表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
二次元の力はこの手の中に!!!  作者: 神咲 勇気
第2編 第二章ニライカナイ
90/96

第88 もしかしたら・・・

「ママ!お空のお星さまがビュンビュンしてる~」


「そうねぇお空でお星さまが・・あれ?今まだお昼のはずなんだけど・・」


子どもの指さす方を母親が見上げると赤い光と青い光と黄色い光が空を動き回っていた


「え?星が動き回ってる?」


母親は一度目を閉じて少しマッサージをしてもう一度確認してみるとそこには先ほどまで動き回っていた光は消え去っていた


「変ね・・見間違いだったのかしら・・・あっもうこんな時間おばぁが待ってるからいこうかぁ」


母親は自分が見たものは錯覚だと思い子どもの手を引き歩き始める

しかし男の子は母親に手を引かれながら空を見続けながら歩き出した








沖縄上空1万メートル


「はぁあああああああああ!!!!」


アースラが天照に向かって弾幕のように作ったエネルギー弾を放ち続ける

天照とネクタルはその攻撃をよけながら撃ち落としていくそれによって上空に爆音と弾ける光が花火のように瞬く

弾幕を一つでも地上に落とすわけにもいかない

攻撃をくらうわけにはいかない

そのような理由から二人は協力してアースラの攻撃を防ぎ続ける


「ほらほら!!いつまでも逃げていないで攻撃してきたらどうだい!!神々が逃げ続けるだけじゃただの人と変わらないじゃない!!ほら!!どんどんいくよ!!まき散らせ!!バラノイヤ!!!」


アースラが叫ぶと大きな球体のエネルギーが現れバラのような形になったかと思えばはじけ飛び周囲に無数の小さなエネルギー弾が飛び一気に二人に襲い掛かってきた


酒界乱舞しゅかいらんぶ


ネクタルがそう叫ぶと手から大きな渦が生まれエネルギー弾をすべて相殺した


「助かったわネクタル」


「今のは危なかったわぁあの女見境がなさすぎやしません?」


「確かにね・・まぁこちらの世界を壊そうとしてるんだから見境ないのは普通なのかもしれないけれど、違う世界の王とか言っていたけど・・あっもしかしてネクタル」


「ん?なに??なんかわかったん??」


ネクタルが聞くと天照は何も答えず懐からある腕輪を取り出す


「それは??」


「説明はあとでするわ!今はその腕輪をつけていなさい!!来るわよ!!」


二人の会話を裂くように間をアースラが放ったエネルギー弾が通り抜けていく

ネクタルは説明なしで不服そうだが天照に言われた通り腕輪を左手に装着する


「戦いの中お喋りとは余裕ですね!避ける事で精いっぱいのくせに!!」


アースラが天照に向かって剣を取り出し切りこんできた

それに対応し天照も空間から剣を取り出す

甲高い音が鳴りアースラの剣をギリギリで天照は受け流した

そして一回転しアースラに切り込むがアースラもそれに対応し攻撃を防ぎはじく


「さすがですね天照、どこの世界のお前もやはり剣は一流のようね」


「お褒めいただきありがとう。あなたもいい腕ねでもここからよ!!」


天照の剣から炎が燃え上がる

アースラそれに反応し距離をとって左手を前に出しエネルギー弾を放つ

それを天照は剣をブンと一振りし炎で一瞬にして焼き消滅させた


「逃げることはやめたのかしら?」


アースラが問いかけると天照はニヤリと笑いながら


「えぇ今さっきまで地上を守るため逃げる必要があったのですがそれも必要なくなりましたので」


「なに?それはどういう・・」


アースラはハッとなり周りをみると自分たちを包むように大きな結界が張られていた


「こんな!いつの間に!?しかもこんな技は私は知らない!!!なんだこの技は!!」


アースラは歯をギリッと鳴らしながら怒り睨みつけてきた

それを見て天照は確信しまたニヤリと笑った

それを見てアースラは更に怒り


「何がおかしい!!?」


そう叫びながら突っ込んできた

天照はゆっくりと剣を下に構えた

(あと3.2.1ここ)

天照は剣を振りいつの間にかアースラの後ろにいた


「なっ!!」

アースラの腕に剣の傷がついていた


「神速抜刀・剣の太刀「炎千えんせん


天照が小さくつぶやく

すると


アースラの身体に先ほどとは違う切り傷が無数にできた


「がはっ!!何をした・・・」


アースラは腕を反対の手で押さえながら問いかける

天照は振り向きまたニヤリと笑う

それを見てアースラは怒鳴るように


「なにをしたああああ!!!」と叫ぶ


「なぁにただものすごい速さでお前を斬っただけに過ぎないよ、炎を通る時に灼熱に焼かれるやけどのように気づかないだろうけどね。それが炎千、無数の攻撃を千手だす技さね」


天照はアースラに技の説明をする

アースラは天照を睨みながら手から光を出し傷口にそれを当てるとみるみるその傷口がふさがっていった

天照はフムと手を顎に当てながら観察している


「何を見ている・・攻撃してこないのか?」


「ん??あぁすまない、いや何珍しい回復術だなと思ってね悪魔の割に光属性の回復術を使うっていうのも珍しかったんでねつい観察してしまった」


するとアースラがフッと笑い


「やはりあなた方は他の世界にいたあなた方とは違うようですね。私の不安を煽る能力がもう効果を発揮していないのが何よりの証拠、他の世界のあなた方はチャンスとばかりに焦り攻撃してきたんですがね」


「あちゃぁ~私たちそんなに短気だったのかぁ。ん~まぁでも焦ってないわけではないんだけどね、だってあなたまだ力ほぼ出してないでしょ?あなたから感じる力は少なくともこれの倍あるわよね???なんで本気をださないの?」


アースラは傷を治し天照をまっすぐみる

そして指をさしながら


「この世界のあなた方を図るためだ、前のワールドとは違う私の知らない技を使うあなた方を見たらそりゃ様子もみますよ」


「なんや・・気づかれとったんか?」

天照とアースラの会話に割って入りネクタルが現れる


「そりゃあ気づきますよ、途中から急に消えましたからねあなた。最初はどこかに転移したのかと思いましたがまさか・・「同化」しているなんてね、いつからです?同化したのは」


アースラはそう言って二人を睨みつける

すると天照がニヤリと笑い腕を見せるとそこには腕輪がついていた


「なんです?そのけったいな腕輪は」

アースラが問いかけるとネクタルが天照の方を向き


「そや!なんなん?その腕輪!あの女からの攻撃避けて逃げてる途中で光ったと思ったら一瞬であんたの中にいたんやからそろそろ説明しなはれ」


「あははは悪いわね説明してる暇がなくて、これはまだ開発段階の同化の腕輪よ。効果はユニゾンと同じだけどね。本当は使うときが来ないだろうと思って開発をやめていたのだけどあんたとその・・仲直りしたわけじゃない・・もしかしたら一緒に戦うときがまた来るかもってことで天界から取り寄せて調整しといたのよ、いや~上手くいってよかったよかった」


天照は腰に手を当てながら笑う

それを見てネクタルはため息をつきながらも嬉しそうにほほ笑んだ

そして天照の背中をパンと叩いた

「いって」と天照が叫び背中をさする


「今ので説明しなかった事はチャラにしたる、失敗したら多分この女を追い詰めることができなかったんやしね」


そういうとアースラはフフっと笑った


「そうですね、さすがに今回は私の観察不足だったとしかいいようがありません。最初から全力フルパワーであなたたちを打ち取りに行けばよかったと思います。お察しの通り私はまだ力を隠しておりますがそれを使用するための魔力と体力が少ないので大ピーンチ!というわけで、今回はこの辺にしといてあげますよ。今度はあなた方が揃っていないときにお相手させていただきますよ、その時は覚悟していてくださいね」


そう言い残しアースラは霧のように消えた

そして空に静寂が訪れた


「ふぅうううう!!危ない危ない気づかれなくてよかった~」


天照がアースラが居なくなったのを確認して雲の上に倒れこむ


「ほんに調整中のもん渡すからやまさかバッテリー切れおこすなんて」


そう言ってネクタルが腕輪を外すと横についているバッテリーマークが点滅していた


「いやぁ~まさかこんな早く使うとは思っていなかったしね、それにイチかバチかでもあったからねそしてもしかしたらって思ったから使ったわけだし」


「ん??そのもしかしたらってなんですの?」


ネクタルが首をかしげて問いかけると天照は起き上がり


「あぁ~ほらあいつ別の世界の私たちを殺して王になったっていっていたじゃない、それでもしかしたら他の世界の私たちは仲直りしてなくて単体であいつと戦ったんじゃないかって思ったのよ」


「なるほど、確かに一人一人なら対処ができたとしても神の力が合わさったもんを相手にしたことがなかったらそりゃ対処できませんなぁ」


ネクタルが手をポンと叩いて納得する


「そういう事!でも今回は相手も様子を見てきただけだから上手くいったけど次はこうはいかないかもしれないから同化の腕輪の強化しなきゃね」


「最初からフルパワーで来られたらやられてしまうかもしれんしな」


そういって二人が話し合っていると通信機がなった

天照がそれに気づき通信機をとる


「はい!もしもし桜?どうしたの??え?うんわかった今からそっちいくわじゃあ」


そう言って通信を切った


「なんだったん??」


ネクタルが聞くと天照は頬をポリポリかきながらネクタルの方を向き


「いや~その・・あの子達鬼人と友達になちゃったって・・・・」


苦笑いしてそう言うとネクタルが「はぁ!?」と声を上げた


「私もわけわからないからとりあえずいきましょうか・・・はぁ」

そう言って天照とネクタルは沖縄本島北部を目指すのだった

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ