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二次元の力はこの手の中に!!!  作者: 神咲 勇気
第2編 第一章帰省
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第67 幼馴染

ブーーーーという音が島内に鳴り響く


何事だ?と賭は空を見上げる

すると身体が光りだした

「えっちょ!なんだ!?わっぐへ!!!」

一瞬で光に包まれ何が起こったかわからない内に別の場所に移動させられ何故か皆の下敷きにされた


「かっ賭くん!大丈夫!?」

「あっ賭さんごっごめんなさい!!」

「なんや急に体が光りだしたかと思うたら強制的に転移させられたようやね」

「そのようね・・あのゴリラ今度あったら叩きのめしてやるんだから」

約二名踏みつけてるのに心配もしてくれない神様二人


しかもゴリラってなんのことだ?と思いながら聞いていると

「いや~ごめんごめん!こっちでもいろいろやっていて転移の仕方が雑すぎたようだでも賭がしただったからみんな怪我しなかったようだしよかったよかった」

頭をくしゃくしゃかきながらやってくる我が母

僕が下だったからよかったって息子に対してそれ酷くないか?とため息をつきながら皆がどくのを待つ

強制的にどかすという手もあったのだが修行で桜さんにボロボロにされてそんな気力がない


よくみると桜さん以外は皆洋服や髪が乱れている

どんだけ激しい修行をしていたんだろうか?

ふと気づいたのは焔だけは自分の上に落ちていなかったことだ

辺りを見回すと焔はすでに紅茶を入れ始めていた

きっと強制転移の事を知っていたのだろう

だから自分の上にも落ちることがなかったのだろう

ほんと小さい頃から得体のしれない人物である

ただ自分が焔について知っているのは陰陽師の末裔?だったかそれくらいである


光ちゃんを見ると焔に対してなんか敵意の視線を送っている

一体何があったのだろうか

あいつ変な事してなければいいけどと思っているとようやく皆が上からどいて立ち上がれた

「ふぅ・・疲れた」

一言こぼす

すると「お~賭大丈夫か?」

という声がかかり振り向いてみると優がボロボロになりながら立っていた

「お前・・何があったの??」

優の身体を見ながら言うと優はあはははと笑いながら

「俺にもいろいろ事情があるんだよ・・ジャンいやお前のお母さんって怖いな・・」

ジャン?気になりはしたがとりあえず母さんと何かしていたのだろう

もしかして優も修行させられていたのだろうか?

母さんは小さい頃護衛術やらなんやら僕にスパルタで教えてきたことがあるけど、それは自分からお願いしたことだった。

今にしてみればなんでそんな事頼んだのか思い出せない

なんらかのきっかけがあった気はするが

そんな事があったから優もなんか言って修行でもさせられたのだろうか?

そう頭で解釈する


すると母が手をパンパンとならしてみんなの視線を集めた

「はい!とりあえず一日目の修行はここまでね!と言ってもあの空間時間の流れが違うからまだあなた達が入ってから3時間くらいなんだけどね」

と説明するとえっ!?となりみんな時計を見る

本当に3時間しかたっていなかったのだ

「どういうことよ!!!私達確かに一日修行していたはずよ」

光ちゃんが言うと天照と神酒がため息をつく

「はぁ・・あんたなに使ったの?」

そう天照がいうと母さんはポケットから変わった砂時計をだす

それを見て神酒が笑う

「あはぁ謎が解けましたわぁあんさんどないしてその神具手に入れたん?」

「ん?これかい?もらった」

と母さんはニヤリと笑った

神具?もらった?と僕と桜さんと光ちゃんがなっていると

「もらった!ってあんた!その砂時計の名前は、「時計を止めるクロックオーバー」通常の時間を何時間にも伸ばすことができる神具でこの世界に数点しかないはずよなのになんであなたが・・・」

という所で天照が何かに気づき口を止めため息をつき頭をかかえる

それを見て神酒もなにか気づいた様に笑う

それを見てムフーと誇らしげにしている母さん


天照は一体何に頭をかかえているんだろうと思いはしたがあまり触れない方がいいだろう

とりあえず神様的にも重要な物を母さんは何かしらして手に入れたというわけか

なにをどうやったら手に入るんだとツッコみたくなるが母さんは話さないだろう

そういう秘密主義好きだから

「さて話が早くて助かるよ!これを使って君たちが居る空間だけ時を止めていたってわけさ、だからこれの効力が切れると同時にこちらに強制転移させたってわけだよ」

なんか置いてきぼりにされている気分だが要は修行時間を延ばしつつ休みもあるということだ

効率は確かに言いと思う


そう考えていると焔が紅茶をもってきた

「とりあえずこれを飲んで気を落ち着けてください。私が調合したピーチダージリンです」

そういい一人一人に配る

その際光ちゃんだけはやはり焔に敵意をみせていたので

「焔お前、光ちゃんに何したんだよ」

と小声で聞くと

焔は「いいえ何もただ・・本気で打ち負かせたくらいでしょうか」と小声で返してきた

納得した

つまり光ちゃんのあの敵意は次は打ち負かしてやるというものだろう

とりあえずは安心だ


そうして賭は今度は桜を見る

桜はこの中一番で傷をおっていなかった

それはそうだろう、何しろ歯が立たなかったのだから

雷龍ほどではないが桜さんのスピードは尋常じゃなかった

むしろ初めてビッグサイトで戦いを見た時よりはるかにスピードを増している

もしかしたら神酒と戦った時になにか目覚めたのだろうか?

とにかくスピードに追い付き防御するのに精いっぱいだった

ただ少し考えた

精神の狭間の世界でマーリンに言われた「ユニゾン」という技にまだ手を出せていない

天照いや神子さんにユニゾンを教えてくれとも言っていないのでしかたがないことだが、アニメの中でユニゾンという技を使うキャラが確か何名かいたはずだ

確か力を同調させてパワーを引き上げる物だった気がする

そう考えると僕はあの化け物みたいな強さになった桜さんと互角に渡り合えるくらい強くならないといけないのか?

そう考えただけで修行中の笑いながら攻撃を仕掛けてくる桜さんを思い出しゾッとした


しかし、確かにそれくらい強くならないと雷龍には勝てない

そう確信している

ポケットに手を当てカードに触れる

(僕はどうやったら強くなってこのカード達を上手く使う事ができるんだろう)

カードに触れながら考えてると

「賭!!聞いていましたか!?

「えっはい!!」

母さんに怒られ母さんの方を見る

「まったく話を聞いていませんでしたね、まぁいいですでわもう一度いいますね。これより今日の時間は自由に行動してください、ただ敵も何をしかけてくるかわからないので用心をするようにいいですね」

「はっはい」

「よし!では以上今日は解散しますね!ご飯については準備しときますので夜19時までには帰ってきてください!久しぶりに腕を振るいます」

と母さんはそういい張り切って部屋を出ていった

焔もそれを追うように一礼し部屋を後にした


「さて・・じゃあ少し僕も出かけるか」

そういい外に行こうとすると

「賭くんちょっと待って」

といい桜さんが止める

桜さんの方を見ると桜さんは少し不安げな顔をしている、どうしたのだろうか?不思議に思っていると

「あの・・賭くんその・・私怖かったかな?」

「へっ?何のことです??」

知らないふりをするが十中八九修行時のあの笑いながら攻撃してきた姿の事だろう

女性的にはやっぱり気になるのはずだ

そう思いながら顔を合わせていると

「ううん!!気づいていないならいいや!賭くん休まなくていいの?」

そういい少し普通の顔に戻った桜さん

もし指摘していたら落ち込んでいたんだろうねナイスな判断だった

「あっうん少し久しぶりに地元の道を歩きたくてさ」

そう言うと桜さんは「そっか」と小さくつぶやいた

身体の事を心配してくれているんだろう

本当に優しい人だ

「じゃあまた夜に会いましょうね桜さん」

そう言ってドアの方に向いて歩きだした

「うっうん!気を付けてね」

桜さんは手をふり送りだしてくれた




「さてと!!」

そう声をだし玄関を出て歩き出す

地元は本当に何も変わっていなかった東京とは違い自然が多くてやっぱり気持ちがいい

気温は少し暑いが結構快適なのだ

風も気持ちがよい

沖縄の自然を感じるのはやっぱりいいことだ

街中をあるいていると元気にはしゃぎ歩いてる子どもたちを数名見かける

沖縄は今でも出生率が高いので東京と違い結構こういう光景が見れる

きっと都会ではない方がもしかしたら他県でもこういう光景はあるのかもしれないがなんか沖縄の子どもたちはパワフルな気がしないでもない

そんな光景を見ながらあるいていると

「お~~賭じゃん帰っていたのかよ~」

と後ろから声が聞こえた

振り返ってみると二人の男と女が立っていた

「お~久しぶりだな!光也みつやそれに委員長」

「だからその委員長って呼び方やめなさいって言ってるでしょ、私には本屋雛ほんやひなって名前がちゃんとあるんだから」

そう言少し怒る

「ごめんごめん!!だって委員長って方が呼びやすいんだからしかたないじゃん!それとも本の卵って呼ばれたい?」

ニヤッと笑いながら言うと

「あんたこの本で叩かれたいの?」

手に持っていた本の角を見せてニコッと黒い笑顔を見せて微笑む

「いや!!すいませんでした許してください!マジで!その本で叩くのまじなしでお願いします」

そういうと隣に立っていた光也が

「本の卵だよこいつは俺もたまにまだこいつを本のたまっぐは!!!」

言いかけたところで雛に頭を本の角で叩かれて

光也は地面に突っ伏した

こいつは相変わらずである

石川光也いしかわみつや、そして本屋雛ほんやひなこの二人とは幼馴染である

小さい頃から仲良しで、自分が初めて友達と呼べたのはこの二人だろう

いじめられていた時も二人は見捨てないでかばってくれたりとかしてくれた

本当の友達だと言えるだろう

お調子者の光也をまじめな雛がツッコむのも見慣れた光景である

雛は本を読むの昔から好きだったが、僕の影響で今ではライトノベルも沢山読んでくれているようで今光也を殴った本もどうやら有名なライトノベルだ

ちなみに僕もそれを読破している

笑いながらその光景を見ていると雛が

「でっここを歩いているって事はまたなんか悩み事かな?賭は」

うっとなると雛が笑った

「やっぱ図星か、やっぱ変わらないね小さい頃からなんか悔しい事や悩んでいることがあったらこの道を歩いているよね賭っでなにがあったの?」

そう言われて少し悩む

今の状況をどう説明すればいいんだ?そう考えてると光也が立ち上がり

「まぁここで話すのもなんだからジャシュコ行こうぜ!涼しいクーラーの中でいろいろ聞かせてもらおうぜ」

光也がそう言うと

「そうねここで立ち話もなんだし東京での話とか悩み事について沢山聞かせてもらおうじゃない」

そういい二人は歩き出す

まったくこの二人には敵わないな

そう思いながら二人を追うように歩き出した

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