第80 ニライカナイの秘密
リークとシルフに案内され大きな広間に来るとそこには長いテーブルが用意されていた
部屋の広さもどこかで見たアニメのような広さだった
しかしこんな長いテーブルで食事するのだろうか??
アニメの王様とか偉い人は決まって遠くの端に座ってみんなを見ながら食事をとっているのをみたことがあるから不思議ではないのだが、にしてもとテーブルの先を見るが30メートルから60メートルくらいはあると考えられるこんなので食事をしながら話などができるのだろうか?
先ほどからぐるぐる唸っているお腹を押さえながら考えていると少し遅れて王と雷龍が入ってきた
そう言えばだが、王様の名前聞いてないなとふと思ったが食事をした後でもいいだろうと考えていると王がテーブルの前に立ち
「ふむ、こんなに長くては話がしにくいなどれ久々にいじってみるか」
そう言って王はテーブルの中央にいく
一体何をするのだろう?いじるってなんのことだろう?と王の行動を見守っていると王がテーブルに手をつき目を閉じた
するとゴシュン!!っという音を立ててテーブルが動き出し
先ほどまで目の前にあった長いテーブルが一瞬の内に少し大きめの円卓テーブルなったのだ
思わず驚き目を見開いていると王はこちらを向きどや顔をしてきた
いやこれはどや顔していいわと思っているとシルフが僕の袖を引き「こちらへどうぞ」と椅子を引き座らせてくれた
僕が座ったのを確認しシルフは王の元にいき王も座らせた
普通こういうのって王から座らせるんじゃなかろうか?と思ったが、王も気にしている様子もないのでそういう固いのはないのかもしれない。
僕と王が座った後に、雷龍、シルフ、リークと順番に座った後奥のドアが開いた
開いたドアからは一人の男の人が出てきた
見るからに美形男子で髪は黒で白い燕尾服を着け、長身多分180は身長あるのではないのだろうか?
執事の人?そう思いながら見ているとこちらを確認しニコッと笑いお辞儀をしてきた
なので僕も軽く会釈をした
すると燕尾服を着けたその人が「では始めさせていただきます」と言うと風が吹き抜けた
思わず目をふさぎ数秒後目を開けると
「えええ!!?」
僕は思わず声を上げた
それもそのはず、なんと目の前には先ほどまで何も置いてなかったテーブルに大量の料理が並べられているのだ
テーブルクロスも敷かれ更には自分の前にはお皿やお箸、ナイフ、フォーク、それに飲み物まで注がれていた
周りのみんなの席を見ると同じようにナイフなどがセットされた状態になっていた
開いた口がふさがらないとはこのことだ
自分の家にも焔がいるけれどここまでこなせるかといったら不思議である
燕尾服の男性はふぅと一息だけ息を吐きお辞儀をし「どうぞお召し上がりください」と言った
一体あの目を閉じている間にこの男の人は何をしたのだろうか?とても不思議であったがお腹がまたグーとなりそうだったので手を合わせ
「いただきます!!!」
大きな声をだして言って食事を始めた
みんなもそれに続いて「いただきます」と手を合わせて食べ始めた
料理の種類は沖縄料理に似ているものものが多く見られる
じゅーしぃーやソーキ汁とかもあったり、デザートなのだろう紅芋タルトのようなものもある
その他にもステーキやポテトなどもあるので僕は次々と口に入れていく
それを見てかリークが「よくたべるなぁ」とつぶやき、よし!!という顔をしたと思ったらリークもマネするように次々食事を詰め込んでいく
もう口がハムスターのように両者真ん丸と膨らんでいる
それを見ながら雷龍はややあきれ顔だが少し笑い、シルフも楽しそうにクスクス笑い、王にいたっては大笑いししまいには「よし!!私も!!!」と途中参戦してきたので食事会場は大いににぎわった。
しかし不思議なのは僕らが空にしたと思ったお皿には目を離したすきには料理が置かれているのだ
それも違う種類の食事がである
一度試しに皿を何もない状態で見ているとバッと音と共に食事が入っていたので燕尾服の男の人をチラッと見るとふぅと一息吐き定位置に立っていた
どうやらすぐに出される食事の出どころはこの男の人の素早い動きだろう
本当に目にも止まらない速さである
そんなこんなで楽しく食事は進みお腹いっぱいになった
「ごちそうさまでした!!」
そう言って手を合わせると王は嬉しそうにニコニコ笑いこちらを見ている
そして燕尾服の男の人はとチラッと見ると居なくなっていた
あれ?と思いテーブルを見ると先ほどまで並べてあった皿などが消え目の前には軽いティーセットが置かれていた
あのお兄さん只者ではないそう思っていると王が「さて」と声を出したのでみんな王を注目した
四人の視線を集めたのを確認すると王は立ち上がった
「楽しい食事だったな!こんなに楽しい食事は久々で私は嬉しかったぞ夢見間よしかしあの食べ比べはやはり私の勝利だろう間違いない!!」
自信満々に言い切った
だけれどこの人途中参戦でしたよね?と僕がじ~っとジト目をするが王はもう勝ち誇っているので気にも留めないでいる
結構自分勝手なのだろうか?そう思いリークとシルフを見ると多分いつもの事なのだろうやれやれと言う顔をしていた
「そういえばまだ私の名前を明かしていなかったので遅くなってすみませんが名乗らせていただきますね、私の名はストーリア、ストーリア・ステンシアです。改めましてよろしくお願いします」
「ご丁寧にありがとうございます。改めましてこちらも名乗らせていただきます、夢見間賭です。えっとじゃあストーリア王とお呼びすればよろしいでしょうか?」
「いやいやストーリアでいいよ私はこちらへ君が来るように仕向けた張本人なんだから、かしこまられてもこまるのでね」
「はぁじゃあストーリアさんと呼ばせていただきますね」
そう言うとストーリアはまぁいいだろうと少しため息をついたがすぐに顔を引き締め
「では夢見間様私が何故ここにあなたが導かれるように仕向けたかと言うと理由はこのニライカナイにあります」
「ニライカナイに?」
はいといいストーリアは目を閉じて手を前に出す
すると目の前に黒い球体が現れた
黒い球体はストーリアの手から離れ丁度テーブルの中央に止まりふわふわと浮いている
これはいったい何だろうか?とストーリアの方を見る
「これはニライカナイの秘宝の一部です」
えっ!?と黒い球体を何度も見返す
これがニライカナイの秘宝の一部!?いったいどういう事だろうか?
そう思っているとストーリアは今度はテーブルをトントンと叩く
え?まさかと予想を頭に思い浮かべていると
「ちなみにこのテーブルもニライカナイの秘宝の一部ですよ」
嘘だろ!?とテーブルを見る
うん!確かにさっき一瞬で長さや形変わったから不思議ではないのだけれども
僕ら秘宝の上で食事をしていたの!?と驚かされるばかりである
しかし、今目の前で見せられたことや道具が秘宝ってどういうことなのだろうか?
というか一部ってどういうことなのだろうか?
そう思っているとストーリアは話を続ける
「夢見間様に先ほどお教えしたこの両目もニライカナイの秘宝の一部なのです」
「目が秘宝の一部!?どういうことですか」
目が秘宝の一部ということはあの目は義眼なのだろうか?一瞬そう思ったがストーリアの目はどう見ても色は違えど普通の目だ
では目が秘宝の一部とはどういうことなのだろうか?
するとリークが座りながら「ちなみに俺が見せた魔法もシルフがやった転移も秘宝の一部だぜ」とどや顔をしている
そんな説明を受けもうわけがわからなくなって頭が混乱してきた
つまり全部が秘宝の一部?ということなのか?
頭から煙が出そうな顔を見かねて雷龍が喋りだした
「夢見間よお前も秘宝の一部を持っておることに気づかんのか?」
「え?」
秘宝の一部を持っている?どういう事だろう
琉玉の事か?そう考えていると雷龍は話を続ける
「夢見間よお主はここに来る時何をどう使ってここにきた?」
「何を使ってってそりゃあ琉玉を使ってに決まっているだろ」
「じゃから琉玉をどう使ったのじゃ」
「そりゃあお前に言われただろ白い扉をイメージして・・・そして・・・ドアノブを」
言葉を続けて気づいた
まさか!?とストーリアを見ると気づいてもらえましたかという顔をする
賭は考えていることを言うのが怖かったが口に出して言う
「ここは・・・・ニライカナイは僕たちの世界の人が考えた記憶いや・・イメージで作られた世界」
お仕事の都合で掲載が遅くなってしまいもうしわけございませんでした。
世間では10連休のGWが始まりましたね
皆さんはどう過ごすのでしょうか?
もちろんお仕事の方もいると思いますがお仕事を頑張ってやってくれる皆さまありがとうございます。
ほんとは休みたいはずでしょうが休む人の為にやるサービス業や通信業そして交通を担うお仕事をしている方々がいるおかげで作者もGWは帰省して家族に会いに行けます
本当にありがとうございます
さて今回の話では王様の名前がついにでましたがほんと毎回急にパッと思いついた名前を採用するので世界観があっているか不安なのでちょくちょく考えていこうとは思います
これからもいろいろあると思いますが温かく見守りながら時には意見をもらえたら嬉しいです
どうか賭達をみまもってくれたら作者としては嬉しいです
年号も令和に変わります
一体どんな月日を歩んでいけるか
これからも努力していきたいです




