの蜘蛛がいた。

よくよく周りを見渡すと、ざっと見ただけで8体はいる。

「まさか今回の悪魔って…」

「キシャー!」

「おいおい、この数どうすりゃいいんだよ…は!」

その時、雷子さんの言葉が脳裏をよぎった。

『音を周囲に行き渡らせて何かをするとか』

「…試してみるか」

俺はイメージする。周りに音に波を巡らせそれを一気に揺らす!

スパン!

それはまるで鞭のように敵を叩く。

これが俺の2つ目の技、<サウンドウィップ>

ただこの技の欠点は分散させると威力が低い。だから最初に分散させて叩いたのはスキを作るため。本命は

すぱぱぱぱん!

「キシュー…」

まとめて放った4連発。それで蜘蛛の悪魔は絶命する。

これなら行ける!

「おらー!」



「さてと、この辺ね」

さっき私が、感知魔法を使った感じこの辺に気配が多かった。だからきっと…

「キシャー!」「キシュー!」「キシャー!」………

やっぱり、ざっと30ってとこかしら?なら、

[炎魔法:焔の渦]

自分の周りを炎の渦で燃やす。でもこの炎はどちらかというと風に近いため、燃え移る事はない。こういう場所にはうってつけの魔法。

「さて、ある程度片付いたわね…[感知魔法:気探し]」

うん、やっぱりもうあんまりいない…!

すごい気配がこっちに向かってきてる…こんな気配…初めて!

私は<気探し>を解いて戦闘態勢に入る。

先手必勝![天候魔法:雷雨の暴嵐]

この場所だけ、天候が変わる魔法。この天候魔法はあまりに強力すぎるため、1年に1度しか使ってはいけないと言う誓約がかかっている。もし破れば、体が弾ける。この能力を持ったとき、自然と分かった。…今打たなくて、いつ打つ!

今私が打てる最強の魔法!これで!

「おっかない魔法だね〜、しかも、嵐を俺のところだけに集中させるなんて芸当まで、素晴らしい…君、欲しいな」

私の打てる最強の魔法が通用しなかったというの?じゃあ一体どうすればいいのよ!…決まってる、足掻くしかない、敵は確実に悪魔、足掻かなければ死んでしまう…なら、足掻いて死ぬ!

[炎魔法:紅蓮の熱線]

「全く…実力差が分かっていながら足掻く…実に滑稽…滑稽だが、欲しい!」



なんとか蜘蛛を全て倒せた。まあでも、8匹で音を上げるようじゃまだまだなのだろう。そういえば、

「戦ってる途中、急に天候が悪くなったな」

たまたまか?…いや、たまたまにしては急過ぎる。だとしたら…

「雷子さんの魔法か?」

だとしたらなぜこんな広範囲に影響する魔法を?…嫌な予感がする。

俺は嵐が吹き荒れている中心に向かった



「ッく!」

「早く諦めて俺のものになりなよ。君の技は十分見たよ」

「まだまだ![水魔法:純度の低い雫]」

敵のところに純度の低い水が降り注ぐ

このまま押し切る!

[雷魔法:放電]

純度の低い水によって威力が増す電気。そして運がいいことにその場所に落雷が降る。

「たお…した?」

「そんなわけが無いだろう?」

しかし、落雷が落ちた場所から出てきたのはほぼ無傷の悪魔だった。

「そんな…威力が上がった放電と落雷を受けても…ダメージは…無いの?」

「いや〜流石にうけたらやばかっただろうね。まあ別にあれくらい避けれたけど」

「っ!!!」

雷の速度は視覚出来ないほど速い。それをあの悪魔はそれを躱したというの?

「どんなに早くたって来るのが分かれば当たらない。残念だったね」

「そんな…」

こんなのどうすればいいのよ…

「さて、このままじゃあらちがあかないし、ちょっと気絶してもらうね」

「ッかは!」

一瞬で間合いを詰められ、鳩尾を殴られる。

視界が霞んで来る。…だめ、今気を失ったらきっと大変なことになる。

[サウンドウィップ]

スパン!と言う糸と共に見覚えのある人物が来る。

「秀人…君…にげ…て」

だめ、もう意識を保てない。

「雷子さん。それは出来ません。俺は…雷子さんも連れて帰る!」

その言葉を最後に、私の意識はなくなった。



「雷子さん。それは出来ません。俺は…雷子さんも連れて帰る!」

とは言ったものの、雷子さんが手も足も出ていない。そんな相手に何か出来るだろうか

「君、邪魔だよ?消えてくれない?」

考えるより先に行動だ!

[サウンドウィップ]

「…つまらない」

いとも簡単に避けられる。

「これで!」

2撃目。完璧に捉えた!

「は〜全く…!」

「な!」

俺の鞭は片手でちぎられる。…だがなにか変だ。やっぱりダメージが入ってるのか?

「この能力…素晴らしい!前言撤回だ!君は殺さない!君も欲しい!その子と一緒に僕のものだ!」

唐突に悪魔は笑顔になる。俺の背筋を寒気がなぞる。

[サウンドウィップ]

9連撃。流石にこれなら!

「無駄だよ。君はまだその能力のことをよく理解していない。それじゃあそんな攻撃僕には効かない!」

鞭で叩いてもまるでダメージがない。なら!

「ほう、巻きつけたんだね。いい考えだ。でも君忘れてないかい?僕は君の鞭を片手でちぎったんだよ?」

簡単に鞭はちぎれる。

「あ、そういえばそこの子にも君にも名乗ってなかったね。申し訳ない申し訳ない……僕の名前はエルザング·ファル·カルレイ。またの名を強欲の悪魔。悪魔内ランキングは17位。よろしくね」

強欲の悪魔?それに、悪魔内ランキング?…まさか17位ってことは全悪魔で上から17番目というのか?…そんなの一体どうすれば…

「どうやら分かってくれたみたいだね。じゃあそのまま降伏して…」

「サラマンダー、[火竜の息吹]」

その男は、俺の目の前で俺に背を向けて立つ。

この声、この後ろ姿…まさか!

「仙一…なのか?」

「おお〜秀人、無事か?」



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