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二次元の力はこの手の中に!!!  作者: 神咲 勇気
第2編 第一章帰省
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第73 暗躍

立ち上る土煙

中から何か出てくる様子は今は見られない

だが身体中の震えが止まらない動けない

俺はこの感覚を覚えている

いつだろう・・思い出せない

何故思い出せない

そう思い考えていると雷龍が立ち上がった

「どうやら勝負はお預けのようだ小僧、お前は今すぐあの二人の友を連れここから去れ」

「なっ!?」

いきなりの言葉に戸惑った

こいつは何を言っているんだ!?

「ふざけんな!!お前との勝負はついてないんだ!!なんだかわからないけどあそこにいる奴も倒してお前も俺が----」

「さっさとしろ!!!!無事残れたならいつでも相手してやる!!!お前はあの二人を守りながら早くこの場を離れろ!!!」

雷龍は俺の言葉を遮り、威圧してきた

雷龍の声で震えが何故か止まり身体が動くようになった

その声は怖かったが優しかった

(俺はやはりこの感覚に覚えがある・・)

そう思いながらもチッと舌打ちをする

「わかった・・だけど絶対後で決着つけてやるからな覚悟しとけ」

「ふんっそれはこちらのセリフだ・・さっさとゆけ」

そう言って雷龍は俺から視線を逸らす

俺は光也と雛の元へ走り出した

すると運動倉庫から立ち上る土煙の中から人影が見えた

(なんだ?あれは?人影?)

俺は横目で見ながら急いで通り抜けた



雷龍は仁王立ちになりながら

運動倉庫を睨みつける

「そこにいるのだろう?鬼人よ気絶もケガも負っていないだろうさっさと出てこんか」

雷龍は運動倉庫にいる人物に向かって語り掛けるすると

「ふふふやはりバレているか、いや数年ぶりのこの世界だ少しばかり堪能しようと思うてな少し遊びを入れてみたのだ、だがバレバレとはなお前はやはり凄いな」

声のする人物はゆっくりと立ち上がり土煙の中から出てきた

出てきたのは二本の角をはやしつり目で髪の色は金髪、服装は着物をつけた男だった

男は笑いながらゆっくりと雷龍に歩き出す

雷龍はその男を凄い形相で睨みつける

「何故だ!!!貴様は数年前他の鬼どもとは違い更に封印を施したはずだ!!そしてその封印は千年は解けないはずだ!!なぜここにおる!!」

雷龍が怒鳴るように言うと男は両手の人差し指で耳をふさぐ

「お~お~相変わらずうるさい声で、確かに俺様は数年前一人で封印の穴から出て封印を破壊しようとしたが、お前と人間の子どもによって再封印された・・そりゃあ封印の中は地獄のようだったぜ。徐々に魔力を吸われていくんだからな・・だがつい先日だ、外から封印を解いてくれた奴がいたのさ」

そう言い男はニヤッと笑う

「なっ!!封印を解いた奴だと!!誰だ!誰が解いたんだ!!」

雷龍は驚愕しながらも質問をする

男は手で髪を整えながら

「あん?誰ってえっと・・・なんて言ったかなあいつ・・赤いフードのローブつけて顔は暗くて見えなかったが・・アース・・そう確かアースラって言ってたな声からして女だなあれは」

アースラ・・聞いたことがない名だなと思いながら、雷龍は男を警戒する

すると男は何か思い出したかのように手をポンと叩いて

「そうそう!なんかこの世界とは違う未来から来たとか言ってたな、その女もニライカナイに用があるとかでなどこで調べたんだか知らないが、あのアースラって女の世界にはないそうだ」

そう答えた

(未来からきた?)

その言葉にハッとし雷龍は思い出した

絶望望、未来から思念体だけできたそいつは、夢見間賭の身体を乗っ取りビッグサイトというところで暴れたと聞かされていた

ということはそのアースラという女も絶望望と何かしら関係があるのか?

そう思ったが聞いても多分こいつは知らないだろうと思いその質問はしないことにしたが気になる点があった

「貴様は何故ここに来た?」

そう雷龍が問いかけると男はハッと言い手を前に出した

「なに、琉玉の気配を察知してここに来たまでよ。琉玉さえあればニライカナイへの封印はすぐ解くことができるあの方が復活することができるのだ!!」

両手を上げ叫びそして雷龍を睨みつける


「そう・・あの忌々しいニライカナイの姫とお前達によって千年封じられた封印をな!!!」

男は身体から魔力を一気に爆発させ風を巻き起こした

「あの時は名乗らせてもらえもしなかったからな名乗らせてもらう!我が名は鬼人アンギルス!!!貴様を倒しここのどこかにある琉玉を奪わせてもらう!!!」

「ならばこちらもまた名乗ろうではないか!!我が名は雷龍!!!敗北と共に今一度その名を刻むがいい!!」





戦闘が始まった

お互い正面からぶつかりあい

そのエネルギーにより周りに風が舞い上がった

アンギルスは刀を持ち雷龍に切りかかる

だが雷龍はそれに対応しよけ拳を繰り出すがアンギルスもその拳をよける

アンギルスは飛び上がり上から切りつけるも空を切る

「なに!?」と叫ぶとすでに雷龍は後ろに回り込んでいた

「雷槍のらいそうのこぶし

雷龍はそう言い右手に込めた雷をアンギルスの背中に打ち込む

「ぐはぁ!!!」

そう叫びながらアンギルスは雷龍の拳をもろに受け吹き飛ばされる

雷龍は違和感を感じながらアンギルスを見る

数年前戦った奴はもっと戦いがいがあったそう感じた

だが今のアンギルスにその手ごたえがないそれを感じ取った

(何か裏がありそうだ)

雷龍がそう思っていると

アンギルスは飛ばされながら体制を立て直し見事に着地し雷龍を向き手に魔力を集中し放つ

「ファイヤネルショット!!!」

アンギルスの手から龍のように蠢く炎が雷龍を襲う

「ぐっ!!」

雷龍はその攻撃を両手でクロスしガードした

そのすきにアンギルスが飛び上がり片手を天に仰ぎ詠唱を始めた

「我が力に答え纏え大気の原子よ!炎と融合しはじけよサタンドプロト!!」

集めた原子が雷龍の周りに集まり爆発を起こした

黒い煙が立ち上がり炎が舞い上がる


アンギルスは高笑いをした

「あ~すげぇ!!あのアースラって奴からもらった力!!気持ちよく全力がだせるぜ!!おかげであの雷龍がこんなに簡単に始末できるなんてな、さて・・・琉玉を探すか・・」

そう言いアンギルスは踵を返し歩き出すと炎の中から声が聞こえた

「なるほど・・確かに凄い威力凄いパワーだ、だがまだ扱いきれていないようだな」

その声に驚きアンギルスが振り返ると雷龍が炎の中から姿を現した


「馬鹿な!!!今の攻撃を受けて立ち上がれるだと!?馬鹿な!!!」

驚きを隠せないアンギルスは後ずさりをする

「どうやらお前のその力は借り物といったところだな、数年前に人間の少年と共に戦いようやく封印できた時の貴様の方が強かったと私は思うのだが・・他人にもらった力により驕ったな」

そう言い雷龍はアンギルスを見ながら拳を構える


アンギルスは頭を抱えながら後ずさる

「嘘だ・・嘘だ!嘘だ!嘘だ!!嘘だ!!!俺は強くなった封印の中でもお前等を倒すことを望み鍛錬をした!!そして新たな力ももらった!!!なのに!!なのになんでだ!!」

大声で叫ぶアンギルス

アンギルスは力の差をまざまざと見せられ絶望し座り込む

「哀れだな・・消し去ってやりたいところだが今すぐ封印してやろう・・それがあの時少年とした約束だ」

そう言い拳にエネルギーをためはじめる


するとどこからともなく声が聞こえた



「絶望しましたね・・・この時を待っていました」

その声と共にアンギルスの身体から黒い気が立ち上った

「ぐああああああああああっなっあああああああ」

アンギルスは立ち上がり黒い光に包まれ天に柱が立った

「なんだこれは!!」

雷龍が驚いていると


「ふふっ感謝するわ」

アンギルスが飲み込まれたその黒い柱のそばに赤いローブにフードの人物が立っていた

雷龍はその人物を睨みつけ問いかける

「お前がアンギルスが言っていたアースラか?」

そう言うと笑う

「この子ったらそんなことまでベラベラと喋ったの・・駒にしては勝手なことするのね」

そう言いながら柱をコンコンと叩く



そしてこちらをしっかりとみてお辞儀をする

「初めまして雷龍さん、ジェノサイドは元気でして?」

そう問いかけてきた

「やはりジェノサイドも貴様らの差し向けたものだったか、心配もしていないくせによくそんなセリフが言えるな」

ふっと笑いながら雷龍は答える

するとアースラは

「あら、これでも心配しているのだすが、何せこの世界を破壊させる為に送り込んだのにこの世界ったら何も起こっていないんですから、まぁ私たちが知っている歴史とはこの世界はどうやらずれてしまっているようですがね」

ため息をつきながら言う

(歴史と違う?どういうことだ?)

雷龍が不思議そうな顔をしているとアースラはクスクスと笑う

「あなたが考えてもわからないことですよ雷龍さん。望様ですらきっかけが夢見間賭ってことしかわからないんですから」

そう言いながら黒い柱から離れる

それを目で追いながら雷龍は質問をする

「でわ質問だ、この柱はアンギルスになにをした?」

そう問いかけるとアースラはこちらを向き言った

「あぁこの鬼人ですか、力が欲しいっていうから力を分け与えたのですよどうやら彼は上手く使えなかったようですがね」

アースラはクスクス笑う

「最初から使えない力を与え利用したというわけか?」

雷龍がそう言うと

「さすが雷龍さんですね・・頭が回る!こちらの世界の方たちはどうしてここまで頭が回る奴が多いのでしょうか・・まぁこいつみたいに頭が回らない奴も多いですが・・」

アースラはため息をつく

「アンギルスの力も復活したようにみせていたのだな、記憶を改ざんしてまでだましたという事か」

アースラは手をたたき拍手する

「その通りですわ、この方の力は本来の三分の一しか復活しておりませんでした、封印の中で鍛えたというのも私の能力で改ざんしていい気にさせて・・あなたもしくは夢見間賭に絶望させていただいてこの柱を立てるまさに作戦通りに進んでよかったですわ」

アースラはクスクスと笑う

「なるほど・・アンギルスが落ちてきた時のあの過去の不安を煽るような力は貴様がわざと出させていた幻覚だったわけだな」

「ご明察です。その結果あなた一人になっていただけた夢見間賭は去ってくれたというわけです」

「してその柱はなんなのだ?」

「これですか?これはニライカナイへの封印を解くためのもう一つの手段とだけ言っておきましょう。残るピースは4つあなた方は止められませんよ」

笑いながらアースラはお辞儀をする

「でわ雷龍さん、今度会うときはお命いただきますね・・夢見間賭の命ともに」

アースラがそう言うと同時に黒い柱が小さな棒状の筒になりアースラの手に収まった

そしてアースラは消えその場に静寂が訪れた

鬼人さん活躍しませんでしたが・・許して

そしてバトルは短め・・本当にすみません・・真の敵出したかったんです・・すみません

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