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GUARDIA(グアルディア)  作者: アクア・リーオ
零章
1/7

始まり



 ここは見渡すばかり闇だった。


 闇しかない場所だった。いや、場所と表現していいかもわからない。


 そこは、所謂〝墓場(グレイブ)〟と言われる場所だった。


 ここには、あらゆる場所の〝終わったモノ〟〝あってはならないモノ〟〝存在してはならぬモノ〟が消滅し、裁かれ、ココに流れてきてたまる。


 ココでは、闇が支配し、闇が全てで、闇でなくてはなくてはならない場所だった。


   だが、〝ソレ〟はそこにいた……。


   存在として、そこにあった……。


   それは、消滅していなければいない場所で、〝存在〟していたのだ……。


 かつてソレは、ドコカの王だった……。力が全て。ソレが全ての世界だった。ソレがその場所で自分の理想を追い求め、追い求める過程で〝戦う〟〝奪う〟は必然だった。そのやっていく過程でソレが手にした〝能力(チカラ)〟は強大で、ソレはその世界の頂点に君臨する王となった。

だが、その〝能力(チカラ)〟はソレの世界では【あってはならない】〝能力(チカラ)〟だった。

故に、ナニカノの法に触れ、消滅に追いやられることとなり、いつの間にかココに漂うこととなっていた。


 故に、ソレは考えた……。

 追いやられたモノ・消されたモノ・存在してはならぬモノ……。

 そういうモノが、生きれる場所を創れないかと……。


 そしてソレは、その〝能力(ちから)〟で【創ってしまった】のだ―――…。


 闇であり〝墓場(グレイブ)〟と言われる、この場所に……。


 ―――【世界(モンドリア)】という、ソレの【理想郷(コントラ・フィーネ)】を―――…。





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