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二次元の力はこの手の中に!!!  作者: 神咲 勇気
第2編 第二章ニライカナイ
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第84 隠された理由

驚きを隠せなかった

今のはまさに自分が見せた「雷足(雷足)」

魔法を身体に使い身体能力を向上させまるで雷のように移動する

この技は魔法カードで思い浮かべたアニメ魔法戦士カガリの使う技である

カガリはこの技を仲間が危険にさらされている時もっと早く動けたらと願い使った際生み出された技だ

それはアニメを見ている人なら知っているかもしれない

だが千雷鬼は・・この世界ではアニメというものはないはず・・

つまり今見ただけで千雷鬼は技をコピーしたということになる

そんな馬鹿なと思っていると千雷鬼がこちらを見ながら不敵に笑う


「どうやらまだ信じられないようだな、ならばこれならどうだ?」


そう言った瞬間また千雷鬼の姿が消えた

雷足をまた?と思い構えどこに来ても対応できるようにする

するとシュンと音がしたかと思うと頭上に千雷鬼が現れた

雷足ですぐその場を離れようとしたとき千雷鬼が驚きの言葉を発した


「穿て重力拳グラビティガントレット


その瞬間身体がずしっと重くなりその場を動けなくなった

(まずい!!)

そう思い重力剣を発動する

かろうじて相手の力を重力剣が相殺してくれたらしく腕が動いた

そのまま剣を一気に振り切り千雷鬼の拳に当たるその力を使い横に転がるようにして避ける

次の瞬間轟音を立てて地面に月のクレーターのように大きなくぼみができた

もしあのままあの攻撃を受けていたらと思うとゾッとするのと同時に確信に変わる

千雷鬼が今自分が見せた力を己自身の技として使っているということを重力操作などの技をまざまざと身体で体感させられたのだ

(これはコピー能力?)

頭の中でいろんなアニメを連想する

確かに相手の技をコピーしたりする能力を持っているキャラクターはいっぱいいる、だがどんなキャラクターでもそのコピーした相手の技をものにするのにはわずかだが時間がかかる

しかし、千雷鬼にはその傾向がまったくない

そうまるで本来自分が最初から持っていたように雷足も重力操作も使った

もしかして元々そんな能力があったのか?

否!それはない

何故ならもしそんな技があったとしたらもっと早く使っているはずだ

先ほど戦っている時に身体を巨大化させわざわざ攻撃していたのだ

もし使えていたとしたら巨大化したまま重力操作をし雷足のスピードを使って攻撃してきたはずだ

それをしなかったということは、元々そんな能力はなかったということで間違いない

ならやはりコピー能力なのだろうか?

頭の中で考えがぐるぐるとしている

おかげで一歩間違えば能力が解除されてしまっていただろう

そんな中ガラガラとい音と共に穴から千雷鬼が現れる

それを見て集中力を取り戻し能力解除は免れた

千雷鬼は自分の身体についたホコリを払いこちらを見る


「ふむ・・まさかまだ能力が残っていたとはさすがの思考力だな」


「能力が残っていた?どういうことだ?お前はいったいなんの能力をつかってるんだ!?」


意味がさっぱりわからなくて千雷鬼に質問すると千雷鬼は一瞬きょとんとするがすぐにガハハハッと笑い始めた


「何がおかしいんだ!!!笑ってないで教えろよ!!」


「いやすまんすまん!対戦している相手にそれを聞く奴がまさか他にもいるとは思わんかったのでな」


「あっいや・・そのやっぱ知りたいことがあるとなんか気になってすぐ聞きたくなってしまう癖があってって俺の他にも同じような質問した奴がいるの?」


そう聞くと千雷鬼は笑いながら頷きストーリアの近くにいる雷龍を指さす


「あやつとこの国の先代の王も同じようなことを聞きよったぞ先代の王なんて目をキラキラして聞きよったのあやつは新しいものに目がなかったからの~多分今のお前の能力見ても聞いてきたと思うぞあとは雷龍はバトル最中に問いかけて気よった」


そう言われ雷龍の方を向くと何がおかしい?という顔をしている

うん・・今考えたらおかしいよな?と思った

戦っている相手にどんな能力使ってるんだ~って直接聞くってなんか考えただけで恥ずかしいことしてるなと思った

てか雷龍と同類ってなんか複雑な気分である


「まぁよい!私が使った能力は「強奪スティール」だ文字道理奪うことを生業としておるじゃからの今お前が使っていた能力をそのまま奪ったんじゃ」


へ~強奪かぁ~そのまま能力を奪われたんじゃあのように自分の技のように使えるのも納得できるなぁと思った瞬間


「え!!奪ったって能力を?だってさっき俺重力剣使えたぞ」


驚いていると千雷鬼も首をかしげる


「そうなんだよな~何故かすべて奪ったはずなのにお前さん使えたんじゃよな。あのまま一発でノックダウンさせてしまおうかと思ってたのだがこちらが驚いたわすまんが試しに使えるかだけもう一度やってもらえるか?」


なんかこのやりとりもおかしいよなと思いながらも千雷鬼に言われ魔法を発動しようとするすると


「ん??あれ??せい!!でろ!!でろ!!!」


魔法が発動しないどうやらしっかり強奪されているようだ

あれ?ということはとカードを見ると魔法のカードが灰色になっていた

だが変身した時の服装などは変わっていない

つまり力のみまるっと取られているようだ

そう言えばさっきから頭痛がしないと今さらに思ったそれと同時に

ということはまさか!?と思い剣のカードをみると剣のカードも灰色になっていた

嘘だろ?と思い剣の技を発動しようとするが技が発動しない

つまり両方の能力奪われたという事だ

ということはさっき発動できたのはギリギリ残っていた能力のおかげでということになる

そう思うとまた背筋がゾクッとした

千雷鬼がまたガハハハッと笑い


「お主が技を使えたのは何故かは知らぬが私の力をお前が一瞬だけ超越したのかもしれないな」


一瞬超越かぁとその一瞬に本当に感謝する

もしその一瞬がなかったら今こうやって立っていることができなかったのだから

さてどうするかと次の策を立てようと他のカードを見ようとポケットからとりだすと驚愕した

なんと他のカードもすべて灰色になっているのだ

それを見て千雷鬼の方を見ると俺が慌てているのに気づき千雷鬼は手のひらを前に差し出す

すると8つの光が千雷鬼の手のひらに出てきた


「お前さんの能力はすべてしばらく預からせてもらう」


「なっ!!返してくれよ!!!それがないと戦うことができないじゃないか!!!力がなくったってお前なんて!!!」


賭がそう言って拳を握り攻撃をしかけると千雷鬼はいとも簡単に避けて賭の背後をとり賭の首すじのギリギリで手とうを止める


「これでわかっただろ?お前は今私に負けたんのだ!能力を奪われるという失敗をおかしてな敗者は敗者らしく勝者にしたがえばよい今のお前に何ができるのだ??私もそこまで悪人じゃないしばらくしたら返してやる、それまでは自分でいろいろ考えてみることだ」


そう千雷鬼に諭された

千雷鬼の言うとおりだ本当はあってはならない・・能力を奪われるという事つまり今の自分はただの普通の人よりは格闘ができ再生能力が早い一人の人間に戻ったのだそれを一喝されてぐっと歯を食いしばり拳を握り改めて自分の今の無力さを思い知った


そう言って千雷鬼はストーリア王の方を見るとストーリア王は頷く


「勝者!千雷鬼!!よってこの戦いを終了とする!!!」


その掛け声とともに戦いは終了を告げた

その瞬間わずかに残っていた力も無くなり変身がとけた

その影響もあってかダメージと疲れが一気に賭の意識を刈り取り賭は地面に倒れた









誰も居なくなり冷たい会場を座りながら雷龍は眺めていた

すると後ろからストーリア王と千雷鬼が現れた


「すまんかったな・・・嫌な役を押し付けてしまって」


振り返らず会場を眺めたまま雷龍が言うと隣に千雷鬼が座り首を振る


「構わんお前が一番つらいだろうしな、最初念話でこの話を持ち出されたときは正直驚いたがな・・・奴の能力を奪ってくれ・・とな何故そのようなことが必要なのかと思ったが能力を奪ってみてわかった、この力成長しきれていないあの青年には諸刃の剣なんじゃな、お主にあちらの世界にいる神様から伝えられたという話を念話で聞いて半信半疑だったのだが、あの青年は今までこれ以上のダメージを超回復でだましだまし乗り越えていたんじゃな」


そう言い千雷鬼が腕を見せると筋肉がズタズタに引き裂かれていた

血を流しているがその傷はゆっくりではあるがふさがり始めていた

それを見て雷龍は小さく「すまない」と言うと千雷鬼は首を振り「構わんさ」と言った


「まったく私もびっくりしたぞ円卓に居ながらほぼ黙り込みおって念話でずっと話かけおってからに、もし夢見間が念話を読むことができたらどうする気だったんだ」


ストーリア王が愚痴をこぼしながら千雷鬼とは違う反対側に腰を下ろす

雷龍は「それはその・・」と苦笑いをする

ストーリア王は大きくため息をつく


「まぁこれであやつをここに置く理由ができた、ここで成長すればわずかだが最悪の未来を少し回避することができるだろう」


「いろいろすまん・・王よ」


「なぁにいいさ・・昔からの仲だ・・しかしほんとにいいのか?本当のことを話さんであの子は徐々に記憶を取り戻すぞ・・」


ストーリア王がそう言うと雷龍は頷き


「いずれ知られると思います・・だけど・・その時はきっと奴も受け入れる心になっているはずですだから・・いいのです」


雷龍が切なそうな顔をしながら言う

それを見てストーリア王は少し口びるをかみながら「そうか」と言った


それからしばらく三人は静まり返った戦った後を眺めていた

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