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二次元の力はこの手の中に!!!  作者: 神咲 勇気
第2編 第二章ニライカナイ
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第77 不思議な時間

ゲートの中は白い通路になっていた

そして赤い柱が何本も立っている

これはまるで

「まるで鳥居の中を通っているようだという顔だな夢見間」

雷龍が歩きながら声をかけてきた

一瞬ビクッとなり人の心を読むんじゃない!という顔をすると雷龍がフッと笑い


「そんな顔をするな、別に心を読んだわけでもないそれにわしにそんな力はない。なに・・わしが初めてここを通った時も同じ顔をしていたんだろうなと思っての」


そう言いながら雷龍は歩き続ける

雷龍にそんな時代が?

そう思ったがもしかしたら今の時よりもっと小さいころの話かもしれない

今の姿からはそんな想像もつかないがこいつにもそんな時代があったのだろう

なんか素直に受け入れ

雷龍の後ろに続いて賭も歩き始める

赤い鳥居のような門をくぐり抜けながら周りをよく観察する

よくよくみると黄色い光がキラキラ輝いて見える

もしかしたらこのゲートの中はとても神聖なものなのかもしれない

空気も全然違う気がする

そんな事を考えていると雷龍がちらりとこちらを見てきた


「なんだよ」


怪訝な表情で雷龍をちらりと見返す

すると雷龍は前に向き直り


「いや先ほどまで戦っていたのに素直に一緒にあるいてくれるもんだなと思ってな」


雷龍がそういうと賭は少しむすっとしながら

「いや・・停戦契約しているし、それになんかよくわかんないけどお前あまり悪いやつに感じないからなんかその・・あぁ!!わけわかんないけどなんかそんな感じなんだよ!」


賭が頭をかきむしりながら答えると雷龍はフッと笑い「そうか」と答えた

そんな感じで伝わったのか!?と思いはしたがツッコまないようにする

自分が言って自分でツッコミっておかしいしね

そう思いながら前を向く

いまだに出口が見える気配はない

一体どんだけの長さで一体どんだけの鳥居が立ってるんだろうか

確か京都に千本鳥居ってのもあるが自分はまだ見たことがない

そんな感じなのだろうか?

あれも結構長くて最後まで登るのを断念する人もいるって話だしね

確か異世界に通じるってそんな噂もなんか聞いた事がある

いろんな事を考えながら歩いている時にふと気になったことがあった


(あれ?なんか僕こうやって誰かとここを歩いたことがある気がする)


見回すとやはりなんか見たことがある気がする

だけどここを通るのは初めてだしデジャヴというやつか?

でもなんかそれとは違う気がする

なんか懐かしい感じがする

そう思いながら雷龍が歩く姿を見ながら歩いていると


「どうかしたか?」


雷龍が声をかけてきた

またビクッとなったがすぐに「なんでもない」と答えると雷龍も「そうか」と答えた

しばしの沈黙が流れそのまま歩き続けていると雷龍がいきなり止まり

それに続いて歩いていた自分も止まる

僕が不思議そうな顔をしていると雷龍はこちらを向き


「少し休むか?」


いきなりの提案に少し驚いたが確かにずっと歩きっぱなしで少し疲れてきたのは事実だった

少し考え僕が頷くと雷龍が鳥居に指をさす


「そこの鳥居のそばに座る場所があるそこで少し休憩しようではないか、本当は急がねばならぬかもしれんが疲れてはあちらに行ってから苦労するからな」


雷龍に言われ鳥居のそばにあった石に腰掛ける

ふ~っと一息ついてると雷龍が道具箱のようなものを取り出した

なんだろうと不思議そうに見ていると雷龍が箱を開ける

その中には不格好なおにぎりが入っていた

きっと雷龍が自分で作ったのだろう三角ではなく少し丸に近い形だ

もしかしたら自分と戦ったり、自分が居なくなった後鬼人と戦ったせいで崩れたから不格好なのかもしれないが、そう思いながら見ていると雷龍が一つ手でつかみ自分に差し出してきた

いきなりの出来事にこれはさすがに驚いた

少し警戒しながら受け取ると雷龍は違うおにぎりをパクっと口に入れる

口では言わないが、毒はないぞとほんとは言いたいのだろうが自分から食べてそれをわかってもらうことにしたのだ

不器用か!と思いながら不格好なおにぎりを見つめながら「いただきます」と一言言って口に入れる

おにぎりは中身はなく、ほんのり塩がかかった塩おにぎりだった

だけど何故かとても美味しくそしてまた懐かしく感じた

ゆっくり口に含んでいると雷龍はコップを取り出しお茶を渡してきた

これも先に雷龍が飲んで毒がないことを示してくれた

不器用すぎだよ!そう思いながら少し笑みがこぼれた

てかよくこんなに常備していたなと感心してしまう

というかこんな物もちながら自分と戦っていたのか?と不思議にも思った


しばし二人で何も話さないまま一緒に食事をした

普通なら話がないと気まずい空気になるはずなのだが

だけど何故かその時間はとても居心地よく安心してしまった

なんでなのだろう?と思ったが今はいいかとなった


そしてすべて食べ終わり数分が立って雷龍が立ち上がった

ようやく行くのかと思いながら背伸びをすると雷龍がこちらを見て


「お前はマーリンからどれくらい話を聞いた?」


いきなり質問してきて戸惑ったが雷龍の顔を見ながら

「いや・・話という話はしていないけど、お前と戦うにはある技を覚えなさいと言われたかな」

なんで素直に答えてんだと思ったが技の事をぼかしはした

すると


「ふむユニゾンの事か、してお前あの技習得はできたのか?」


雷龍がそう言ってきたので僕が気まずそうに目線をそらすと雷龍がため息をつきながら

「まだ習得できていないわけか、というか奴らにその話すらしていないわけだな」

そう言った


うっという顔をしていると雷龍が腕を組みながら「図星というわけか」とまたため息をつく

なんでこいつを倒す技を習得してなくてため息をつかれてるんだ?僕

そんな事を思いながら雷龍を不機嫌な顔で見ていると雷龍が踵を返し僕に背を向ける

話にならないな!って事か?と少し不貞腐れると背を向けながら雷龍が


「歩きながらユニゾンの説明をしてやる、ついでに歩きながらでもできる練習をしてやる、この技は私を倒すだけでなく鬼人やおそらくあのアースラという奴にも効果があるだろうしっかり覚えろ」


そう言いながら歩き出した

え?という顔をしながらその場に立ちっぱなしになっていると


「何をしている!あちらに着くまでに少しでも習得してもらうんだ、早くこい」


そういい声を飛ばす

その声に慌てて僕は歩き出す

急いで隣にたどり着き並列に一緒に歩く

こいつ何を考えてるんだ?と思いながら見ると雷龍が歩きながらこちらを向き


「よしでは今からユニゾンについて説明する。技はいたって簡単だ、これは自分と相手の力を同列つまり一緒のエネルギーにして互いにパワーを上げる技だ。これにより相手の力と自分の力が混ざり合い超パワーを発揮するというものが基本だここまでは理解できるか?」


こくりと頷くと雷龍もうなずく


「しかし、今の私とお主では力が違いすぎるよってユニゾンの他の使い方を教える。さっきも言ったがこの技は相手の力と自分の力を混ざり合わせて使う技だ、ならばこれを自分の能力つまり違う力同士を合わせることで発揮させる」

そう言って雷龍は手のひらに光の玉と闇の玉をだす


「いいか?これとこれを同等のパワーに合わせ近づけるするとだ」


両手に持っている玉を近づけると互いにバチバチとエネルギーがぶつかり合う

これ大丈夫なのか?とみていると次の瞬間光を放ち一つのたまになった

通常では考えられない光と闇が混ざったエネルギー玉が雷龍の手にはあった

驚いてみていると雷龍が咳ばらいをし


「このように違う性質のものを合わせ新たな力にする、これもユニゾンの力だ」


なるほど技の特性はなんとなく理解できた後は実践するだけかと思ったがふと思考が待ったをかけた

それは僕もあの雷龍が出したエネルギー玉みたいなのを出せるようにならなくてはならないのだろうか?そう思い雷龍を見る

雷龍はなんだ?と言わんばかりの顔をして見返してくる

こいつまさか・・僕にこのエネルギー玉みたいなものも習得しろといってるのか?と思いながらジト目で見ていると雷龍が何を言いたいか顔で察してくれた


「お主生身でこれをやれとワシが言ってると思っているだろ?」


「違うのか?」


「お主は普通の人間じゃろ、あのよくは知らないが不思議な力を使ってやるんじゃ、変身かの?それをしてなんでもいい自分で新たな力を想像するんだ」


なるほど!と手をポンと叩くと雷龍がため息をつく

前途多難じゃとか思ったんだろうな

でも気にしない!!

カードを取り出しすぐに変身をした

変身したのは雷龍と戦った時に変身した「銃戸」だ

雷龍はほぅという顔をし全身をじ~とみてきた

先ほども戦ったのに物珍しそうにしている


(まぁ珍しいか一般の人にはってこいつ一般人じゃないか)


そんな事を思いながら手にエネルギーを集中する

するとポヒュンっと音を鳴らす


「あれ?」


また同じように試すが上手くいかない

おかしいと首をかしげていると雷龍が手を前に出し


「いいか慌てるな・・ゆっくりその能力と身体の気を同調させて出すんだ慌ててやったらできないからなゆっくりやるんだまだ少し歩くからなしっかり教えていく、だから慌てるな」


雷龍が優しく声をかけてくれた

その言葉に従いながらゆっくりと手に意識を集中する

すると小さいがエネルギーの玉が生まれた


すると雷龍は頷きながら

「お前はどうやら戦っている時にはなにか別の力を発揮しているようだ。だから戦っている時は上手く力がでるのだろう・・おそらく気持ちが関係しておるんじゃな、その調子で焦らずやっていくぞ」


その言葉に素直にうなずいた

なんだか不思議な時間だが楽しい

その気持ちが力に反映されているのかもしれない

そう思いながら練習をしながら歩き続ける

ふと他に思ったこともあった


(もし敵じゃなかったらこうやって楽しい時間をもっとすごせるのかな?もし叶うなら・・・)


その思いを口には出さないで雷龍の顔を見ると雷龍は優しい笑顔を見せた気がした

そしてその数十分後ようやく出口が見えたのだった

少し先自分の中で考えているストーリーを思いながら書いているといろいろ考えちゃいますね。

もしもとかあれをしていればとか

気持ちはいろいろありますがよかったら皆さんこれからも賭を支えてあげて一緒に物語の中でいろんな勘定とともに成長していってください

まだまだ文章が下手な作者ですがよろしくお願いします

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