過去は消せないけれど、それをどう捉えるかで、女性脳と男性脳が明確になるという理屈
過去は、消せない。
なにか不快な思いをさせたとする。
その、不快な思いをした相手が、それ以外にもこちらからすれば大昔の、こちらが相手を不快にさせた事柄を持ち出してきて、
「あのとき、あなたはどう思っていたの?」
と、詰問する。
べつにそんなに悪意やらなにやらがあって行ったことではない、といろいろと「言い訳」をする。
けれども、なぜそんな昔の、ほとんど覚えてさえいないこちらの落ち度(?)を今になってあげつらうのか?
それに意味はあるのか?
当然意味はなくって、ただ単に目の前で起こった「嫌なこと」を考えているうちに、勝手に似たような「嫌なこと」が思い出されてしまうらしい。
そういう、「脳の作り」らしいよ。
感情に特化した女性の脳は。
だから、感性がすごく鋭いから、他人の悪意や善意に敏感で、表面上だけではなく、その人のそれを言ってる時の立ち居振る舞いの細部まで自然に目が行って、相手の本心までわかってしまう、のだという。
それを、女性脳、って、いうらしいよ。
男性は、そんなことないから、そんな感性の特化した超能力のような特技は持ち合わせておらず、だからそれを補助するために、理屈で考える、という特性を生まれ持っているらしいよ。
それを、男性脳、っていう。
なんか、なるほど、納得な、説明ではあるなぁ。
でも、この説明を考えたのって、絶対に理屈を優先して思考する『男性脳』の人なんだろうな。
もっともな、理屈ではあるが、問題は、そこじゃなく、その思い返された不快な過去の感情を、どのように押し殺すか、というその対抗策を提示できないというところであるはず、なのに、感情の分析だけして悦に入っているあたり、いかにも『男性脳』の典型みたいじゃないか。