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二次元の力はこの手の中に!!!  作者: 神咲 勇気
第2編 第二章ニライカナイ
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第76 琉玉の使い方

雷龍から鬼人との戦いを聞き僕らも雷龍に秋葉原であったこと

そして沖縄で起こったことを話をした

もちろん琉玉の事もすると雷龍は驚くべき言葉を発した


「なんじゃ夢見間よお前琉玉をすでにもっておるのか」


「「「「え!!!?」」」」


僕と光也と雛以外が驚いた声を上げた

いったい何をそんなに驚いているのだろうと思ってみんなを見る


「いやいや!!!雷龍あんた!賭くんが持っているから戦いを挑みにきたんじゃないの!?」


「そうそう!!みんなそうだと思って飛び出してきたんですよ!えっ?知らなかったの??」


桜さんと光ちゃんが驚きながら質問すると雷龍は首をかしげながら

「いやワシはただ夢見間がジェノサイドを破ったと聞いて戦いに来ただけなのだが、力比べをしたいと思ってなだが・・最初はこやつ全然相手の力量などの見方をわかっておらんかったのでな一回だけぶっ飛ばさせてもらったあのまま戦ってもつまらなかったのでな」


チラッとこちらを見ながら雷龍は語る

それを見て苦笑いしかできない

だが雷龍はあることは話さないでいた

それはマーリンの事だ

多分自分の顔を見て話さない方がいいと察したのだろう

黙っていてくれた

こいつ本当に悪いやつか?っと少しだけ疑問に思ってしまう

マーリンのところにこいつは自身の力を使い僕を送り込んだり

こうやって黙っていてくれたりいったい何なんだろうと考えさせられてしまう


「しかし、お主もすでに琉玉を持っているのならニライカナイにいけるという事じゃな」


「「「「え!!!?」」」」」


今度は僕も合わせて声を上げた

今この人なんていいました?そう思いながら見ていると雷龍はため息をつく


「なんじゃお主ら知らなかったのか?琉玉はニライカナイへ転移できる神具の一つなんだぞお主らなんだと思っていたんじゃ?」


雷龍が呆れながら聞く


「えっと琉玉でニライカナイの封印をといて、ニライカナイへ行くための道具だとは認識していたんだけど違うの?」


天照が答えると雷龍はまたもや頭を抱えながらため息をつく


「三分の一正解なのじゃが・・使い方をそれしかしらぬのか?いやこの日本は本当に大丈夫か?日本のトップに君臨する神がこんなんでわしは心配でしかたないわ・・いや敵だから心配するのはおかしいのだがお前ら苦労しておらぬか?」


雷龍がみんなに問いかける

皆まったくもってその通りですと言わんばかりに頷くと「えええ!!」と天照が慌てふためく

いや自覚ないんだこの最高神

僕らに血を与えている時点でもうおかしいし

しかもその血の事さえもお菓子やアイスが食べたいからという理由から献血してからの偶然なのだ

そう思っていると雷龍が腕を組みながら語りだす


「仕方ない説明してやる、その琉玉はな確かにニライカナイへの封印を解くもので間違いはない、だが封印を解くには5つ必要になる。しかしそれはあくまで誰でもニライカナイに行けるようにするための封印じゃただニライカナイに行くだけならその琉玉一ついけるのだ」


その言葉に皆驚く

ここにある琉玉のほかにあと4つも琉玉があるということもさることながら、この一つだけでニライカナイという場所に行けるというのだから驚かないわけがない

ん??とあることに賭は気づく


「雷龍さっきたしか「お主も」って言ったよな?それってまさか・・」


賭が聞くと雷龍は懐をあさぐりそこにあるものを取り出す

それはまさしく賭が持ってるのと同じ琉玉だった


「この通り私も持っておる、つまり残る琉玉は3つということになるだがその三つがどこにあるかはわからぬだが知っておるのは北部、中部、南部のどこかにあるということくらいじゃ」


雷龍がそう言うとネクタルが前に出てきて雷龍を見ながらにこりと笑いながら語り掛ける


「あんさん後でちょっと話があるさかい顔かしなはれ」


そう言うネクタルの顔は笑顔を作ってはいるが怒りで満ちているのがわかる

まぁ怒るのは当然だよなと思う

何故なら話を聞いている限りこの二人ジェノサイドと同じ仲間になるのだから情報共有されていないのはそれは怒るだろ

2人を見ながら思っているとあっとなった


「なぁネクタルお前ら一応仲間なんだよな?あのさ今の今まで忘れていたんだけどアヌビスどうなったん?確かネクタルの話では沖縄に先に来てるって言ってたはずだけど・・」


賭に問われ二人して顔を見合わせる


「あいつどないしてるか知っとる??」


「いやすっかり忘れておったがお主こそ一緒ではないのか?」


「いや一緒やあらへんよ・・・まぁ!そのうちひょっこり現れるかねぇ」


「そうじゃなあやつのことだからしばらくしたら現れるじゃろ」


2人してどうやらアヌビスの存在自体忘れていたようだ

アヌビスお前一体どんな立ち位置なんだよと思いながら苦笑いをする

「さて」と雷龍が膝を叩き立ち上がる


「なんにしても琉玉が二つあるならよいことじゃ夢見間よお主はニライカナイに行く資格を持っとるということじゃ今から行くか?」


その言葉にまたもや皆驚く

もう何回驚かされるんじゃ!って思うんだけどね

どうやら雷龍は琉玉を使ってのニライカナイへの行き方を知っているらしい


「それってみんなでいくことはできないの?」


光ちゃんが聞くと雷龍はくびを横に振る


「先ほども言ったと思うがすべての琉玉を集めて封印を破れば皆がニライカナイへ行くことができる。じゃが一つ一つでは一個で一人しか通ることができないのじゃゆえにわしと夢見間しか通れぬ」


「じゃあ!!あんたの琉玉を渡しなさいよ!!そうすれば私が賭くんと一緒にいける」


「あっ天照さまひきょ!!!なら私も立候補しますよ!!!」


「じゃあ!わたしも!!」


「じゃあおれ---]


キッと睨まれて優は「何でもないです・・・」と黙り込んだ

天照、桜さん、光ちゃんが争っているとネクタルが言った


「はいはい、喧嘩になるしそれにあてらは休戦しているとは言え仲間ではないですよ、雷龍はんがいくべきやろ本当はうちが行きたいところやけどね・・ただ・・」


ネクタルが雷龍を静かに見る


「もしも賭はんになんかあったらあんた・・・ただじゃおかへんからな」


ネクタルのエネルギーが急激に上昇する

すると雷龍はフッと笑い


「私は何もしない・・ただそうだな少しは助けにはなってやる、そのなんだニライカナイにはちと問題児がいるから何とも言えぬがな」

雷龍が答える


その言葉を聞きネクタルはエネルギーを抑える

ネクタルは「そう」と言い踵を返しこちらに近づいてくる

そして僕の胸をトントンと叩き小声で言う


「何かあればいつでも連絡しい、助けにはいけないかもしれへんがアドバイスはできるからな、雷龍もしばらくは何もせえへんやろし約束は守る奴じゃ、だが注意は怠っちゃあかへんよ」


そう言って喧嘩をしている三人をなだめに言った

僕は雷龍に近づき手を前に差し出す

すると雷龍もそれに気づき手を前に差し出し互いに握手を交わす


「しばらくの間だがよろしく頼む」


「わかった・・私も今だけは味方じゃ頼るがよい、さて琉玉の使い方じゃが説明に入るぞ」


雷龍が確認をすると賭は頷く

それを見て雷龍は琉玉を前に出す


「琉玉はなその玉に認められることでゲートを開くことができる夢見間よ私と同じように琉玉を前に出しなんでもいい白い扉を開くイメージをしてみろちなみに形などはなんでも構わない、とにかくイメージをしてみるのだ」


雷龍に言われ琉玉を前に出し目をつぶる

そして頭の中で扉をイメージする

なんだかカードを使うときの感覚に似ている

僕はその要領でどんどん想像する

(広い草原、小鳥たちが歌っている中に白いドアがたたずんでいる、とてもきれいに輝き周りにいる動物たちもドアを開けるのを見守ってくれている、さぁドアのノブを回して・・)

そう想像してドアノブを回し目を開けると目の前に白い渦が現れていた

先ほどみたネクタルの黒い渦に似ている

雷龍は手を顎に当て「ほう」とつぶやいた

どうやら成功のようだ


「初めてで琉玉をここまで使いこなし認めさせるとはなかなかだなでわゆくか」


雷龍がそう言い背中をポンと軽く押す

よし!と顔を引き締め行こうとすると


「賭くん!!」と声を掛けられ振りかえる

そこにはみんなが笑顔で僕を見ていた

そして天照様がそばにきて


「今回は一緒に行けないがどうか気を付けて、こちらはこちらで残り三つの琉玉を探しておくから心配しないでくれじゃあいってらっしゃい」


ゆっくり頷き「いってきます!!!」と答え踵を返し歩き出す

隣では雷龍が同じようにゲートを作って待っていていた

このゲートの先には敵が目的としている場所がある

どんなところかしっかり見てこなきゃな

そう思いながらゆっくりとゲートの中に入る

雷龍も続いて入ろうとすると「雷龍」と声を掛けられ雷龍は振り返り見るとネクタルが「頼んだよ」と一言言った

雷龍は静かに頷き同じようにゲートの中に入るのだった

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