第69 変わらぬ二人
懐かしい昔話をしたりしながら小さいころから地域のみんながよく利用しているジャシュコについた。
ここの施設は結構な数のお店があって子どもの頃はとても大きく感じた
今は大きくなったせいかそれとも東京にある施設を見すぎたせいなのか小さく見えてしまう
しかも大きくなって知ったが本来ならこの施設の名前は別にあるのだが、親が昔からの呼び方を使っているので自分たちもその呼び名に慣れてしまい今もジャシュコと呼んでいる。
中に入ると数か月しかたってないのになんだか懐かしく思える
正面入り口から入りすぐ手前にあるドーナツ屋さんの近くにあるエスカレーターを使い二階へ上がった。
そして二階にあるフードコーナーについた。
フードコーナーにはうどん屋さん、ピザ屋さん、A&Aさんその他アイス屋さんなどが連なっている
やはりいつ来てもここのフードコーナーは家族連れで来ている人が多く来ている。
子どもたちの楽しそうな声が多く聞こえた
「うわぁやっぱ変わらず子供の数多いなぁここ」
僕がそう言うと光也はニヤッと笑い
「そりゃなここは地域の人たちも多く来るしな、でも賭にとってはそれが嬉しいだろう?なんせ子ども達が沢山いるんだからさ」
といいからかってきた
ウっとなったが事実だから言い返せない
そうやっておちょくられていると
「別に子どもが好きで悪いことなんてないんだからいいじゃない、それより何食べる?そして早く席取らないと座れなくなっちゃうわよ」
と雛が言うと「そうだった」と光也が慌てて歩き出す
僕が雛を見て笑うと雛は「これでまた貸し一つね」と光也とは別の方向へ歩き出した
ため息をついてしまう
一体小さいころから雛にはどれだけの貸しを作っているだろうか?
考えたくもないほど助けられているのでいつか返す時が怖い
そう考えながら僕もお店を選ぶために歩き出した
僕が選び終わっって辺りを見回すと二人がすでに窓側の駐車場を一望できる席をとって座っていた
「ごめん!待たせちゃったな」と謝ると二人とも首をふり
「いや全然待ってないからいいよ」
「そうそう!賭がご飯選ぶ時は時間かかるってわかってるから気にすんなって」
そう光也が言うと雛が持っていた本で光也の頭をたたき
「全然フォローになってないわよ!」
と言いまたもや光也が机に突っ伏した
それを見てフフフと笑うと雛が笑顔を作って
「ようやくいつものように笑ったわね」と言った
えっ?と僕がなっていると光也が「お前さっきからずっと話していても終わるとすぐなんか難しい顔していたぞ」と顔を上げた
そんなに顔に出ていただろうか?と思っていると雛が額にデコピンしてきた
「いって!!」と額を抑えると「また難しい顔しようとしたからよとにかく座りなさい」と席に座らせてくれた
テーブルを見ると三人とも違うお店を選んで買っていた
雛は超でかいパフェを買い
光也はハンバーガーセットとルートンビア
そして自分はうどんの上に醤油をかけ天かすをトッピング更に唐揚げをうどんの中にぶち込むという自由度満載なメニューになっていた
三人は顔を見合わせて笑う
「お前やっぱ変われないなその作り方」と光也が笑いながら言い
「そういうお前もルートンビアのお替りが目的で選んだんだろ?」というと光也はバレたかという顔をする
そして僕と光也は雛を見る
雛は「何よ!なんか文句あります?」と言って少し恥ずかしそうにしている
「お前も相変わらず大食いだよな・・そのパフェ毎回食べてるけど大変じゃないか?」と光也が言うと
「あんたもルートンビア何回も飲むから一緒でしょうが」と言いながらリスのように素早くパフェを口に入れて頬張っていく
一口入れるごとに幸せそうな顔を見せる
やっぱ女の子だなぁと見ながら思っていると頭によぎったのは神子さん達だ
あの人たちがこんな女の子らしく幸せそうな顔してるのあまり見ないなとふと思い、今度どこか誘ってみようと考え頭の隅に保存する
すると光也がハンバーガーを頬張りながら
「そいで?賭は何悩んでんだ?東京の生活が大変だから悩んでいるとかか?」と投げかけてきた
「いや東京での生活は充実しているよむしろ毎日楽しいよ、沖縄にはないいろいろなものが見れるし毎日冒険してるみたいさまぁしいて言うなら通勤ラッシュとかは大変だよ」
と苦笑いをすると
「あぁ~テレビでよく見るどやっぱり大変なんだね、中央線?だっけよくニュースとかで止まっただのなんだの言ってるよねそれにほらこの間東京ビッグサイトでのイベントなんて電車よモノレールやらが大変だったとか報道されていたよね!賭もビッグサイトあの時いたの?」とパフェを食べながら雛が言う
「あ~うん居たよ!たっ大変だったよあれは、まぁ僕はすでに会場にいた時だったからそこまでだったけどさ」と話しながら心の中で「ごめんなさい!ごめんなさい!あれ僕らのせいなんです」と必死に謝っただけどあれは僕らというより攻めてきたアヌビスや絶望望のせいなんだけどねと少しだけ思った
そういうと雛は「そうなんだまっ無事ならいいわ」といいながらまたパフェを食べ始める
「やっぱ都会って大変なんだな~でも充実してるならよかったわ!だけどじゃあなんでお前あんな難しい顔していたんだ?」と光也が聞く
あっここで終わらせたら追及逃れられたんじゃね?と今更に思ったが時すでに遅し二人は食べるのを止めないでこちらを見てきた
その視線に耐えながらうどんをすすりスープを飲んで一息をつく
さてどうやって説明したらいいものかと頭で試案していると、ドンと自分の椅子に何かが当たるのを感じた
振り返ると小さな男の子が尻もちをついて地べたに座っている
それを見ていると男の子は涙を流しながら
「おかしゃんどこ?」と小さな声で言う
あ~この子迷子か~と思いながら、椅子から立ち上がり男の子に声をかける
「こんにちは、大丈夫かな?ケガしていないかな?ごめんねお兄さんの椅子が悪い子してえっとお兄ちゃんのお名前は夢見間賭って言うんだけど君は名前言えるかな?」というと
「うえはりゃたすく」と小さな声で言う
すると「どうした?」と光也と雛も椅子から立ち上がり男の子を見る
男の子は少しビクッとなったが「大丈夫この二人はお兄さんのお友達だよ名前は」と言おうとすると雛が座り込み
「はじめまして本屋雛っていうよ!たすく君でいいのかな?ケガしていない?」と声をかけると少し安心したのか男の子は頷く
おっさすがだな!と雛を見る
雛は実はいうと保育士志望で子どもについての勉強もしている
なので自分もしている視線を合わせてそして自分から名乗るっていうのをしっかりやっているさすがは保育士志望だ
すると横にいた光也がたすく君を見てふむと考えこむ
光也はやっぱり自分で名乗ったりしないのかな?とみていると
「ごめんねたすく君あのお兄ちゃん自分のお名前が言えないみたいなの」と雛が言うと光也が慌てて
「そっそんなことないぞ!俺だって名前くらい言える!石川光也だ!えっとたすく君だっけ?君もしかしていつも近所で遊んでいる子かな?上原さん家の」
というとたすく君が首をかしげる
そりゃそうだ見たところまだ二歳くらいの子だそんなに覚えてる若がない
「光也この子知っているのか?」
光也に聞くとフムと考え込みながら
「いや俺の親が近所づきあいがよくてな確か上原さん家にたすくって子が居た気がする・・俺子ども苦手だからあまりかかわったことないからあまり覚えていないんだよ」
光也は頭をかきながら苦笑いをする
そういえば光也は子どもに泣かれるからって、あまり子どもにかかわろうとしていなかったなと思い出した
ん?待てよと考えて光也に
「じゃあ光也お前親の顔は覚えているんだよな?」というと「あぁ」と光也は頷いた
よしならやることは一つだと立ち上がる
光也はあっと少しなり僕を止めようとした
それを気にもせず息を大きく吸い込み大きな声を出そうとすると隣から
「すいませ~ん!!!上原たすくくんのお母さんはいますか~~~?」と雛が先に言い一気に空気が抜けた
周りに居た人達がこちらを向くそして雛が光也に「ほら今ならみんな見てるから探しなさい」と言った
へ~いと光也は周りを見渡す
するとすぐに「見つけた、あそこにいる」と指をさした方をみると女の人が走ってきた
「たすく!!」
「おかしゃん」
と二人が無事に再会できた
「やはり上原さん子どもでしたか無事見つかってよかったですよ」と光也が言うとたすく君の親が光也に気づき
「あらっ光也くん!!光也くんが見つけてくれたの?ありがとう~今度お礼するわ」と母親が言うと
「いえ!大したことは何もしていませんよ!次からは気を付けてくださいね」光也は堂々とそう言っているが大したことも何もこいつはあんたを見つけただけだしと雛が言いたげな顔をしていたがこらえてくれているようだった
たすく君と挨拶をかわし二人が居なくなってから席に座ると雛が開口一番に「この女たらし」と罵声を浴びせ光也はちじこまっていた
光也は昔っから年上キラーと言われるほど何故か年上の人に好かれるので雛はそういったのだろう
確かに光也は口が上手いので大人の人には好かれるよなと思いながら僕は残りのスープをすすりながらやっぱり二人は変わらないなと嬉しくもあり長年の経験からこの流れはすぐ戻るだろうなと思いスープを飲み干した
そして光也に雛の意識が向いているうちにどうやって悩みを相談しようか考える事にした
すぐ近くに不穏な意志が近づいているとも知らずに
ほのぼのパートを作りたかったので下手ですが想像して楽しんでもらえていたら嬉しいです。




